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ボーン・アルティメイタム

2007-11-19 00:40:58 | Movie
マット・デイモン主演のボーンシリーズ3部作の完結編『ボーン・アルティメイタム』を観てきた。
主人公ジェイソン・ボーンの自分探しの旅がついにクライマックスを迎える。
果たして、彼は自分自身の正体を突き止めることが出来るだろうか?

実はこのシリーズ、結構好きだ。
スパイ・アクションものというと007シリーズやMIシリーズが有名だ。
どちらもある意味、バリバリSFチックなハイテク小道具や乗り物を駆使するエンターテインメント大作だ。
これはこれで非常に楽しいのだが、ボーン・シリーズにはSFチックなガジェットは出てこない。
その代わり『エネミー・オブ・アメリカ』のように、各地に張り巡らせられたネットワークと膨大なデータを瞬時に解析する高度なITシステムが、ボーンに立ちふさがる。
現在考えうるハイテク技術をベースにしているため、リアリティが感じられる。

また他のスパイもののように秘密指令を遂行するのではなく、自分のアイデンティティを探しがテーマになっている。
記憶は無いものの本能で動くうちに、自分が何者なのかがすこしづつ判明してくる。
自分が所属していたCIAを敵に回し、見事に組織を欺いていくボーン。
このあたりの鮮やかさと痛快さが本シリーズの魅力だと思う。

手に汗握るテンポの速い展開の連続。
最初から最後まで気を抜くヒマが無いくらいだ。
そして彼が記憶を取り戻すとき、最後通告(アルティメイタム)が下される・・・。
やはりこの作品は期待を裏切らない痛快な映画となっている。

主人公のジェイソン・ボーンを演じるマット・デイモンは、オーシャン・シリーズでみせた3枚目の役とは違う、クールで筋肉質な孤高のヒーローを演じている。
この二つのキャラクターにはかなりのギャップがあり、役者としての懐の深さを感じた。

この物語は3部作の完結編なので、前作、前々作で謎だった事がすべて明らかにされている。
当然の事ながら前2作のストーリーと登場人物を理解してないと楽しさ半減となる。
以前に前2作を見た人も、復習をしてからこの完結編に望むのがいいだろう。
少なくとも2作目の『ボーン・スプレマシー』は再度観てからのが良さそう。
出来れば1作、2作と一挙に観て、そのテンションのまま劇場で本作を観るのが理想だろうな。

さて、ボーンの自分探しの旅は本作で終わることになるが、また新しいボーンシリーズが始まるような気がする。
まあこれは願望も含んでいるわけだが・・・。
でもありがちのスパイ映画にはして欲しくないなぁ。
果たしてクールなジェイソン・ボーンを再び見れる日が来るだろうか?

ボーン・アルティメイタム オフィシャル・サイト


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