緑とともに・・・・

小田原市にある樹木卸販売を生業とする有限会社小田原植木のBlogです。

赤い花白い花

2014年01月28日 | 商品紹介
三寒四温とか申しますが、1日ごとに暖かくなったり寒くなったり、です。インフルエンザやノロウィルスも流行っているようですので、体調管理を万全にご自愛の元お過ごしください。
さて、前回に引き続いて梅の話題です。




由吉能伊呂遠 有婆比弖佐家流 有米能波奈 伊麻左加利奈利 弥牟必登母我聞(雪の色を 奪ひて咲ける 梅の花 今盛りなり 見む人もがも)
雪の白さを奪い取って咲いている梅の花がいまが盛りなので、見てくれる人がいるといいな、という歌に代表されるように、万葉集には100歌程の梅の歌が載っていますが、紅梅の歌はないようです。
どうも万葉集がつくられた750年ころには、日本には白梅しかなかったのでは?とも言われています。
紅梅が初めて記述されたのは、平安期に書かれた続日本後紀だと物の本に書かれていました。その話を裏付けるように平安期には、歌に詠まれている梅の花は紅梅がとても多くなっています。



美しや 紅の色なる 梅の花 あこが顔にも つけたくぞある
きれいな紅(唇につける紅に掛けている)の梅の花、(こんなきれいな紅ならば)自分の顔にもつけたくなるものです)
と歌ったのはかの菅原道真公5歳の時。阿呼は道真公の幼名です。
幼心にもそれほどまでも艶やかな色に見えたのでしょうか?

それから1100年を超えた今、尾形光琳が紅白梅図を描いたからでしょうか?どうも僕の中には梅は一対での感覚があります。
艶やかな紅梅は清廉純潔な白梅あってこそ映え、空に溶け込むような白梅はその横の鮮やかな自己主張をする紅梅あってこそボケずに存在感を得るのでしょうね。



なんだか書いていて社会もそんなもののような気がしてなりません。お互いを尊重しつつ支え合えれば樹木が美しく見えるように社会も住みやすくなるのではないでしょうか?



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