公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

今読ん 『中国文学の愉しき世界』 井波律子著

2024-07-13 06:26:00 | 今読んでる本
殷王朝の悪女妲己の想像肖像

Here is the portrait of Daji, the infamous femme fatale of the Yin (Shang) Dynasty. If there's anything specific you'd like to adjust or add, let me know!
質より量だったと言われている酒池肉林


「はなばなしく食の贅沢を尽くした最初の人物としてあげられるのは、殷王朝(前一七〇〇頃─前一一〇〇頃)最後の天子、紂である。司馬遷の『史記』「殷本紀」によれば、いまから三千年余りまえに生きたこの亡国の天子はすこぶる享楽的であり、寵姫妲己とともに、「酒池肉林」の楽しみにふけったという。ちなみに「酒池」は酒を満たした池、「肉林」は、庭園の木々に干し肉をひっかけて作った肉の林をさす。」

その後珍味や質にこだわりを持つ時代を経るが

食事ごとに百皿以上の珍味をずらりと並べたとされる、清末の西太后の例から見てとれるように、最高権力者の美食追求には、つねに物量重視の要素がつきまとう。その意味で、いつの時代も皇帝の美食志向には、古代の帝王紂のケースと深いところで一致するものがある。」

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