


『アナ・トレントの鞄』と聞いて、
『ミツバチのささやき』と連想したあなたは映画通!
![]() | アナ・トレントの鞄クラフト・エヴィング商會新潮社このアイテムの詳細を見る |
しかし、この本との出合いは、私の場合、
まず、大門屋健作様のところで話題になりました『秘密の動物誌』に、いたく興味をそそられまして。
![]() | 秘密の動物誌 (ちくま学芸文庫 フ 28-1)ジョアン・フォンクベルタ,ペレ・フォルミゲーラ筑摩書房このアイテムの詳細を見る |
調べているうちにクラフト・エヴィング商會に似ている…というキーワードにぶつかりました。
あ、ベクトル方向が反対です。
クラフト・エヴィング商會が『秘密の動物誌』に似ているんですね^^;
まぁ、それで、図書館在庫のありったけのクラフト・エヴィング商會本9冊借りてきました。
その中の1冊だったわけです。
クラフト・エヴィング商會については こちら(Wiki)。
クラフト・エヴィング商會インタビューは こちら。
ちなみに、クラフト・エビングは稲垣足穂『一千一秒物語 フェヴァリット』かららしい。調べました。実在のクラフト・エビングが実は性的倒錯の研究者として有名な人物であることとは無関係のようです。
えっと、とどのつまり、クラフト・エヴィング商會とはグラフィックデザイナーである吉田夫妻のユニット。
作っているのは、言ってみれば、いわゆる洒落た企画本。
例えば、『どこかにいってしまったものたち』は商品の解説書。
※これ、面白いです♪「クラフト・エヴィング商會って何?」の入門書。
“迷走思考修復機”なんて、欲しいなー

「市語巷語(とおりことば)の意味不明、はたまた諸君御自身の思考の限界など、一切合切、すみやかに理路整然とした姿をご覧に入れます」ですって。欲しいよー♪
でも書いていて『ドラえもん』の道具思い出した

![]() | どこかにいってしまったものたちクラフト・エヴィング商會筑摩書房このアイテムの詳細を見る |
『クラウド・コレクター』は旅行記。副題は『雲をつかむような話』
※『どこかにいってしまったものたち』の続編のような本。クラフト・エヴィング商會先代の祖父の残した旅日記を紹介する形。
色んな酒瓶、貼ってあるラベル紙など、写真洒落てます。
文章も細かい字でビッシリなので、読み応えあります。
![]() | クラウド・コレクター―雲をつかむような話クラフト・エヴィング商會筑摩書房このアイテムの詳細を見る |
※さて!話は『アナ・トレントの鞄』に戻ります。
アナ・トレントって誰?
私の捜し求めている映画『ミツバチのささやき』の主人公の女の子。
観たことない映画なので、何とも言えませんが、その子の持っている皮トランク。
この本に載っているものは、その鞄を仕入れるための旅で集められたもの。
さしずめ、鞄の中身…だそうです。
短文、写真が多いですね。読みやすい。
カタログの中では、“『セリンジャーのラウンド』の変ロ音”に惹かれました。
只の音叉なんだけど…^^;
でもすべては、アナ・トレントがあってこそのインスパイア。
『ミツバチのささやき』現在入手困難

観たくてしょうがないのよね。
去年観た映画『パンズラビリンス』のパンフにも比較されてました。
再販しておくれーー!!たのみこむ
![]() | ミツバチのささやき東北新社このアイテムの詳細を見る |
あの映画を始めて観たときは衝撃で席からしばらく立てなかったのを覚えます。
口で説明できない映画なんですよね…(-_-#)
ビクトル・エリセ監督の二作目である
『エル・スール』
も同じシネビヴァンに二度観に行っていますがこれも席を立つことが出来なくなった映画です…(-_-#)
両方ともとても静かで淡々としているようでその向こう側に激しい想いや、強烈な信念があるのがヒシヒシと伝わってくる不思議な映画です…(-_-#)
二作とも少女というモチーフを使った映画ですが『ミツバチ~』で幼年期、『エル・スール』が思春期で二人の少女というフィルターを通した社会、両親、そして見えない向こう側の世界をこちらも想像してしまうような作りになっています…(-_-#)
アナ・トレントの演技(?)は神懸かりなものがあります…(-_-#)/))
私、実は全然知らなかったんです^^;
昨年くらいから、気になって…調べているうちに、ますます気になって気になって…。
レンタルにも、図書館にもなく…。
ネットオークションやら、Amazonやらで検索してみれば、DVDなど、数万円で取引されてます;;
未知の映画への思いはツノルばかり…。
なるほろー。大門さんの感想お聞きすると、ますます観たくなりました。
又、教えてくださいね。
コピーガードをクリアする設備があればソッコーでDVDにダビングしたほうがいいですな♪
ていうかあのメーカー、コピーガード付けてなかったような記憶もあるけどうろ覚え…(-_-#)/))
てなわけで『ミツバチ~』が日本に登場した時期はスペイン映画と西ドイツ映画(まだベルリンの壁は厚く高かった…)がちょっとしたブームになっていたんすよね…(-_-#)/))
カルロス・サウラの『カルメン』とかヴィム・ベンダーズの一連の映画やらとにかく素晴らしい映画がのべつまくなしにミニシアターを沸かせていたものです…(-_-#)v
そんな傑作、衝撃作の中でも『ミツバチ~』のインパクトは最大級のインパクトだったんじゃないですかね?
確か当時のシネビヴァンの動員記録だったとおもいます…うろ覚え…(-_-;)
あまりに好評だったため間をおかずに『エル・スール』も公開されたのでした…(-_-#)/))
映画界でもエリセの衝撃は強かったらしく
小泉今日子さん主演、中原俊監督の
『ボクの彼女に手を出すな!』
のオープニングは『エル・スール』のオープニングをまんまパクっているというのは余談…(-_-#)
画質はあまり期待できないですが^^;観られるだけで、感激!
『ミツバチ~』は『フランケンシュタイン』にオマージュを捧げた作品でもあるそうです。
また反対に『ミツバチ~』に影響を受けたクリエイターも大勢いらっしゃるようですね。
宮崎駿監督『トトロ』も『ミツバチ~』からという説が通説になっています。
『ボクの彼女に手を出すな!』スミマセン;;観た事ないです。
キョン2主演なら、面白そう♪観なきゃ!