緑とともに・・・・

小田原市にある樹木卸販売を生業とする有限会社小田原植木のBlogです。

ただ今研修中(4)

2017年06月19日 | Weblog
箱根植木さまの研修は前半3人に引き続き後半も2人の方を受け入れらせて頂いております。

紀元前10世紀にコヘレトと言う人が「何事にも時がある(中略)植える時、植えたものを抜く時」と語っております。そして、強いものが必ず勝つのではなく、(大きな力に寄り添って)時をしっかりと見極める事こそ勝てるのだと語っています。私たちの生業のような格言、「植える時、植えたものを抜く時」と言う言葉は季節を意味しているのかもしれませんが、でもそれだけでなく「たまたま」その日であったりもします。確かに人生には「運」と言うどうしようもないものも存在している事は確かです。それには逆らえません。
前半の3人の時期から半月が過ぎ、後半のメンバーさんの携わって頂く仕事は多岐にわたってで、コヘレトに言わせれば「いい時」が与えられたのかもしれません。

この日も、高さ5m弱、重さも1t弱のモミジの出荷作業に携わって頂きました。これだけの大きな樹木を出すには、まずトラックの巾より細く枝を絞ることから始めます。
そのための準備で根を巻いた樹木を作業しやすいところに移動します。でもそれだけでも大変です。





そして枝折り









樹木のサイズを測定し







トラックに積み込みます。この時もクレーンの誘導等の重大な作業があります。







はい皆さんのお力で無事に出荷作業完了です。お疲れ様です。


さて、今日のこうした作業ができる「なにごとにも時」が与えられたのも、学校の学び時があったからでしょう。その中で何かピン!と来るものがあって箱根植木さまにご就職をされたと思っています。
お二人も農業系の学舎で4年の時を過ごしましたので、ちょっとお話を聞いてみました。
「大学生活の中での思い出は?」

ブルーのシャツを着たMさん

大学1年生の実習で北海道八雲町にある実習林に訪れました。それをきっかけにインターンシップで2週間 役場、森林組合の方々の協力のもと様々な体験をさせていただきました。
その後も大学3年生の時には、1ヵ月間のホタテの耳吊り体験、4年生では八雲町での木育活動を卒業研究の題材にし、計4回木育イベントを開催しました。役場の方、森林組合の方、町民の方等多くの方にお世話になり、大学4年間で貴重な体験をさせていただきました。


グレーのシャツのIさん

大学を卒業して随分経ちますが、今でも覚えているのは部活のことです。在学当時は空手道部に所属しており通常の稽古に加えて年間行事として色々なイベントをやっていました。中には空手に直接は関係無いような事もあり、スキー旅行の幹事をしたり、学祭の屋台で焼きうどんを焼いたり、田子の浦(海抜0メートル)から富士山の頂上へ日本最古の修験道を3日間かけて自分の足だけで登ったり、大食いイベントでひたすら饅頭を食べたりしていました。
その中でどれが一番のエピソード、というのは決めづらいのですが、関わった人数の大きさで言えば部の創立60周年の記念式典を執り行ったことでしょうか。式典の一年前から準備を始め、当日はホテルの会場を借りて式典を行い、当時の現役部員に加えて100名程のOB・OGの方をお招きしました。中には創立当時の部員として80を越えるようなお年の方もいらっしゃり、当時学生だった自分は主催側として非常に緊張したことを覚えています。最終的には大きな失敗なく終了することができましたが、この式典を通じて一つの物事を行うのにも多くの人が関わり、準備や根回しが必要なことを学びました。いい経験をさせてもらったと思っています。



いろいろな経験を経て箱根植木さまにお勤めになられ、そして「定められた時」が与えられて必然的に弊社にお越しになられたのでしょう。記事を頂いて、大学生のころから来るべくしてお越しになられる方だったんだなんぁとしみじみ。
このご縁を大切にしたいと思います。せっかくお越しになられたのですから、今暫くの研修をどうぞ楽しんで色々なことを吸収してください。
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