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にゃりんたが行く

バツイチママの徒然草~思いのままに・・・
人生色々あるけど、今日も上を向いてがんばろっ♪

妊娠の希望と絶望

2008年07月31日 15時34分24秒 | モラハラ
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Kとの幸せな時間の中で、私はきっと赤ちゃんが再び私の元へやって来てくれたと、どこかでそう思っていました。

だから、体温が高温期を示した時、私は前月以上に期待をして、毎日 体温が下がらないようにと願っていました。

桜が咲き始め、満開になる頃に2人でお花見に出かけ、その直後から急に忙しくなり始めたKの仕事。

それと同時に夢のような日々はあっさり解消され、またKのイライラと戦う日々がやってきました。

それでも、私はこの時にかけていました。






体温は順調に高温をキープし続けていました。

妊娠していないのであればそろそろ体温が下がっても良いのではないかという時期にさしかかり、私は毎日ハラハラしながら過ごしていました。

しかしそんな私の願いが通じたのか、一向に下がる気配がありません。

体温を計る度にホッとし、ドキドキし、そして冷静になろうと自分を戒めたりしながら、静かに時が経つのを待っていました。

その間もKの機嫌は日々、徐々に悪くなって行き、とにかく気を遣いながら過ごさなければならず、そんな私の気持ちをKに伝えることも、共有することも出来ず、それも辛いことでした。

下がらない体温・・・次第に妊娠の期待が本物となって来ると同時に、前回のように初期の流産にならないだろうかと不安になってしまった私。

やはり早めに確かめたいという気持ちになってきました。

焦った私はその日も機嫌の悪い顔をしながら仕事から帰ったKに、

「そろそろ、調べてみようかと思うんだけど。」

と言ってみました。

もうKの機嫌など考えている余裕などなかったのです。

体温が下がらないということはKにも何となく話していたので、それがどういう意味かというのはKにも分かるはずでした。

そのせいか意外にもKはあっさりと、

「いいんじゃない?」

と言ってくれたのです。

私はそんなKの言葉に嬉しくなり、前回妊娠した時に使った妊娠検査薬の残りがあったので、それを使ってすぐに調べることにしたのです。

まだ妊娠していたとしても、反応が出るかでないかのギリギリの時期。

それでも期待せずにはいられませんでした。

しばらく時間を置かなければならない検査薬を前に、私は緊張しながらじっとその時間を待っていました。

Kもやはり気になっているようで、私と一緒にじっとその検査薬を見つめていました。

やがて時間が来て、うっすらと反応らしきものが出てきたのです。

それを目にした時の私は、あまりの嬉しさに じ~んとしつつも踊りだしそうな衝動に駆られました。

Kも首をかしげながら、

「これって、そうってことか?」

とちょっぴり嬉しそうな様子で尋ねてきました。

私は思いっきり首を縦に振って、

「これ、きっとそうだよ!!前もだいぶ早めに検査したけどこんなにはっきり出なかったじゃない?絶対(妊娠)してるよっ!!」

と言いました。

Kは私の言葉ににっこりすると、

「よかったなぁ~~~♪」

と言って一緒に喜んでくれました。

しばらく2人で興奮しながら話した後、私は

「早速近い内に病院に行って来るね。」

と言うと、突然Kの顔が曇り始めました。

(え???)

そんな表情になるなどと思ってもみなかったので、私は一瞬で戸惑ってしまいました。

「・・・いいよね?」

念を押すようにそう確かめると、Kはそれまでのテンションとは全く違った暗い顔をしたのです。

そして、ゆっくりと口を開き、

「いや、もう少し待ったら?」

と言ったのです。

私は何を言われているのか一瞬分からず、呆然としてしまいました。

Kはそう言ったまま、私から顔を反らし、点いていたテレビの方に顔を向けてしまいました。

まるで今まで一緒に興奮していたのが嘘のように、あっさりした態度でした。

(・・・何で?何でダメなの???)

Kが言った意味が全く分からず、必死に頭の中で繰り返し考えてしまう私。

しかし気を取り直して、

「・・・何で病院に行ったらダメなの?」

とKに聞いたのです。

するとKは、

「だって、まだはっきりしない時期なんだろ?」

と言いました。

確かに妊娠反応はうっすら出ている状態で、はっきり分からないのかもしれません。

しかし、検査薬を使ってもOKな時期にはしっかり入っている頃でした。

まさかそんなことをKに言われると思ってもみなかった私は、凄い衝撃を受けていました。

前回の妊娠で、初期流産をしている私。

だからこそ早い段階で妊娠を確認し、もし妊娠しているのなら大事にしたいと思っていました。

そしてKもそのことは理解してくれていると思っていました。

(しかし・・・Kはそうじゃないってこと???)

そう思いつつも、もしかしたら何かKに考えがあるのかもしれないと、はっきり聞かずにはいられない気持ちでした。

そして、まさに言葉を発しようとしたその時、Kが静かに、

「何かさ、あんまり早く病院行くとさ~、前ん時みたいになったら困るだろ~、ほら、お袋にも色々言われただろ、お前達は騒ぎすぎだってさ。」

と言ったのです。

(騒ぎすぎ?)

私はそう思いながら、頭にカ~っと血が上ってしまいました。

確かに流産しかかっている時、義母がKに言ったという言葉。

その時のこと(流産との戦い⑧)がよみがえって来たのです。

・・・あの時、義母の言葉に傷ついた私を必死に励ましてくれていたK。

そのKの口からそんな言葉が飛び出すなんて・・・。

信じられない気持ちでした。

きっともの凄い形相をしてしまっていたのだろうと思います。

Kはそんな私の様子を見てマズイと思ったのか、

「あ、でもお前が知りたいって言うなら行って来ればいいじゃないか。」

と慌てて言ったのです。

私はそんなKの言葉にますますショックと怒りを感じ、わなわなと震えてしまいました。

「騒ぎすぎ・・・。」

そうつぶやくとKは慌てて

「いや、ほら・・・さ。」

と何かを言おうとしていましたが、私はその言葉をさえぎるように、

「騒ぎすぎだったんだね、やっぱり。Kもそう思ったんだね。」

と言い、Kを睨みつけました。

するとKは私のそんな態度にムッとしたのか、

「何だよ、そんなこと言ってね~だろ?」

とふてくされたように言いました。

「ただ、お袋の言うとおり、あんまり早く行き過ぎてもダメなのかなと思ったんだよ。
それにまだはっきりと分からない時期なら、病院でも分からないかもしれないだろ?だったらもう少し時間を置いてもいいだろ?」


と、言うと、その場から逃げ出すようにキッチンに向かい、換気扇の下でタバコを吸い始めました。

確かにそんな微妙な時期に行っても、もしかしたら無駄なのかもしれない・・・でも、私はとても納得が行きませんでした。

義母の言った騒ぎすぎという言葉。

そして前みたいになったら、という流産を予想させる言葉。

妊娠したかもしれないと分かった そんな喜ばしい日に、そんなことを言われるなんて思いもせず、ショックと怒りで涙も出ないくらいでした。

しかし、私は冷静になろうと思いました。

(悔しい!
騒ぎすぎだなんて、二度と言われたくない!
要は、病院に行って確実に妊娠していると言われればいいわけでしょ?)


そう思った私は、タバコを吸い終わって居間に戻ってきたKに向かって、静かに

「・・・分かりました。じゃあ、病院に行くのは様子を見ることにします。」

と言い、Kと入れ替わりに立ち上がってキッチンに向かったのでした。









この時の事はあまりにもショックで、今まで記憶の彼方に追いやっていました。

今回こうして書いてみて、あの時の気持ちがよみがえり、凄く嫌な気持ちになりました。

何だか惨めだなぁ・・・あの頃の私。

そんな自分を慰めつつも頑張りますので応援クリックお願いします。

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子供が欲しい part2 幸せな夫婦生活

2008年07月28日 16時13分46秒 | モラハラ
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こうしてその夜、夫婦生活は突然にあったのです。

しかし、Kが疲れていたのか、私の気持ちが沈んでいたのか、何だか本当にただ子供を作るだけ、という感じの夫婦生活。

なのでコトが終わった後の私達は全く冷静で、普通に会話なんてしていました。

そして私はふと

「ねぇ・・・どうして?」

と、Kに聞いてみました。

するとKは平然と

「だって、お前が言ったんだろ?その日だって。」 

と言いました。

「でも、それ言ったのって昨日の朝じゃない。」

再び私が問いかけると、Kは面倒臭そうに

「そんなさぁ、昨日だって今日だって別にいいだろ?
本当にその日にしなきゃ妊娠しないって訳じゃないんだろ?」


と言ったのでした。

自分が言い出したものの、本当に子作りのためだけの行為に、とてつもなく虚しい気持ちに襲われた私。

しかし、これで妊娠出来るかもしれない・・・そう思うと、とりあえずホッとしたのでした。

これでKもまんざら子供が欲しくないという訳ではないんだ、ということも分かり、私は行く先が明るくなったような気がしました。

そして、私たちは知らない間に眠りについていたのでした。





それからはまた何事もなかったかのように普段どおりのパターンで生活をしていた私たち。

あの夜以来、もちろん夫婦生活はありませんでしたが、直後に体温が高温期を示し、私の期待は高まっていました。

しかし、残念ながらその月は妊娠することはありませんでした。

ガッカリしつつも、その月に夫婦生活があったことで前向きになっていた私。

とにかくKに声を掛ければ、協力してくれることが分かったので、安心していたのです。

ますます帰りが遅くなって、Kのイライラもピークになり、より一層気を遣う毎日。

そして私の方も、その頃 前年に2人で入院したこともあり、慣れない確定申告をしなければならない時期で、調べることがあったり、相談に行ったり・・・などと忙しく動き回っていました。

そんな状況でしたが、私は何とかやり過ごし、とにかく早く今の状況が落ち着いてくれることを願っていたのでした。







そして段々と寒い時期を越え、もうすぐ桜が咲き始める、という時期になりました。

Kの仕事も一段落して何となく穏やかに過ごせるようになって来た頃、急激ではないものの体温が落ちた日がありました。

基礎体温は、その時々の体調によってかなり変動することがあり、あくまで目安にしかなりません。

そんな状況ですから、たった1度や2度では妊娠するかどうかなど分からなかったのです。

私も排卵日付近の体温の落ち方がはっきりとは分からないことがありました。

でも、長いことつけていると、自分の中でこの日じゃないかというのは 何となく分かってきていました。

そして、そんな日にKに声を掛けるようにしていたのでした。

私はKが起きて来るとすぐ、

「今日は下がったみたい。」

と言ってみました。

Kの状態が落ち着いてきていて機嫌も安定している頃なので、私は何のためらいもなくKにそう言えていました。

Kは寝ぼけた顔をしながら

「ふ~ん・・・わかった。」

と言い、大きなあくびをしながらコーヒーを飲んでいました。

そのまま何事もなく仕事に出かけていくK。

そんな後ろ姿を見送りながら、少し前まで気を遣いつつ過ごした日々はなんだったんだろう?と考えてしまうくらい平和に、1日を過ごしていたのでした。







その日もアパートの近くから帰るコールをしてきたK。

珍しく仕事が早く片付いたとかで、いつもより早い時間でした。

弾んだ声をして上機嫌な様子で話すK。

そんな時は私も安心し、気を遣うこともなく Kの帰ってくるのが待ち遠しいくらいな気持ちでいられたのです。

程なくしてニコニコしながら帰ってきたK。

いつもなら居間にどかっと座り込み、しばらくはタバコを吸って動かない状態なのに、その日は着ていた物を脱ぐとすぐ、

「俺もう風呂入るから~。」

と言って、自分から浴室に向かう程でした。

その後も仲良く食事をし、一緒にテレビを観たりしながら過ごした私達。

機嫌の悪い時とは別人のように優しいKとのうっとりするような時間に、まるで付き合っていた頃に戻ったような気分でした。

そしてその夜は私が何も言わなくても自然に夫婦生活があったのでした。

私は、きっとKが朝の私の一言を覚えていてくれたのだと思いました。







・・・数日間はそんな状態で、久しぶりに 夢のように幸せな生活が出来ていました。

そんな中、朝うっかり基礎体温を計るのを忘れてしまった日がありました。

Kが朝の支度をしている時に思い出し、慌てて計ってみると、数日前にぐっと下がったと思っていた体温が、その日はもっと下がっていたのです。

体温計を見ながら

「あれ?」

とつぶやいていると、Kはその声に反応し、

「どうした?」

と体温計を覗き込んできました。

「この間より、体温が低いんだ・・・。」

私はそれだけ言うと、

(しまった!!)

と思ってしまいました。

せっかく協力的になってくれているKが、それを聞いて嫌になったりはしないかと思ったのです。

恐る恐るKを見ると、

「ふ~ん。」

と言って体温計から顔を反らし、また支度の続きにとりかかっていました。

そんなKの態度がどっちつかずな気がして、また何となく不安になってしまうのでした。







そしてその日もこれまで通りニコニコと家に帰ってきたK。

これだけ機嫌が良いことが珍しいくらいだったので、少し不安になるくらいでした。

(ずっとこんな日が続いてくれればいいな。)

と心から願ってしまうほど、穏やかで優しいK。

しかし、いつまた機嫌が悪くなるか分からないということも分かっているので、どんなに穏やかでも私の不安は打ち消せなかったのです。

ましてその頃は比較的落ち着いていた仕事がまた更に忙しくなりそうだと聞いていた時期。

警戒する気持ちも強くなってきた頃でした。

その日はニコニコしているものの、昼間仕事が立て込んでいたようで、少し疲れているような様子のK。

いつもより早めにお風呂に入り、食事も早くして欲しいと言われたので、恐らく疲れて早く寝たいのだろうと思いました。

ありえないくらいの早い時間に、

「もう、寝る。」

とKは言い出しました。

そんな声に背中を押されるようにして慌てて片付けをしたり、戸締りをしたりとバタバタしながらようやく就寝準備が終わると、寝室の明かりを消して、腕をそっと出しました。

するとKは暗闇の中をごそごそと動き、無言でまた私の体に手を伸ばして来ました。

信じられないことに、その晩も夫婦生活がありました。

ただひたすら子供が欲しいと思い続けていた自分でしたが、この晩、こうして夫婦生活があることが嬉しいと感じていました。

きっとKもそうに違いない・・・そう思い、もしかしたら今日、妊娠したかもしれないと思った私。







そして私の体温はこの日を境に高温期に入ったのでした。








ああ・・・書き辛い。

こういうエピソードを書くには、かなりの気力を消耗します。

そんな訳で更新が開いてしまいました。

ですが、何とか頑張りますので、応援よろしくお願いします。

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なぜそんなにも子供が欲しかったのだろう

2008年07月22日 16時49分59秒 | モラハラ
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・・・何かいきなりな題名ですが。

現在 モラハラ記事はちょうどタロスを妊娠する前のエピソードを書いているところです。

その頃は夫婦生活が激減している時で、そんなこともあって何となく記事が書きづらいところに来ております。

そんな中 それに関してちょっぴり思ったことがあるので、記事にしてみました。







あの頃の自分はとにかく殺気立つ位の勢いで、子供が欲しいと思っていました。

以前の記事の中でもちらっと書いたことがありますが、今でこそ 今の私くらいの年齢でも十分子供は生めると思えるのですが、当時の私は自分の体力的にも自信がなく、何故かとても焦っていました。

最初の妊娠の時、妊娠をしたまでは順調だったのに、それからすぐに流産、更にその後 原因不明でしたが妊娠反応が長いこと出てしまうという状況だった為、ますます不安になった私。

そしてちょうどその頃、良くメールのやり取りをしていた友達に、1人目を出産した後 何年も次の子供が出来なかったので不妊治療に通い、ようやく妊娠したという話を聞いたので、そんなこともあるのかと衝撃を受けたのです。

それまでは妊娠・出産は当たり前に難なく出来ることだと思っていた私にはとてもショックなことでした。

年齢的・体力的な焦りに加え、何事もなく妊娠・出産することに対しての不安が重なり、私の焦りはピークだったように思います。







・・・しかし、今考えるとそのことは単なる背景だったのかなと思います。

以前から会社に対して不満が大きかったKでしたが、なかなか休みを自由に取らせてもらえない会社にいながら、入院で長い休みをもらえてしまい、また休み明けに思いがけず会社から優しい対応をしてもらえたことで少しは落ち着いて来たかに見えました。

しかし、年明けから待ってましたとばかりに通常の業務に戻され、それまでの対応が自分にとって良かったせいか、不満が押さえきれなくなってきたようなのです。

仕事以外はとにかくどうでもいい、そんな感じでいました。

そのことは私も分かっていました。

しかしそれと同時に段々と横柄になっていく態度、不機嫌な口調、そして何よりKが帰ってきた後のあの緊張した雰囲気・・・。

そういうものにとても うんざりしてきていたのでした。

どうにかしてこの空気を換えたい。

せめて心和む存在があったら・・・そんな風に思ってしまったのです。

今のエピソードからはとても想像出来ませんが、元々Kは子供が好きで、義妹の子などはとてもかわいがっていましたし、結婚前は私よりも

「早く子供が欲しい。」

と、言っていたくらいだったので、きっとKも子供がいたら穏やかな気持ちで生活できるようになるのではないかと思ったのです。

そう、子供という存在にすがってしまったのですね。

そこに望みをかけていました。





・・・しかし、結果的に妊娠することで、私自身は辛い思いをしなければならなくなってしまったのですけどね。





でも、今の私はこの時の私に、感謝しています。

子供、子供とうざいくらい必死に思い続け、惨めにすがり続けてもタロスを妊娠することが出来たのですから。

あの時、あれだけ必死にならなければ、多分もう妊娠はなかったと思います。

そしてタロスが生まれ、タロスのお陰で離婚する決心がつき、今の私があるのですから。





ですから、今、必死すぎて痛い過去の自分を見つめつつも、何とか記事を書き進めている訳です。

そんな私の心情も一緒に読んでいただけたらなぁと思ったので、記事にしてみました。





実はこの記事、3回書き直してようやくUPまでこぎつけました。

もっと長々と書いた気がしましたが、何せ記事にした事をすぐに忘れる性格なので、全部は思い出せなかった・・・。

けど、どんぐりさんのコメントのお陰で救われ、もう一度書く気力がわきました。

有難うございます。




そして、皆様のクリックに支えられています。

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子供が欲しい part2 私の努力

2008年07月17日 11時58分21秒 | モラハラ
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今までのエピソードはこちらからどうぞ  目次 






Kの機嫌がイマイチ読めないような帰るコールがあった後、ついにKが帰って来ました。

インターホンが鳴ると、私は軽く緊張をしながら玄関に向かいました。

とにかく妊娠できる日は限られているのですから、その日を逃すとまたチャンスは遠のいてしまう・・・。

そういう現実が私を焦らせていました。

玄関のドアを開けてにっこりと出迎えると、Kは無表情で、

「ただいま。」

と言い、ドカドカと部屋に上がってきました。

Kの疲れている様子に、警戒した私。

極力Kを刺激しないよう、いつも通りにニコニコしながら話しかけつつ、Kの脱いだものを受け取り、洗濯物のかごに入れたり、冷たい麦茶を用意し、居間に運んだりしながら様子を伺っていました。

この頃のKはたいてい、居間にどっかりと座った後は しばし無言でテレビを観ていて、タイミングを計らって私が声を掛けると黙ったまま浴室に移動しお風呂に入る感じでした。

そのタイミングが合わないと、もの凄い形相で、

「俺は仕事で疲れて帰ってきてるっていうのに、そんなにすぐに風呂に入ろうなんて気力があるわけないだろ!!
そのくらい察しろよ!」


と言われてしまうことが多々あるので、気をつけなければいけませんでした。

だからと言って逆に放っておくと、

「何だよ、こんな時間じゃね~かっ!!何で声かけね~んだよっ!!
お前は俺に風呂も入らせない、飯も食わさない気か?」


と、やはり怒られてしまうのでそういうことも出来ませんでした。

様子を見つつ声を掛けた後、黙ってお風呂に入ってくれ、そして出てきた時に何も言われなければ一安心。

しかしお風呂から出てきた後、Kが時計を見て自分が思っている時間より遅かったりすると、

「何だよ~もうこんな時間かよっ!!もっと早く声かけてくれりゃ、あと1時間は余分に寝れただろ?ちっ!」

と言われてしまうこともあるので、油断は出来ず、かなり気を遣いました。

私はKに分からないようにため息をつきながら、

(しょうがない人だなぁ。)

と思っていたのでした。

その日も様子を見ながらKに声を掛け、何とか黙って浴室に向かわせると、ハラハラしながらKの着替えを用意し、すぐに食事の支度にかかりました。

ソワソワしながらKが出てくるのを待っていると、まるで大事な試験の合否を待っているような気分になってきて、何とも言えない気分でした。

ましてその日は妊娠できるかどうかのチャンスの日です。

機嫌だけは悪くさせてはいけないと、祈るような気持ちで浴室から出てくるのを待ちました。

程なくしてKは浴室から出てきました。

私はいてもたってもいられなくなり、思わずKの側に駆け寄り、

「お・・・お湯ぬるくなかった?」

などととっさに聞いてしまっていました。

Kは至って普通な態度で、

「別に。」

と答えると、髪を拭きながら そのままダイニングの椅子に座りました。

私はあわててご飯とお味噌汁をKに出すと、Kは黙って受け取り、

「いただきます。」

と言って黙々と食べ始めました。

私は様子を見ながらぽつりぽつりと話しかけましたが、Kはいつもと全く変わらず疲れた様子で返事をし、淡々と食事をしていました。

そして、あっという間に食べ終えるとすぐに

「ごちそうさま。」

と言って席を立ち、麦茶のグラスを持って居間に行ってしまいました。

私はぽつんとダイニングに取り残され、ぼそぼそと食事を続けながら、Kの様子から、やっぱり今日もダメだと思ったのでした。

というより、朝の一件で、もう排卵日のことを口にするのが嫌になっていました。

子供、子供とこだわっている自分もいけないのかもしれない・・・とどこかで思っていた私は、必死に頭を切り替えて、もうその日は夫婦生活の事は考えないようにしようと決めたのです。

すると気持ちが少し軽くなり、私はのんびり食事を済ませ、ささっと片づけをすると、Kのいる居間に移動しました。

Kは床にごろんと寝転び、テレビを観て笑っていました。

私はKの邪魔にならない位置に座り、一緒にテレビを観始めました。

するとKが

「もう片付け終わったんだろ?」

と声を掛けてきたのです。

私は黙ってうなづくと、Kは黙って起き上がり、洗面所の方に歩いて行きました。

どうやら寝る準備をするようでした。

歯ブラシを口に突っ込んだ状態で洗面所から顔を出し、居間にいる私に向かって手招きをするK。

私はゆっくり立ち上がってKの元へ向かうと、指で

「お前も歯を磨け。」

と指示をしました。

私がそれを見て、黙って自分の歯ブラシを手に取り、一緒になって狭い洗面所で歯を磨いていると、Kが先に終わって、

「戸締りしろよ?」

と言いながら寝室に向かっていきました。

そして私も急いで歯磨きを終わらせると、戸締りをさっとして、寝室に入っていきました。

強制されている訳ではないけれど、Kを喜ばせたい一心でいつものように一緒にベッドに入り、腕を差し出す私。

そのままもう何も考えるまいとして、

「おやすみ~。」

と言って目をつぶってしまいました。

とはいえ、なかなか寝付けずにいました。

すると、その隣でKはありえない早さで軽くいびきをかき始めたのでした。

こうしてやはりこの日も夫婦生活はなかったのでした。







翌日もいつもと同じように、私は慌しく お弁当やKの着替えなどを準備していました。

出かける時にはとても機嫌の良かったK。

しかし、私はもう排卵日のことは言わないようにしていました。

本当は我慢なんてせずに、Kに詰め寄りたい気持ちもありました。

約束したのにどうして・・・?と言いたい気持ちもありました。

でも、半分意地になっていたのか、私はKが出かけるまで何も言わず、努めてニコニコとKを送り出していたのでした。

Kが出かけた後、私は色んなことを考えました。

その頃の私は、夫婦生活がないこと=Kが子供を欲しがっていないと考えていました。

考えれば考えるほど、

(なぜ子供が欲しくないんだろう?)

という疑問が深くなり、混乱してきてしまうのでした。

Kに聞いても、明確な理由は教えてもらえない・・・。

そんな状況が私を不安にさせていたのでした。

とにかく必死にどうしたらいいかと考えていました。

でも結局、1人で考えていても全く解決せず、お手上げの状態だったのです。

唯一私が分かっていたのは、

(私のそんな必死さもいけないのかもしれない・・・でもどう伝えていいのかわからない。)

ということだったのでした。






そして、また夜になり、Kが疲れた様子で帰ってきました。

毎日同じことの繰り返しで、Kが帰ってくる度、緊張する私。

極力にこやかにドアを開け、また様子を伺う時間が始まりました。

その日は疲れていつつも前日とは違い、比較的落ち着いた感じのK。

ちょっとしたしぐさでKのそんな様子を感じ取り、ホッとする私でした。

お風呂、食事は淡々とこなし、その後Kが買ってきてくれたプリンを2人で食べようということになって、テレビを観ながら2人で食べていると、Kが急に

「お前、元気ないなぁ。」

とつぶやきました。

私はびっくりして

「そう?そんなことないよ?」

と言ったのですが、何だかそう言われると我慢していたものが一気にあふれそうになって来てしまのですが、私はそれを必死でこらえていました。

夢中でプリンを食べ、

「美味しかったね~、ごちそうさま!」

と声を掛けると、先に食べ終わっていたKのカップに自分のを重ね、立ち上がるとキッチンに持って行きました。

そして無言で就寝準備をし始めたのです。

Kも居間のテレビを消し、洗面所にやってきて一緒に歯を磨くと、先に無言で寝室に入って行きました。

私は戸締りをしている間、

(きっとKは私が言い出さなければ、このまま夫婦生活はしないつもりだろうな・・・。)

と考えてしまい、また暗くなりそうになってしまいましたが、何も考えないようにして、とにかく寝室に向かいました。

そしてベッドに横になっているKの隣に横になると、また腕を差し出しました。

するとKは、その腕をよけて、黙って私の体に手を伸ばしてきました。

私がびっくりして

「え???」

と言っていると、

Kは真顔で

「昨日・・・何か言ってたよな?」

と言い、近づいてきたのでした。









過去の自分と向き合い、何とも書きにくいところです。

だからこそ、早く書いて(過ぎて)しまいたい・・・。

ということで、頑張ります。

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苦しんでいる方に、是非読んでいただきたい本です。

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子供が欲しい part2 夫婦生活復活?

2008年07月15日 10時58分05秒 | モラハラ
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「その日が来たら言えよ。」

そう力なく言うと、何となくうんざりしたような様子で黙り込むK。

私はKのそんな様子に、訴えていたことが通じたことに嬉しさを感じるよりも、何だか自分が無理を言ってKを責めているかのような気分になって来ました。

そして思わず

「ごめんなさい。」

とつぶやいていたのでした。

Kは疲れた顔をして、タバコをもみ消すと、

「もう寝ようぜ?明日早いんだから。」

と言いました。

そして私はその言葉でようやく明日のお弁当のご飯を炊く用意をしていなかったことを思い出し、

「あ・・・ごめん、先に寝てて?お米を研ぐの忘れてたから。」

と言って立ち上がりました。

そして慌しくキッチンに向かうと、Kはその後立ち上がって寝室に入って行きました。

炊飯ジャーのセットをし、おかずの材料を冷凍庫から冷蔵庫に移し、火の元のチェックと戸締りを確認して電気を消し、ようやく寝室に入ると、もうとっくに寝ているであろうKのいびきが聞こえてきません。

「K?」

と暗がりの中 声を掛けると、ベッドに横たわり壁側を向いていたKが寝返りを打つようにして振り返りました。

「なんだ・・・先に寝てなかったの?」

私がそう声を掛けると、Kは

「お前がいなきゃ寝れない。」

と言いました。

いつものように腕を出すと、Kは嬉しそうに私の腕に頭を乗せ、

「おやすみ。」

と言って目をつぶってしまいました。

ありえないとは思っていましたが、多少こういう話をした後だっただけに、もしかしたら夫婦生活があるのでは・・・?と一瞬思ってしまった私は、そう考えた自分が恥ずかしくなりました。

それでもKが子作りに協力してくれると言ってくれたのだから・・・と、気を取り直してその日は何も考えず寝ることにしたのでした。







それからはまた普段どおりの毎日がやってきました。

Kの仕事も徐々に忙しくなってきて、帰る時間もまちまちになってきました。

そして忙しくなると同時にKの機嫌も徐々に悪くなって行きました。

帰ってくると疲れた顔をして、うっかり会社関係の話になってしまったりすると、私を前に延々会社の悪口や不満を並べるのです。

この頃、私は段々と

(そんなに嫌ならやめればいいのに。)

と思うようになって行きました。

しかし、専業主婦である私を養うために嫌な職場で必死に働いてくれているKにそんなことは言えず、ただひたすら会社の愚痴を聞いてあげることがKの為になるのだと、なるべく聞いてあげることにしていました。

でもKの愚痴は終わりがなく、いくら言っても足りないという感じで、聞いているこちらもうんざりしてきてしまうくらい同じことをいつまでも愚痴っていました。

慣れてきたとは言え、私にとってはかなり苦痛な時間でした。

でもそれをKにさとられないように、精一杯対応していたのでした。

その頃にはもうタバコのことを考えて苦しい思いをすることもなくなり、私のほうは順調に子作りの下準備(?)が出来ていただけに、またKとの間に波風が立たないよう、とにかく気をつけて生活をすることに必死だったのです。

そんなことが続いていた為、Kの機嫌の良い日はなかなかなく、結局は夫婦生活が復活するなんて とんでもない、というくらい虚しく時は過ぎて行ったのでした。








そしてついに基礎体温表で、排卵日を示す日がやってきました。

朝、起き抜けに計る体温で分かった私は、早速Kに伝えなければ・・・と軽く緊張しつつドキドキしていました。

お弁当の準備をしながら何度も何度も時計を確認してはKを起こす時間を見計らっていた私。

しかし、ふと

(こんな朝から露骨な話をするのはいかがなものか・・・。)

と思ったのでした。

寝起きは機嫌がすこぶる悪く、しかも仕事でストレス全開になっているKに朝からそんな話題を振ったら、「お前はそんなことしか考えてないのか?」と言われるかもしれない・・・。

そう思われる自分も嫌でしたし、やっぱり朝はやめようと思ったのでした。

しかし、いつも通りにKを起こし、準備を手伝っていると、比較的機嫌の良さそうな様子のK。

そんなKの笑顔に思わずホッとしてしまい、

(今なら大丈夫かも?)

と考えてしまったのでした。

仕事に向かうKを玄関で見送っている時に、少し警戒はしたものの、思い切って

「あの・・・今日ね・・・下がったよ。」

とドキドキしながら言ったのでした。

するとKは、それまでニコニコしていた表情をス~っと消したかと思うと、

「ふぅん。じゃ、行って来るから。」

と言って玄関を出て行ってしまいました。

(しまった!やっぱり夜言えば良かった・・・。)

Kの表情の変化で、そう思った私。

怒られはしなかったものの、不安がよぎりました。

ただでさえ子供はもっと先に・・・と思っているKなのですから、自分の配慮の仕方一つで子作りに協力してもらえないのではないかという思いがあったので、言ってしまったことをとてもとても後悔したのでした。

(きっと今日はもう、ダメだろうな・・・。)

そんな気持ちになってみたり、

(でも協力してくれるって約束してくれたんだから!)

と思ってみたり、その日は悶々としながら過ごすことになってしまったのでした。





そして、機嫌が良いのか悪いのか全く読めない帰るコールがあった後、とうとうKが仕事から帰って来たのでした。








何だかもうKの顔色を伺う生活が中心になって来ていたこの頃の私。

でも自分ではそんなつもりはなく、むしろ子供が欲しいという私のわがままでKを振り回しているような気がしていました。

下手に出まくっていたような気がします。

さぁ、無事夫婦生活は復活するのでしょうか?

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子供が欲しい part2 私の訴え

2008年07月11日 14時45分27秒 | モラハラ
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今までのエピソードはこちら  目次  




呼び止めた私が何も言わないことにイライラしたのか、先に寝室に入って行ってしまったK。

気持ちは焦っているのに、どう伝えていいか分からずその場を動くことが出来なかった私でした。

いつも寝る時には必ず一緒だった私達。

なのになかなか私が寝室に現れないことに、Kはきっといらだっているはずなのです。

夫婦生活が何もないのに、寝る時には一緒にベッドに入らなければいけないなんて・・・と、そんな風に考えると何だか悲しくなってきてしまいました。

もう禁煙のせいなのか何なのかは分かりませんでしたが、涙腺がかなりゆるくなっていて、そんな風に考えるだけですぐに涙が出てきてしまったのでした。

しばらく居間のこたつの上に顔を突っ伏していると、寝室のドアが がちゃりと開く音がしました。

そして居間の入り口に人の気配がしたかと思うと、

「なぁ、どうしたんだよっ!!」

といらだった口調でKの声がしました。

私はそれでもそのまま顔を上げませんでした。

すると、Kが私の側に近づいてきてしゃがんだのが分かりました。

そして下のほうから覗き込むようにして

「なぁ、明日早いんだから勘弁してくれよ。」

と言ったのです。

私は尚も突っ伏したまま

「・・・先に・・・寝ていいよ。」

と言いました。

その声で私が泣いているのが分かったKは、

「何で泣いてんだよっ!!」

と言いながら抵抗する私の顔を無理やり上げさせました。

Kは驚いた顔をしていました。

「何だよ、何で泣いてんだよっ!」

Kは再び繰り返しましたが、私は

「何でもないよ。今日は先に寝て?」

と言いました。

正直、ここで話を切り出したら話が出来るのではと ちらっと思った私でしたが、もう既に話そうという気力はなくなっていました。

どう訴えていいのか分からなくなっていたのです。

そんな状態で話をしても分かってもらえないのではないかと思ったのでした。

しかし、Kは執拗に

「何だよ、気になるから話せよっ!!どうしたんだよ、早く言えよ!!」

とまくし立てて来ます。

Kは完全にイライラしている状態でした。

私はそんなKの言葉に余計悲しくなって来て、涙があふれて仕方がなくなり、しゃくり上げるほどの状態になって来てしまいました。

そんな私を見ても、Kは私の腕をつかみ、ゆすりながら

「なぁ、どうしたんだよっ、気になるだろ?」

と言うのでした。

しばらくそんな感じで私が泣き続け、Kも私に問いかける状態が続いていましたが、段々と私の方が落ち着いてきました。

そして、

(これだけ聞く気になってくれている今なら、話し合えるかもしれない。
やっぱり話すのは今しかない・・・。)


と思った私。

とにかく自分の思いを伝えなければと決心したのでした。

「あの・・・あのね、私本気で悩んでることがあるの。」

そう切り出すと、Kは私の腕を離し、うんうんとうなづきながら私の話を聞き始めました。

そう言えてしまうと、私の方も何が言いたいのかが段々まとまってきました。

Kもさっきまでのイライラした態度ではなく、もう普通のKに戻った感じでした。

「さっきも車の中でちらっと話したけど・・・。子供のこと、Kは欲しいって言ってたよね?でも・・・前に2年くらいはいらないって言ってたこともあるし、本当はどう思ってるのかなって思って。」

そう言うと、Kが納得したような顔になりました。

そして、

「ああ・・・なんだ、そんなことか。」

とつぶやくように言ったのです。

そんなこと・・・と言ったKの言葉に軽くショックを受けた私でしたが、そこでひるんでいては話が出来ないと思い、言葉を続けました。

「Kは本当は子供のこと、どう思っているの?それが分からないから不安なの。」

そう、私は不安だったんだ・・・と自分で言った言葉で納得した私。

しかしKは私の言葉にさらりと

「・・・だから、さっきも言ったけど、子供は欲しいって。」

と言ったのでした。

私は、すかさず

「それは今すぐって事?それとも今すぐじゃなくていずれはってこと?」

と聞きました。

しかしKは少し表情を硬くして、黙ってしまいました。

私はどう言われるのだろうと、急に緊張してきました。

Kは少し考えているようでした。

(何で??考えなきゃなんないって事は、すぐに欲しくないって事???)

聞きたくない答えが返って来そうで、私は更に緊張し、身を硬くしました。

しばらくの沈黙。

何とも言えない時間が流れました。

そしてようやくKは口を開きました。

「う~ん、正直言って、子供はまだよくなっちゃったんだよね。
まだお前と2人でいいっていうか・・・。」


そう言うと、Kはその日初めて私の目の前でタバコを手に取り、吸い始めました。

私はやっぱり・・・という気持ちと、改めてKと私の思っていることが違っていたことにショックを受けました。

結婚する前、すぐにでも子供が欲しいと言っていたK。

私よりもむしろKのほうが欲しいと言っていたのに・・・そう思うと、その時の私には、言葉は悪いですがだまされた気にさえなりました。

しかし、そんなことを言っている場合ではありません。

今となってはその年齢で出産することなど普通にあることだと思えるのですが、私は体力的にもあまり自信がなく、子育てや次の子供の事などを考えると とても不安になり、また焦っていたのです。

まして、最初の妊娠が流産に終わり、無事次の妊娠で出産が出来るとは限らない・・・。

そしてこの状況じゃ妊娠することすら遠い話だと思っていたので、まだいい などと言っているKの言うことを聞いている場合ではないと思いました。

私は、目の前で視線をそらしながらタバコを吸うKに、

「私は今すぐでも子供が欲しい。だからあんなに出来ないと思っていた禁煙もしたんだから。」

とはっきり言いました。

Kは横目で私のことをチラッと見ると、ふぅ~と煙を吐きながら、

「確かにそれだけは凄いと思うよ。」

と言ったのです。

そして、

「まぁ・・・子供が欲しくないって訳じゃないからいいんだけど・・・。
ただな、俺 今また仕事が忙しくなって来る所なんだよ。
だから子作りするにしてもなぁ・・・。」


と言って曇った顔をしました。

それは明らかに夫婦生活が面倒だと言われている様なものでした。

しかし、それを聞いてもひるむことなく、私は必死に

「まぁすぐに妊娠するとは限らないけれど、とりあえず基礎体温をつけてるんだから、妊娠しそうな日だけでも協力して?お願い。」

と言ったのです。

Kはそんな私の顔をじっと見ると、ふぅと小さくため息をつきました。

私はとにかく必死にKを見つめていました。

何としてでも分かってもらいたかったのです。

すると、Kはようやく

「わかったよ・・・なるべく頑張るから、その日が来たら言えよ。」

と力なく言ったのでした。








まるまる1日かけてようやく訴えることが出来た私。

普通ならもっとすんなり行くのかしら???

文章にすると自分の子供が欲しいという思いがとても強かった事を改めて感じます。

必死すぎたのかな・・・。

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モラハラ被害者なら一度は読むであろう、有名な一冊です。
(私はアフォなので書いてあることが難しくて読みづらかったです

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子供が欲しい part2 出来ない話し合い

2008年07月08日 15時02分18秒 | モラハラ
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今までのエピソードはこちらからどうぞ  目次





コンビニを出て、アパートに着くまでの短い間、Kはくだらないことを思いつくままに話して来ました。

その様子から、もしかしたら気まずくなるのが嫌だったのではないかと思った私。

本当は大事な話をはぐらかされたような気がしてそんな気分ではなかったのですが、極力Kの話に相槌を打ち、場の雰囲気を壊さないようにしていました。

あっという間にアパートに到着し、Kが車を停めると、私は先に降りて玄関に向かいました。

その間、Kは駐車場へと車を入れました。

1階の道路に面した部屋に住んでいた私達でしたが、アパートのすぐ脇に駐車スペースがあり、すぐ目の前に車が置けたところはKも気に入っていたようでした。

玄関の鍵を開け、中に入って電気をつけると、私はすぐに暖房のスイッチを入れました。

しばらくすると、市場で買ってきた物が入ったクーラーバッグを持って、Kが玄関に現れました。

私はKから荷物を受け取ると、すぐキッチンに向かって買ってきた物をしまいました。

Kはいつものように居間に向かうと、テレビをつけてこたつに入ったようでした。

「おい、こたつがついてなかったぞ!」

そんな声がしてきましたが、私は

「ごめ~ん。」

とだけ声を掛け、急いで片づけをしていました。

私は焦っていました。

このままだとようやく切り出すことが出来た話題を、うやむやにされてしまうような気がしていたのです。

いや、実際こんな風に話をしようと思ってもなぜかうやむやにされてしまうようなことが多かったので、私は今回ばかりはちゃんと聞いて欲しかったのです。

話を蒸し返すとKの機嫌が悪くなってしまうかもしれない・・・。

まして、その日は休日でも朝から出かけ疲れている状態です。

きっとKの頭の中はその時点で明日からの仕事のことでいっぱいになっているはず。

そんな時に夫婦生活についての話題など、もしかしたらまた雰囲気を壊すだけかもしれないと思いましたが、それでもどうしても今日しかないと思っていたのでした。

手早く片づけをし、Kのいる居間へと向かうと、私が部屋に入った途端に立ち上がったK。

「どこ行くの?」

とっさにそう言うと、Kは

「え?風呂だよ?」

と言ったのです。

「え?でも沸いてないよ??」

私は驚いてそう言いました。

シャワーだけで大丈夫な私と違って、お風呂は毎日湯船にちゃんと浸かる習慣のあったK。

わざわざ追い炊き機能のついたお風呂のあるアパートを選んだくらい、湯船に浸かることにこだわっていたK。

たった今帰ってきたばかりですから、まだお風呂を温めることなどしていない状態でした。

当然Kもそれを分かっていて、お風呂に入ろうとしているのです。

私の言葉にKは

「今日はいいよ。シャワーで。」

と言いながら浴室に向かって行ってしまいました。

私は仕方がなく寝室に行くとKの着替えを用意して、浴室に持って行きました。

浴室の中から聞こえる勢いよく流れるシャワーの音を聞いていると虚しい気持ちでした。

(もう今日は話せないのだろうか?)

そう思うと同時に、

(Kはこういう話はしたくないのだろうか?)

と考えました。

私だって出来れば夫婦生活の話など、口にすることではなく、自然にそういうことになればと思っていたのですが、このままの状態では、絶対に子供など出来ないのではないかと心配になっていました。

子供は絶対に欲しい。

そういう思いから絶対に出来ないと思っていた禁煙までした私。

是非ともKにはその思いを分かって欲しい・・・。

やはりそう思うと、Kと何としてでも話をしなければ・・・と思ったのでした。

そうしているうちに浴室のドアが開いた音がしたかと思うと、あっと言う間に浴室から出てきたK。

さっぱりした顔でキッチンにいた私に向かって、

「お前も疲れてんだろうから早く入っちゃえよ。今日はもう早く寝ようぜ。」

と言い、私がKの為に用意して手に持っていたお茶の入ったグラスを受け取り、居間に入って行ったのでした。

私はそんなKの後姿を見ながら、とにかくKの言う通り、お風呂に入ることに決め、さっさと支度をしてシャワーを浴びたのでした。

途中、もしかしたらKが先に寝てしまうかもしれないと思い、焦りながら体を洗う私。

ありえないスピードでシャワーを浴び終えると、私はわざと勢いよく浴室のドアを開けました。

急いで体を拭いて着替えをすると、飛び出すように出て行った私。

Kはまだ居間にいて、のんびりテレビを観ているところでした。

その後姿を見てホッとしていると、Kが振り返り、

「何だ、今日は随分早いなぁ。」

と言って、にっこり笑ったのでした。

私は、はははっと笑い、居間のいつもの席に座り込み、髪を拭いていました。

するとKはまた立ち上がり、私と入れ替わりに今度は洗面所のほうに向かって行きました。

どうやら歯を磨き始めたようでした。

本格的に寝るつもりで準備しているK。

時計を見ると確かにもうそろそろ寝ておかないと、翌朝が辛い時間でした。

しかしいつもなら

(今日は話せないかな・・・。)

と思ってしまう私も、この日は

(早く話さなきゃ!)

と思っていたのでした。

濡れた髪をタオルで拭きながら、どう切り出そうか・・・そんなことをぼ~っと考えていると、歯磨きを終わらせたKが居間にやってきて、置いてあったグラスを手に取り、お茶をもう一口飲むと、

「お前もぼ~っとしてないで、寝るんだから早く準備しろよ?」

と言って、先に寝室に入って行こうとしました。

私はそんなKに

「待って!」

と思わず声を掛けたのです。

Kは振り返って

「何?」

と言いました。

そしてその場で次の言葉を待っているようでした。

私はまだどう切り出そうかを考えていなかったので、呼び止めたものの何と言っていいのか分からないでいました。

しばらく黙っていると、Kは次第にイライラしたような表情になって行きました。

「何だよ?明日早いんだから寝るぞ?」

Kはそう言うと、そのまま寝室に向かって行ってしまったのでした。








今となっては、なかなか言い出せない自分の不甲斐なさが痛い・・・。

でも、何となくはっきり言えない雰囲気に包まれた生活だったことは確かです。

Kとの話し合いはとても苦手でした。

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子供が欲しい part2 疲れた1日

2008年07月06日 11時57分30秒 | モラハラ
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食事をごちそうになり、ようやくKの実家を後にした私達。

車を停めた場所に行くまでの間、私はぐったりしていました。

心底疲れてしまったのです。

しかし、そんな私と同じくらい、Kは疲労しているように見えました。

Kは実家に行くと、いつも必要以上に明るく振舞っていました。

それは私が居づらくならないようにしてくれているのだとばかり思っていましたが、何となくそうではなく、K自身があの義母との時間を持たせる為の手段だったのではないだろうかと、この時初めてそう思いました。

足早に車へ向かうKの後を小走りしながら追いかける私。

車に着くまでは全くの無言でした。

車に乗り込み、Kは静かに車を走らせると、ふぅとため息をつきました。

そして、

「何だか疲れたな・・・。」

とつぶやいたのでした。

私も静かにうなづきました。

確かに義母には迷惑だったかもしれないけれど、義母の刺すような言葉の数々は、その場から逃げ出したい気持ちにさせるものでした。

私は思わず、

「お義母さん・・・干物なんか買って行ったから怒ってたのかな・・・。」

と、つぶやいてしまいました。

しかしKは

「・・・いや、そんなことないだろ?あれはいつもあんな感じだ。」

と言ったのです。

「でも・・・。」

と言いかけて一瞬ためらった私でしたが、

「あんなに色々言わなくてもいいのになぁと思ったよ。ぶくぶく太るとか、お金の遣いすぎとか・・・。」

と言ってしまいました。

「まぁな・・・口が悪ぃからなぁ、お袋は。」

とKも同調してくれたように思えた私は、さらに

「口が悪いというか・・・あれは結構傷つくよ。
前から色々言われてきたけど、このところ久しぶりにあんな風に言われたから、凄く嫌だったなぁ。」


と言ったのです。

するとKは、

「お前はさぁ、気にしすぎなんだよ。
お袋はああいう人なんだし、気にするなよ。別に一緒に住もうって訳じゃないんだから、適当にしてればいいんだよ。」


と言ったのです。

(そうかな・・・そうなのかな・・・?気にしすぎなのかな?)

私はそう思いながらも、何となくしっくり来ない気持ちでいました。

しかし、もうそれ以上義母の事を何か言うことは出来ませんでした。

結果的にはただ疲れただけで終わってしまったような日でしたが、私はとりあえず、Kが私の為に出かけてくれたことへの感謝の気持ちは伝えなければと思い、

「そうだ・・・K、今日はどうもありがとう。私の為に出かけてくれて。」

と、言ったのでした。

Kは

「おう。」

と短く返事をすると、その後は淡々と車を走らせていました。

その時私はふと、また夫婦生活のことについて思い出したのでした。

前日、私の思いが伝わらず、悲しい気持ちで過ごした夜。

ずっとこのままなのだろうかと不安な気持ちになって来たのです。

今後のこともきちんとKと話したいと思っていたので、私は意を決してKに、

「ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」

と切り出したのでした。

Kはまっすぐ前を見たまま、黙っていました。

疲れてはいるものの、そう機嫌は悪くなさそうなK。

今ならちゃんと話が出来ると思ったのでした。

私は、Kの返事を待たずに、

「・・・K、Kは子供のこと、どう思ってるの?」

と言いました。

「え?」

Kは驚いたように聞き返して来ましたが、私は黙っていました。

しばらくしてKは、

「どう思ってるって・・・欲しいとか欲しくないとかそういうこと?」

と目はまっすぐ前を見ながら、何となく顔だけをこちらに向けるようにして言って来ました。

私は、小さくうなづいてみせました。

するとKは

「・・・そりゃあ欲しいよ。この前妊娠が分かった時だって、凄く嬉しかったし。」

と、即答しました。

私はその言葉に内心ホッとしました。

そして、

「でも・・・さ、私達子供が出来る状況じゃないでしょ?」

と、言ってみたのでした。

Kもその意味がすぐに分かったようで、

「まぁな。」

と返事をしました。

そして、思いついたかのように

「・・・もしかして お前、昨日泣いたのって・・・それ?」

と言ったのです。

私は、どう返事をしようかと一瞬考えてしまいましたが、嘘をついても仕方がないので、小さく

「うん。」

とつぶやいたのでした。

この時私は、ようやく自分の泣いた理由がKに伝わったことに、ホッとしたのでした。

しかしKはそれには何の反応もせず、まっすぐ前を向いたまま車を走らせていたのでした。

車はもう間もなくアパートに着きそうなところまで戻ってきていましたが、Kは曲がるべき角を曲がらず、そのまます~っと通り越してしまいました。

そしてしばらく車を走らせ、いつも行くコンビニの駐車場に車を停めたのでした。

Kはエンジンを切ると、無言でガチャッとドアを開け、外に出て行きました。

私も慌ててバッグをつかみ、外に出ました。

先にコンビニのドアを開けて入って行くKの後を追うようにして中に入り、かごを持ってKの後に続く私。

Kは黙って雑誌のコーナーから順にお店の中を見て回りました。

その様子は、特に買いたいものがあった訳ではなく、何となくお店に入った、という感じでした。

そして、結局

「これ買っといて。」

と、普段食べもしないガムを2つと、缶コーヒーを差し出したK。

私がそれを受け取り、レジでお金を支払っていると、先にお店を出て行ってしまいました。

レジで小さな袋を受け取り、出口に向かう間、私はまた悲しくなってきました。

(夫婦としてとても大事な話をしようとしている最中に、用もないコンビニにこうして立ち寄るなんて、話を避けているのかしら・・・。)

そう思えてしまったのです。

私にとっては、この話はとても切り出し辛く、ようやくちゃんと話そうと思えただけに、何だかとてもガッカリしてしまいました。

お店の外に出て、既にKが乗ってエンジンをかけている車に私も乗り込むと、Kは黙って車を走らせたのでした。








本当に大変な1日でした。

しかし、まだこの日は終わりません。

もうずっと読んでくださっている方は、きっと分かってらっしゃるかと・・・。

それでも、もう少しお付き合いくださいね

でもって、応援してくださると、元気が出ます

                  
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子供が欲しい part2 義母のツッコミ

2008年07月02日 15時47分38秒 | モラハラ
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市場を出て車に乗り込むと、Kはそのまま再び高速に乗るべく、車を走らせました。

確かに出かけた時よりは気分も上向きになった私。

そして、その日は1日中私に気を遣ってくれたのか、Kは車の中でタバコを吸うこともなく、また機嫌よく過ごしてくれていました。

しかし、市場を出る前の最後のKの一言がひっかかり、また私は悶々としてしまうのでした。

(なぜKは私の実家は(買って行くのか)?なんて聞いたのだろう・・・。)

私はずっとそのことばかり気になってしまっていました。

けれどそのことをKに聞くことも出来ないまま、車は高速に入って行ったのでした。







そしてその後、私達はその足でKの実家に干物を届けに行きました。

突然来た私達に、驚く様子もなく義母は淡々としていました。

リビングに顔を出してすぐ、私が

「これ・・・良かったら食べてください。」

と言って干物を差し出すと、

「何これ?」

と受け取った袋を覗き込み、包みを眺めている義母。

するとKが、嬉しそうに

「いやぁ今日、こいつがお刺身を買いに行きたいとか言うもんだからよ~。行って来たんだよ。
そこで、うまそうな干物があったから、買ってきたんだよ。」


と口を挟みました。

しかし義母は干物と聞いて少しだけ顔を強張らせて袋から包みを持ち上げると、包みをびりびりと破り、中を確かめました。

そして、嫌ぁな顔をしました。

その表情を間近で見てしまった私は、

(マズイ・・・)

と思い、一気に緊張しました。

義母にはいくら美味しそうでも、迷惑だったのかなと思ったのです。

しかし、Kは嬉しそうに義母に向かって

「色もいいし、脂ものってそうだからよ~。」

と言ってニコニコしています。

すると義母は干物を持ったままキッチンに向かい、冷蔵庫に干物をしまいました。

そして湯飲みを出すとお茶をがちゃがちゃ淹れ始めました。

私は慌てて

「お義母さん、私がやりますよ。」

と声を掛けたのですが、義母は何の反応もせず、そのままお茶を淹れ続けました。

義母はしばしばこうして無視することがありました。

最初はそんな義母の態度にいちいち傷ついていましたが、実は片耳が悪く、聞こえづらいということが分かってからは、そんなこともなくなり、一度で反応がなければ何度も言うようにしていたのでした。

もう一度声を掛けると、義母はぶっきらぼうに

「あ?いいよ、あたしが淹れるから。」

と言って、手際よくお茶を淹れていきました。

ダイニングで腰掛けてニコニコしているKと、その隣に座っている私の前に湯飲みを置くと、ソファに座っている義父を呼んで皆でお茶を飲みました。

しばし沈黙をしながら4人で静かにお茶を飲んでいると、その沈黙に耐えられなかったのか、Kは義母に向かって、

「お母さん、たまには魚でも食えよ?せっかく買ってきたんだからな。」

と、言ったのでした。

Kは義母に喜んでもらいたかったのだと思います。

しかし、義母はお茶をすすりながら、

「全く大きなお世話だよ。大体あんた達は休みになるとあっちこっち出掛けて、良くそんな金があるね。」

と迷惑そうに言ったのです。

すると、Kはそれを聞いてふてくされたような顔をして、

「しょうがねぇだろ、こいつが刺身買いたいって言ったんだから。」

と私をあごで指すようにして言いました。

私は場の雰囲気が悪くなりそうな気がしてハラハラしながら、それでも作り笑顔でニコニコお茶を飲んでいました。

すると義母は私のことを鋭く見つめ、

「刺身だとか肉だとか、そんなもんばっかり食ってるからブクブク太るんだよ。

と言ったのです。

私は湯飲みを持ち、作り笑顔のまま凍りついてしまいました。

確かに自他共に認めるデブだった私。

結婚式以降も体重が増え続けていた事は確かでしたが、まさかそんな風に言われると思わなかった私は、頭が真っ白でした。

しかし、義母は私に向けた鋭い目を隣に座っているKに向け、

「ほら、見てみろよ、あの醜い腹!!本当に太ったよな!!」

と言ったのです。

(え?Kのこと???)

白くなった頭で かすかにそう考えた私。

するとKは

「しょ~がね~だろ?仕事帰って来んのだって遅せ~しさぁ。」

と言いながらもニコニコしています。

Kも同じように結婚以来、太ってしまっていたのでした。

しかし、義母は容赦なく

「大体あんたは食いすぎなんだよっ!肉ばっか食ってんじゃねぇよ。あと食う時にがっつき過ぎなんだよ。」

と言い、今度は私に向かって

「こいつにはそれこそ干物でも出しときゃ、必死に骨取って時間が掛かるから、そんなに飯を食わなくて済むんだよ。明日からそうしたら?」

と言ったのです。

そしてにこりともしない義母の言葉に、へらへらと笑いながら

「やだよ~。魚なんて食わねぇよ~。」

と言っているK。

そんなやり取りの中、呆然としている私と、同じ席に居るのに居心地悪そうにお茶をすすりながら黙っている義父。

出来れば一刻も早く帰りたい気持ちでした。

「それはそうと・・・。」

と、そんな私の気持ちも虚しく、義母は続けました。

「あんた達本当にそんなに出かけててよく金があるな。
去年車買ったばっかりだろ?あんなでかくて高い車買って、金なんか全然ないだろ?」


と、今度は完全に私に向かって言ったのです。

私はその視線に驚き、

「は・・・はぁ・・・。」

と言いながら、隣にいるKをちらりと見ました。

しかし、Kはお茶をすすりながら知らん顔をしています。

義母はそんな私達の前で大きくため息をつくと、

「まぁ、Kの給料なら、あんたが働いてなくても十分食ってけるだろうけど、今みたいな生活してたらこの先どうなるんだろうねぇ。」

と言い、立ち上がって湯飲みをキッチンのシンクに置くと、私の後ろを通りざまに

「まぁ、この子が結婚する前は私がしっかり管理してたからあんだけ貯まったけどね。」

と言って、リビングのソファーの方へ行ってしまいました。

私は義母に責められたような、脅されたような気がして、とてもショックを受け、その場に固まっていました。

確かにKは私と半同棲状態になるまで、お金の管理を一切、義母に任せていました。

そして、見事なやりくりの末、結婚式を自分の貯金でまかなっても、余りあるくらいまで貯めてもらっていたのです。

(あんたにそれが出来るの?)

と言われたような気がしました。

こんな時こそKが何かフォローしてくれるのでは・・・と期待していたのですが、Kは知らん顔して立ち上がると、義母のいるソファーの近くに行き、置いてあったテレビのリモコンを手にとりました。

そして鼻歌を歌いながら、テレビの電源を入れたのです。

すると、斜め前に座っていた義父も静かに立ち上がり、ひょこひょことソファに向かって行き、端っこのほうに座りました。

私はそんな様子をぼ~っと見ながら、

(早く帰りたい・・・。)

と思っていました。

しかし、結局その晩は近くのお蕎麦屋さんで出前を取ってもらい、食事をしてからしばらくテレビを観て、ようやく帰ることになったのでした。







義母のこういう一言、とても怖かったです。

慣れてないからでしょうか・・・でも、いつでもどことなく攻撃的だった義母。

本当にいづらかったです。


頑張って更新しますので、良かったらクリックしてくださいね 

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そしてまたまた勝手に宣伝 モラル・ハラスメント被害者同盟の管理人さんが書かれた本です。

まだ私も全部読めていませんが、とても分かりやすい文章で、モラハラのことが良く分かります。

オススメの一冊です。


家庭モラル・ハラスメント (講談社 α新書 400-1A)
熊谷 早智子
講談社

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モラハラブログ他リンク集

2008年07月01日 10時34分42秒 | モラハラ

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平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます
さてさて、今日は私が是非オススメしたいモラハラブログやサイトをご紹介したいと思います。

尚、この記事はブックマーク欄に載せておきますので、良かったらちょくちょく覗いてみて下さい。この記事については随時更新いたします

(※尚、掲載にあたってはブックマークのお願いを事前にさせていただいておりますが、解説上で不都合な点がございましたら、どうぞご遠慮なくおっしゃってくださいね

 

モラルハラスメント被害者同盟

私がモラルハラスメントについて沢山の事を教えていただいているサイトです。
加害者や被害者の特徴、また関連図書やBBSなど、色々なことが載っています。
ご自分が被害者かもしれない・・・そう思ったら少しでも早く覗いてみて下さい。
私のように離婚後に行って、救われることもあります

 

モラルハラスメント・ブログ

私がモラルハラスメントという言葉に初めて出会った、まっち~さんのブログです。
何の気なしにブログめぐりをしていて、なんだろうと思い読み始めたのが最初でした。こちらのブログから上記の同盟サイトにたどり着き、自分が被害者であったことに気がつきました。
ご自身は壮絶な体験をされており、現在ブログで過去を回想されていますが、再婚をされ、とてもお幸せに暮らされています。
とても分かりやすい文章で、分かりやすい表現で書かれているので、ランキングでも常に上位にいらっしゃいます。
あまりにも壮絶な体験にドキドキしながら読みふけってしてしまう私です

 

離婚日記

とてもパワフルなミネコさんのブログです。ご自身は妊娠中に言いがかりをつけられて元・モラ旦那に出て行かれてしまったという経歴の持ち主でいらっしゃいますが、その体験を踏み台に、とても強く、たくましく生きていらっしゃいます。
そのテンポの良い文章にはいつもいつも感心してしまいます。
何かの拍子にうじうじしてしまう私ですが、こちらのブログにはとても勇気付けられております。
また、独自の用語解説などもされていて、モラハラについて、とても楽しく?学べます

 

95%モラハラ夫

私の一番上の姉?と慕う、米田りんさんのブログです。
ご自身は何と精神科医のモラ旦那と只今家庭内別居中でいらっしゃいます。こちらのブログも、あまりにも壮絶過ぎて、驚くばかり・・・。こんな人がいるのかと驚いてしまうくらいです。同じ人間のすることとは思えません。
一日も早くりんさんとお子さんがモラ旦那から解放されることを心からお祈りしています姉さん、頑張れ

 

負ける気がしない!!!

私の二番目の姉?と慕う、あかねさんのブログです。
ところどころに驚くほどの共通点があり、愕然とします。ご自身は同居中ですが、現在はモラハラの事実をブログで語っていらっしゃいます。私の元・旦那と言い方などがそっくりで、読んでいるとふつふつと怒りがこみ上げてきてしまいます
タイトルのとおり、モラ旦那と戦い始めた姉さん、頑張れ

 

半三本のカンフル日記

モラルハラスメントには夫婦間や親子間だけでなく、職場にも存在します。半三本さんは、その職場のモラハラに遭ってしまった方です。
カウンセリングを受けられ、現在ブログでその職場でのモラハラについてをUPされています。
モラハラ以外でも楽しい話題満載のブログですちなみに半三本さんは男性です。

 

こころの声に耳をすませて

現在、モラ旦那と別居中のウメさんのブログです。まっち~さんのブログを通じて知りました。
ウメさんの文章も、読んでいてとても分かりやすく、またその壮絶な体験を静かに語っていらっしゃいます。こちらのブログもモラハラの実態がとてもよく分かります。
いちいちうなづいたりしながらいつも読ませていただいています

 

離婚・デトックス!

うちの息子と同じ年頃の怪獣君を持つ虎子さんのブログです。ヒル夫と離婚をされ、ブログで文字通り毒出しをされています。
ご自身のモラハラ体験を綴られているというよりも、メンタルケアなどのお役立ち情報などが満載です。私は癒し系ブログだと思っております。
個人的には「ボウケンジャー」仲間とでも言いましょうか・・・。リアルにお会いしたら熱く語れそう・・・。

 

続・ココロ内離婚

つい最近、株にはまったモラ旦那のもとから脱出をし、現在調停を進めているhanakoさんのブログです。
離婚に至るまでの経緯、そしてこれから臨まれる調停のことや、日々の事をブログに綴っていらっしゃいます。
是非とも頑張って、一日も早くモラ旦那と離婚できるよう、お祈りしています。

 

小麦の覚え書き

現在はモラ旦那と同居中の小麦さんのブログです。
この小麦さんとあかねさんと私の元・旦那は3つ子かと思うくらい、タイプの似たモラです。
小麦さんの文章の一つ一つに大きくうなづける私です。
とても分かりやすい文章でご自分の毒出しをされています。
※訳あって平日の昼間しか公開されていませんので、ご注意下さい

 

心の旅

わずか2年でモラ夫の元から早期に脱出されたkiss512さんのブログです。
軽モラだった私の元・旦那と本当にそっくりなkiss512さんの元・モラ旦那。
ご自身の過去を綴っていらっしゃいますが、あれは本当にモラハラだったかどうか、自信がないそうです。
十分モラだったと思いますけどね。
そんなkiss512さんを応援してください

 

35歳からの自分探し~非オニ嫁日記

実際にお会いしたこともある、ピーさんのブログです。
元・義母との突然の同居生活の中で、元・旦那のみならず、元・義母からもモラハラを受けていたピーさん。
強い嫁でいることを強いられ、次第に心を壊されたピーさんの様子がありありと分かり、胸が痛くなります。
とても分かりやすい文章で、読みやすいブログです。

 

ここに紹介した皆さんは、モラルハラスメントという言葉を世の中に広めようと頑張っていらっしゃる方々ばかりです。
ランキングに登録されている方もいらっしゃいますので、ご訪問の際には是非ご協力お願いします

 

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