緑とともに・・・・

小田原市にある樹木卸販売を生業とする有限会社小田原植木のBlogです。

どんど焼きと道祖神

2018年01月04日 | Weblog
どんど焼きは、小正月のお祭りで、松が明け正月の松飾り・注連縄・書き初めなどを「御焚き上げ」のように浄化するとともに、子どもの無病息災を祈るお祭りでもあります。
そういう意味においては、どんど焼きと道祖神はつながりがあります。

弊社のある久野中宿も1月13-14日に中宿の公民館裏の久野保育園でどんど焼きをしますが、弊社自身にも道祖神があります。



この道祖神には曰くがあります。この場所に道祖神をお祭りするようになったのは、昭和57-58年ころだと弊社社長の近藤増男は語ります。
今は廃業した中村清華園さんという同業者さんがあり、そこのOさんと言う方が造園の勉強を兼ねて岡崎の石材店を呼び石造物を購入しました。その時に売れ残った石造物を弊社が買い取り、その中の道祖神をこの場所に安置しました。

1年ほど経ったとき、鴨宮にあった板金加工機械メーカーさんの工場敷地のお仕事を頂戴し、その打ち合わせにご担当の方が来社されました。道祖神を見ていたく気に入り、弊社社長に相談されたのでプレゼントをしましたところ、その方の夢枕にそっくりな道祖神が出てきて元あったところに帰りたいと訴えたそうです。
気になさったご担当の方はすぐに弊社を訪れ道祖神を返却しました。が、その話を聞いた別の方が、それだけ霊験のある道祖神ならぜひとも欲しい、と言われ、今度は弊社の買った時の価格でお買取りいただきました。

さて、弊社の親戚筋で霊感の強い方がおられ、その方から電話があったそうです。
「何かしたか?」と突然言われ、社長も何のことだかよくわからなかったけれど、もしかしたらと道祖神を売った話をしたところ、その方のその道祖神が夢枕に現れたとの事。

その方曰く、どうももともとその場所に道祖神が祭られていたのではないか?そこにもう一度祭ってほしいのではないか? と言うことで、再度岡崎の石工の作った道祖神を買いなおし、社長が水とお花をあげて、毎朝お参りしているのがこの道祖神です。
ですので、石造物としては昭和60年ころのものですが、この地に住んでいる神様なのかもしれません。



社長自身も、バス通り(バス停)なので交通量もあり、また小学校もあり通学に危険なので、お参りす
ることで少しでも安全に過ごせればとお参りを欠かしません。

そんな郷土の神様のお祭りであるどんど焼きがこの冬も来週に控えています。
今年は、小田原市石造物調査会と言う小田原市郷土文化館主催の市民グループがどんど焼きと道祖神を見に来るそうです。もしかしたら民俗学の学芸員さんから貴重なお話も聞けるかもしれません。私としても楽しみにしています。(ご興味のある方は 小田原市郷土文化館まで)
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