タイトルだけを見るとさ~っぱり分からない方もいらっしゃることと思いますが。
これは、ズバリ
「学級」のことです。
それを聞いてもまだピンと来ない方もいらっしゃるかな・・・?
現在、小学校にはこの3種類の「学級」があります。
(私も詳しくは分からないのですが、少なくともタロスの通う横浜市立の小学校にはこういう「学級」がある、ってことでご理解ください。
)
私たちが小学生だった頃、学校には普通学級と、特殊学級という名前のクラスがありました。
今その特殊学級という言葉はないそうで、それに該当するものが個別学級ということらしいです。
その他に現在は通級というものがあり、それは以前私が療育センターで説明していただいた事を記事の中で書いたことがありました。
(詳しくはこちら
タロスの診断に至るまで④)
そこにも書きましたが、タロスは療育センターで、この通級を強く勧められ、去年の暮れに大慌てで養護教育総合センターという、その子に適した学級などの判断をしてくれる施設に電話を入れ、面談の予約を取ったのでした。
そして3ヶ月近く待ち、ようやく3月の下旬にその面談を受ける日がやってきたのでした。
今日は遅ればせながらその時のことを記事にしたいと思います。
当日の朝早くにタロスと2人、ひっさびさにラッシュでごった返す電車を乗り継ぎ、たどり着いた駅から地図を見ながらゆっくりと手をつないで上り坂を登り、指定された時間よりも15分ほど早く着いた私たち。
受付を済ませると待合室に通されたのですが、他にも何組もの親子
連れの方が来ていらっしゃいました。
これから入学を迎えるタロスが当然一番小さい感じでしたが、多分学年はまちまちであろうけれど、ほぼ来ている子供が男の子だったことに驚きました。
やっぱり初めてのところでちょっぴり落ち着きのないタロスに、待合室にあった絵本を読んであげていたら、ちょうど読み終わったところで初老の男性がタロスの名前を呼んだので、一番に待合室の入り口に向かいました。
廊下に出るとその初老の男性はタロスの手をとって手をつなぎながら、
「これから8番って書いてあるお部屋に行くからね。」
と言ってニコニコしてらっしゃいました。
初めは手をつながれたことに戸惑った様子のタロスでした
が、それでもすぐ慣れたようでタロスのほうもニコニコ
していました。
まるでいつも通っている療育センターのような雰囲気だったせいか、私もタロスも割とすんなりお部屋までたどり着くことが出来ました。
テーブルといすの他にソファ席が用意されているような面談室に通され、そこにあったブロックに一目散に向かうタロス。
そして私はその初老の男性に促されてテーブル席のほうに、男性と向かい合って座りました。
ブロックを手に私たちのいるテーブルに近づき、近くでブロックを組立ながら会話に割り込むタロスを尻目に、簡単な問診と説明を受けるとすぐに、タロスはその男性に連れられて別室に向かいました。
そしてし~んとしたその部屋でひたすらタロスを待つ。
待つ。
待つ。
つまらなくなって携帯を取り出し、友達のブログを見たりコメントしたりして過ごす。
待つ。
待つ。
いい加減(3~40分ほど?)待っていると、ノックと共に部屋の扉が開き、先ほどの男性がニコニコしながら入ってきて、
「いやぁ、とても良いお子さんですね。」
とおっしゃりながら私の前に再び座られました。
1人ハラハラ
しながら待っていた私だったので、誰かが部屋に来てくれてホッとしていると、男性は今度は私に対してタロスについての詳しい話を聞くべく、あれこれ質問されました。
その男性には
「これから質問をするにはお答えになられたくないこともあるかもしれませんので、もしそういうことがあったら遠慮なくおっしゃってください。」
とあらかじめ言われていたのですが、そう言われるだけあってかなり突っ込んだ質問をされました。
それでもタロスのことに役立つならと、極力突っ込んだ話も正直にお話しました。
あらかたお話した後、男性は再び席を立ち、
「ではもうしばらくお待ちください。」
とにっこり微笑まれて部屋を出て行かれました。
そして再度私はその部屋に1人。
ひたすら待つ。
待つ。
待つ。
ひたすら待つ。
待つ。
なんか、寒っ
待つ。
更に待つ。
待つ。
待つ。
・・・・と、もういい加減(2時間くらい?)し~んとした部屋で何をしていいやら分からなくなった私は、時々廊下から聞こえる声に今度こそタロスが戻ってきたかと
何度も勘違いしながらひたすら待っていたのでありました。
もう待ちきれなくなり、トイレに行こうと席を立ってドアから出ようと思いっきり開けた瞬間に、男性と共に廊下に立っていたタロス。
お互いいきなり開いたドアの先に人がいるなんて思いもよらず、3人で驚いてしまいましたよ・・・。
で、タロスたちと入れ替わりに面談室を出て、急いでトイレを済ませて戻ってみると、タロスは部屋に見当たらず、その代わり中央のテーブルのイスに座った男性がニコニコ
しながら
「タロス君は別室で看護婦さんが見てくれてますからね。」
とおっしゃったのでした。
私が急いでその男性の前の席に座ると、男性は
「大変お待たせしてしまいましたね・・・。」
と言った後、その日の検査の結果を教えてくださいました。
その日タロスが受けたテストは、療育センターで受けたものとはまた違ったテストだったようで、そちらも結果はIQで示されるものでしたが、予想よりもはるかにいい結果でした。
それは療育センターで受けた結果とは正反対なくらいの印象でした。
タロスは9歳代の問題が解けていました。
それはまぐれではなく、8歳代の問題も7歳代の問題も、数問ずつ解けていたようです。
そのことに非常に驚いた私。
ただ、5歳代までの問題は完璧なのに対し、6歳代の問題となると、8歳代くらいの問題の正解率と同じだったのです。
要は、普通なら年相応の6歳代の問題が完璧であるべきなのですが、その辺りは能力のアンバランスがあるタロス。
致し方ないという感じでした。
タロスにとってはここが障害とされるところなのですから。
しかしながらこの検査の結果から、タロスは充分普通級でやっていけるという判断が下されました。
この判断にとてもホッとした私。
正直、(前)校長先生と話をした時に、もしかしたら場合によって個別も・・・というようなお言葉があったので、そのことも頭にはありました。
普通学級で行くか、個別学級で行くかというのは最終的に親が決めること という風に説明されていたものの、タロスを個別学級に という判断がされた場合は親としてそれに従うつもりでした。
タロスにとってそれが一番いいと判断されたということなのですからね。
それならそれに従うのが、親として今タロスにしてやれることだと思いそう言われた時動揺しないよう、自分なりに覚悟はしていました。
けれどできれば普通級で、と願っていた私。
それが実際そういった判断をしていただけて私の気持ちも明るくなりました。
そして男性はその後 通級についてのお話をしてくださいました。
通級の会議に名前をのせていただいてあったはずなので、通級についても同じようにその場で判断されるのかと思いきや、その日の結果を受けて、もう一度会議をされるということだったんです。
それは普通学級で大丈夫と判断されたタロスに、通級での指導が必要かどうかというのを判断する為だそうです。
てっきりその日に分かるものと思っていたのですが、通級を実施している学校の人数が多すぎて受け入れてもらえない可能性もあるそうで、正直
そんなぁ・・・。という気持ちになりました。
会議では名前をのせてくださるとおっしゃっていたけれど、実はそうじゃなかったんじゃないか・・・
という疑惑にまで発展した私の心。
またハラハラ
した気持ちで連絡を待たなければならないのかと、ちょっと悲しい気持ちになりました。
しかしもう後は連絡を待つ以外にはないので、とりあえずそれで納得した私。
その後その男性と一緒にタロスをプレイルームのような場所まで迎えに行き、挨拶を済ませてその施設を後にしたのでした。
そんな風にして養護教育総合センターで面接をしていただいた後、数日してから連絡があり、希望通り
通級指導教室に通えることになったタロス。
実はちょっぴり諦めモードだった私でしたが、ここでようやく心からホッとできたのでした。
結局はあと数日で4月という時期になっていたのですが、療育センターの先生方や養護教育総合センターの担当者の方のお陰でタロスの小学校生活のスタートが明るいものになったことはとても嬉しいことでした。
そんな訳で今週はこの通級指導教室の保護者会や説明会のようなものがあり、具合の悪い中頑張って行って来た訳です。
通級に関してはまた書ける範囲で書いていこうかなぁと思っていますが、希望していた学校に通えることにもなり、こちらも新しく動き出しました。
現在通っている小学校、学童に加え、通級での生活と新しい環境に身を置かなくてはならず、私ですら戸惑う中、タロス自身の中でも沢山我慢したり耐えたりしていることがあるようで、4月からのタロスの様子はやはりいつもとは全く違います。
慣れるまでにはかなり時間が掛かると思いますが、親子で何とか切り抜けて行きたいと思います。
そんな訳で精神的にもブログの更新までは気持ちが向かず、放置気味になっていたところもありました。
スマヌ
ですが、またぼちぼち書いて行きたいと思いますので、よろしくお願いします。