初めてご覧の方には、生きた木を割ってしまうなんて!と驚かれるかもしれませんね。
もちろん人間で言えば『手術』と同じですので木にストレスをかける事は確かですが、木の生命を脅かす部分以外の芯を抜くので、木自身が枯れることは少ないです。
このように四つ割にしてしまいます。
四つ割にしたら、木菅部は残して芯の部分のみノミで削ぎ落とします。この見極めは、赤みと白みの境がセオリーですが、しかし職人の実践によってつけられた感覚が物を言うと思います。
ここで、削る芯が少なければ曲がらずに上に直進する力が勝って時間とともに野木のチャボヒバのようになってしまいます。
しかし、木菅部を削ると水分が取れずに木が枯れてしまいます。
今回撮影した木はこの程度の芯を取り除きました。
さて負担をかけた木を養生しましょう。