功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

失敗しか、人間の財産はありませぬ。(2021-06-26 04:11:56)

2021-06-27 00:10:08 | On the Road
【 5年まえの8月、すなわち議員となった翌月、千鳥ヶ淵の無名戦士の墓 ( 国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑 ) にお参りをしました。雨が降っていました 】

 こういうときは、秘書さんの運転する車には乗りません。
 ぼくには運転手さんはいないからです。私設秘書もいません。
 運転手さん、あるいは私設の秘書さんを確保するには、政治献金を受け取っていないと無理です。ぼくは政治献金を誰からもどこからも一切、受け取りません。
 ふだんの公用は、公設の政策秘書が運転してくれます。政策秘書としての仕事が本分ですから、お墓参りまで彼の運転で行くわけにいきません。
 ほかの議員は、こうしたお墓参りも、基本、誰かが運転なさる車で行きます。誰かとは、専任の運転手さんか、私設の秘書さん、あるいは運転兼任の私設秘書ですね。それは政治記者の時代から良く知っています。
 しかし、ぼくは私有車を運転していきました。
 電車で行くと、時間が余計にたいへん掛かる場所にある墓苑です。
 それに治安当局にいる知友から、「青山さんはテロに遭うリスクがあるから、交通機関を、常に良く考えてください」と意見されています。
 運転しているときは、運転だけに集中します。秘書さんが運転してくれる車に乗っているときと違って、もちろん原稿は書けません。

 きのう6月25日金曜は、いわゆる『ごとおび』でした。五十日ですね。決済や支払いのために道路が混む日です。特に首都高速は25日が混みます。それでも、スキマがこの日にしかないから、命日の月のうちに行くなら、きのうしかありませんでした。
 予想以上の強烈な渋滞に入ってしまい、いくつか予定を失いました。
 もしも原稿を書いていたなら、ほんらいは筆の速いタイプですから、すくなくとも草稿、つまり、粗々 ( あらあら ) の原稿はかなり書けたでしょう。
 きのうはただ、時間をロスし、予定も狂い、生産物もない結果となりました。

 失敗ですね。
 しかし失敗しか、人間の財産はありませぬ。
 大袈裟な言いようで朝から申し訳ないですが、これが肝心です。

 なぜ、経緯をある程度、記したか。
 どんな失敗も、大きな失敗もちいさな失敗も、それなりの経緯、いきさつがあることと、失敗の理由がやむを得ないものであっても、失敗は失敗として結果を受け止めるということを、述べるためです。

 成功から得るものは、いつも仮のものに過ぎません。
 成功した段階で、それはすでに過去の成功であり、そこに留まることはできないのです。
 では失敗はどうか。
 汲めども尽きない泉のようです。
 失敗という怖い池の底を、勇気を持って見つめると、宝物がいくつも水を脱して手の中に入ってきます。

 日本はアメリカと開戦したのは致命的な失敗でした。
 アジアの戦線は、アメリカを含む西洋列強の植民地主義を同じアジア人として座視しないという意味がありました。
 それだけですべてを正当化はできません。しかし人間のやることはすべて、光と影を含み持っています。国家も人間のつくるもの、どんな政策にも正負の両面を深刻に抱え込んでいます。

 戦線をアジアにとどめず、太平洋の東へ、ハワイ真珠湾まで延ばしたのは失敗でした。
 それでも失敗が大きければ大きいほど、ほんとうは得るものも大きくなるのです。
 ぼくらの祖国は、失敗に打ちのめされて実に76年を過ごしました。

 もはや、立つべきときです。
 時機が到来しています。
 意見の違いがどれほどあっても、一致点に立脚する、国民統合の国家理念を再建することが不可欠です。

 国家観と歴史観をみずからの裡 ( うち ) に確立している、それもかりそめではなく真におのれのものとして魂のただなかに樹立している、引率者が必要です。
 同時に、日本は古代から「民が主である」という民主主義の邦 ( くに ) でありますから、その民のおひとりおひとりが、どっしりと動揺しない部分を、どこかに持っていること、表では表現できずにただ隠し持っているのでもいいから、根っこに秘めていること、それも必要です。

 この動画は、それを語っているのです。

 みなさん、おはようございます。
 きょうは土曜日、みなさんは、ゆっくりとなさってくださるよう祈ります。
 土曜に仕事のひとは、社会の空気が平日よりはいくらかゆったりしていることを、働きながらも、味わって、気持ちよく働けることを祈ります。



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地獄の底からの声のようなコメント(2021-06-25 18:25:24)

2021-06-27 00:06:09 | On the Road
▼本日6月25日金曜は、予定外のことがあって収録時間の確保に苦労しました。
 それでも、動画を2本、撮れました。
 新動画の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の第175回と176回ですね。



 そのうち、第175回放送で、西村長官発言を、予定外のテーマとして採りあげました。
 西村長官発言については、地獄の底からの声のようなコメントが多く来ています。
 そこで、急ぎ、お話ししました。
 信頼する井上ディレクターの意見は「皇室についてはアクセスが少ないですよ」ということでしたが、その井上ディレクターもアクセスの数にはこだわっていないです。

 今回の騒動で、どんなにネガティヴにでも、日本の天皇陛下のご存在に関心を持たれたら、このまんがも見てください。
 ここです。

▼たぶん、今夜のうちに、仮に遅くなってもアップされると思います。

▼もう一本の第176回放送は、自律致死型兵器、そしてスウォーム攻撃 ( 巨大昆虫かなにかのように空から集団で襲いかかってくる攻撃 ) 、そして死の商人という恐ろしい話です。
 それをリアルに、かつ伝えるべきを伝えようとしました。

 こちらは明日6月26日の土曜にアップされると思います。




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2時間前に、キタ━(゚∀゚)━!(ぼくらの国会・第176回)

2021-06-26 20:45:09 | 青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会


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「総理自身が決断した」というリークが、政権内部から(2021-06-25 04:15:28)

2021-06-25 09:13:00 | On the Road
 この頃、ブログでみなさんに「おはようございます」と、声をおかけすることが増えました。
 今朝も、申しあげます。

 おはようございます、みなさん。
 真っさらの、いちにちです。どうかご無事で、そして、いくらかでも気持ちを明るく、命の刻 ( とき ) を楽しまれることを、こゝろの底から願っています。

 窒息しないでください。
 押し潰されないでください。
 日本人が顔を上げて、生きていけるよう、ぼくもおのれの残りの命を捧げて、戦いますから。



▼そのぼくの根っこはあくまでも、ひとりの物書きです。
 国会議員を務めていても、あるいは5年まえまでのようにシンクタンクの社長を務めていても、もの書きとしての歩みはいささかも変わりません。
 その歩みのなかには、新潮社と約束して、まだ完成しないノンフィクションの原稿もあります。
 しかしどれほど遅れていても、良心的な新潮社の編集者と約束したのですから、必ず、完成させます。

 この本のタイトルを、「窒息しないでください」に変えることも考えています。
 本のタイトルとしての力を付けるために、あえて「窒息するな」という強い言葉にするかも知れません。

 それぐらい、現状の日本社会は、みんなを窒息させる、押し潰す空気が満ちています。
 しかもその空気は、日本社会みずからが作り出した、生み出したものです。
 これを中央突破せねばなりません。

▼10か月前に始めた動画もあります。目的は同じです。窒息する空気の中央突破です。
 これも、どうにかこうにか、続けていきます。
 ゆうべは、174本目をアップしました。

 ゆうべの1本のテーマは何か。
 先日、首相を主語にして「9月の衆院解散・総選挙を決断した」という新聞報道がどっと出ました。
 日経新聞や読売新聞などは、一面トップでした。
 もちろん菅総理が直接、公に語られたのではありません。
 一方で、ぼくが背景を調べた限りでは、「総理自身が決断した」というリークが、政権内部から積極的に行われました。

 ぼくは、政権与党の国会議員のひとりとして、これに真正面から反対します。
 ここで述べています。

▼さて、みなさんもぼくも一日が始まっていきますね。
 今日、日程の途中で何とか時間をつくって、前述の動画「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の新しい放送も収録するつもりです。

 さまざまな仕事をしつつも、皇位継承まんがの『誰があなたを護るのか 不安の時代の皇 ( すめらぎ ) 』と、物語の『わたしは灰猫』を読んでくれる人が、おひとりでも増えることを願っています。

 前者のまんがは、読むひとが増えるかどうかが、日本の運命を左右する側面があると、ほんとうに本気で、考えています。
 発刊から今日でまだ1週間ですが、早くもじりじりと読むひとが減り始めています。
 とても心配しています。

 後者の物語文学は、みなさんの窒息感、圧迫感への、ぼくなりの答えのひとつなのです。
 どんな手段でも、ゆっくり読んでいただければと、この雨の季節にこそ、願っています。





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6分前に、キタ━(゚∀゚)━!(ぼくらの国会・第174回)

2021-06-24 18:41:19 | 青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会


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