おやぢタイプ

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タランティーノ・スペシャル CSI:5 科学捜査班

2006-10-09 02:57:43 | TV
TVドラマシリーズ CSI:5 科学捜査班の最終話として、映画界の鬼才クエンティン・タランティーノが監督を手がけたエピソードがWOWWOWで放送された。
「CSI"12時間"の死闘」と題されたこのエピソードは、タランティーノが原案も提供している。
タランティーノ・ファンにとっても映画「キル・ビル2」以降の待望の新作となる。
通常1話45分完結のエピソードだが、今回はスペシャルとして前編・後編の2話に分けて放送された。
以前にもCSIについては何度か書いているが、これについては感想を書かずにいられない。

いやー、期待を裏切らない出来で、ハラハラ、ドキドキの連続だった。
CSI捜査官のニックが誘拐され、生きたまま箱にいれられ埋められてしまう。
仲間の救出のためCSIの捜査官、ラボの分析官達が見事なチームワークで彼の救出にあたる。
おやっ、以前にもそんな話あったよなぁ・・・。
そうタランティーノは「キル・ビル2」でも主人公のユマ・サーマンを棺桶に入れて生き埋めにしている。
「キル・ビル2」とCSI:5のこのエピソードのどちらが早かったのかはわからないが、(たぶんCSI:5の方が後だろう。)、狭く暗い空間に閉じ込められる恐怖を見事に描いている。
しかもこの恐怖、次から次へと容赦なくニックを襲っていく。
考えただけでも寒気がする残酷な試練だ。
残されたわずかな手がかりを追って捜索にあたるが、前編の終わりで絶望的な状況に追い込まれてしまう・・・。
しかし絶望と思われた状況から、重要な手がかりが浮かび上がってくる。
そうすべてが緻密に仕組まれた複線なのだ。
タランティーノの原案に基づく本エピソードの脚本はすごく良く出来ていて、最終回を飾るにふさわしい。
最後の最後まで気が抜けない展開だ。
タランティーノの監督作品となると明らかにいつものCSIとは雰囲気が違う。
前編の最初からしてタランティーノの臭いがプンプンする。
演出に使う曲は非常に特徴があり、効果的な歌詞だったり、曲調だったりするものを好んで選んでいる。
このエピソードでも彼らしい演出で、効果的な曲を使った演出をしている。
またグロなブラックユーモアにあふれた場面もあり、このあたりの評価は分かれるところだと思う。
とはいえこのあたりも含めて、非常にタランティーノらしい作品になっている。
ニックのニックネーム(おやぢギャグではない!)が何故かわからないが、"ポンチョ"であることがなにげに明かされるが、これまた演出上は重要なポイントだったりする。
映画のタランティーノ作品はかなりのハードバイオレンスだったりして、好き嫌いが分かれるが、このエピソードはCSIのファンの期待を裏切らない素晴らしい作品だ。
また映画と同じレベルのクオリティを持っているエピソードだった。
CSI:5はこのエピソードで終了だが、次のシーズンとなるCSI:6にも期待したい。

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2 コメント

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はじめまして (maple_cookie)
2006-10-11 19:23:59
はじめまして。TBさせて頂きました。CSIの最終回、良かったですよね。いつもと違った雰囲気で前半から後半へと入り込んで見てしまいました。次シーズンも待ち遠しいです♪
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ますますハマりそうです。 (おやぢタイプ)
2006-10-12 07:35:36
コメントありがとうございます。

最終回、見ごたえありましたね。

やはりグリッソムが活躍すると番組もビシっとしまります。部下に対する深い愛情が垣間見えたエピソードでもありました。

今週から始まるマイアミ4も楽しみですね。

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