▼6年前の参院選で、在京キー局のテレビ記者から電話が掛かってきました。
「期日前投票の比例代表は、青山さんに入れたという人が極端に多いのです。間違いなく100万票を超えていると思います。青山さんは何の団体の支持も受けない。それに出馬も公示の直前でした。選挙運動は、ただ遊説するだけですよね。なぜ、こうなるんですか。どう受け止めますか」という取材でした。
芯から驚いていることが伝わってきました。
そして同じような取材が、テレビからも新聞からも通信社からも続いたのです。
しかし蓋を開けると、48万1890票でした。
それでも充分に、驚くべき票でした。遊説のときに見た、みんなの眼の輝きにふさわしい票でした。
だから、メディアの事前取材との食い違いの原因について、ぼく自身は深く考えませんでした。
「投票所で、係の人に、2枚目は政党名を書けばいいと言われて、そうしてしまった。青山さんの票にはならないなんてショックです」と仰る方が絶えないのが、まさしくショックです
青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road
青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road
▼選挙後に時間が経って、複数の報道機関や、公的機関の追跡調査の結果を仄聞 ( そくぶん ) し、また、このエントリーのタイトルにあるような現実にぶつかって、ははぁ、なるほど、これかと今、思うのです。
記者の取材に「青山繁晴さんに入れましたよ」と答えたひとの多くは、これまで政治家が嫌いで選挙に行かなかったひとです。
そして投票の制度の欠陥 ( 比例代表の投票は、個人名でも党名でも良いとする曖昧な分かりにくい制度 ) によって、参院選の比例代表 ( 全国比例 ) 、すなわち投票所で渡される2枚目の票に、「自民党」ないしは「自由民主党」と書いてしまって、実際にはぼくの票には全くならなかった票が大量にあるということなのですね。
▼ぼくの票数がうんぬんではありませぬ。
日本の主権者、主人公の意思が実は消されて、古い自民党の票になってしまい、「自由民主党を中から変える」ための票にはならなかった、そこが重大な問題です。
▼上掲は、三浦麻未公設第一秘書がつくってくれた新しい呼びかけです。
どうかこれを、あなたと、あなたの周りのひとびとに広めていただけないでしょうか。
崇高な一票の意義を護るために。
開票速報:比例代表:自由民主党:参院選2016:時事ドットコム
開票速報:比例代表:自由民主党:参院選2016
時事ドットコム