~ 写真で振り返る参院選 ~
( ぼくの選挙は、演説が終わったあとに必ず、臨時サイン会になります。そうしようと計画していたのでは全くなくて、自然発生です。もの書きとして、とても光栄に思っています。
そしてぼくが拙著にサインする時ふだんから、これも必ず、あなた様のお名前を聞き、それをいちばん大きく書きます。ほかにひとことを添え、皇紀で日付を入れ、そして小さめにおのれの名前です。
ふつうの著者は、ご自分の名前だけ、それも簡略化して何かの図形みたいに書きます。それと比べると、一冊、一冊、たいへんに時間が掛かります。
それでも、ぼくの生き方とも直接、関わっていることですから、変えずにいます。
選挙の時の臨時サイン会も同じです。
写真は、列が長くないのではなく、長い列がようやく終わりに近づいたとき、家族のかたがたの順番になりました。お名前が4人分になりますが、家族のお名前を仲よく書くのは、いつでも内心で楽しいのです )
▼不肖ぼくが民間の専門家であることに加えて、広くみなさんと接するようになったのは、関西のテレビ番組 ( アンカー、ぶったま、たかじんのマネー ) に育ててもらったからだと考えています。
そのため、前回も今回も、選挙事務所を大阪に置きました。
すると、関西の全テレビ局の幹事社から「各社とも、7月10日午後8時に開票が始まると同時に、青山候補に当確を打ちます。期日前投票の出口投票の結果を見てのことです。幹事社が、代表取材として、青山候補の選挙事務所にカメラを据えますから、万歳をしてください」と、出口 ( いでぐち ) 太・公設政策秘書に連絡がありました。
出口秘書が「青山繁晴は、その主義として、当選の万歳はしません。自分が勝ったとして万歳するのではなく、民のために重荷を背負うのが当選だという考え方です」と答えると、幹事社は「なんとか考え直してもらえないか。絵にならない」という反応です。
変えるわけにいかないと答えると、「では、花束を青山候補が受けるのだけでも」という要請です。
これも断りました。
そのうえで、ぼくが考え、秘書さんたちとも協議して、「自由意志でボランティアを務めてくださった94人のうち、狭い事務所に入れるよう数人に来ていただき、青山繁晴からグータッチをいたします」ということに決しました。
当選した候補が何かを受け取るのではなく、利害関係なく支えてくださった主権者・国民に、候補が法の許す範囲内で、深い謝意を示すという考え方です。
( このやり取り、経緯はすべて、凶弾による事件が発生する前のことです )
▼こうした考え方を実践しているのが、この動画に映されています。
与野党を問わず、通常の当選風景とまったく違うところを視ていただけると考えます。
▼そのあと、この幹事社による記者会見となりました。
ぼくのうしろに、「祈 必勝」の為書きも花も何もないですから、いったい何の記者会見かなと思ってしまうような雰囲気です。わはは。
しかも上記の動画には、とても狭い事務所で会見するために、グータッチをした場所に机と椅子をセットして、ぼくがフツーにそれを待っているところなんぞも、そのまま映っています。面白い時代です。
▼記者会見のあと、あるテレビ記者が「自民党の候補者なのに、自民党の良くないところも当選会見で指摘するひとを、初めて見ました」と仰いました。
▼その後、MBS ( 毎日放送 ) の生放送に、短く参加しました。
そして事務所の外へ出て、わざわざ集まっていてくださったみなさんに深い敬意と感謝を申しました。
事務所に戻り、靖國神社に頼まれていた、みたま祭りのための揮毫 ( きごう ) をしたため、それからみんなにあらためて、尽きない感謝を述べて、事務所をあとにしました。
あっさりしたものです。
自分が政治記者のとき、こんな選挙事務所は見たことも聞いたこともありませぬ。
あとは未明に向けて、比例代表 ( 全国比例 ) の開票の進捗を待つだけになりました。