ターミネーター４

Story
時は2018年。核戦争で荒廃した世界は、人工知能搭載のスーパーコンピューター“スカイネット”に支配されていた。生き残った人々は抵抗軍を組織し、機械との最後の戦いに備えていた。部隊のリーダーであるジョン・コナー（クリスチャン・ベール）は、“スカイネット”がやがて自分の父親となるカイル・リース（アントン・イェルチン）の命を狙っていると知り、彼を探し始める。一方、ターミネーターがさまよう荒野をたくましく生き抜く少年カイルは、核戦争のことも、今が何年かさえもわからない屈強な男・マーカス（サム・ワーシントン）と出会う。（goo映画より）
2009年/アメリカ/マックＧ監督作品





評価　★★★☆☆

ターミネーター４のレビューを今頃ＵＰです！これまで「復習篇」と称して「Ｔ１」，「Ｔ２」，「Ｔ３」の記事をあげましたが肝心の「４」が遅れに遅れてしまいました。

物語の終盤まで、一体誰が何をやりたいのか目的が判然とせず、これはストーリーが破綻するんじゃないかと、そっちの方にヒヤヒヤしてしまいました。
しかし、反乱軍がスカイネットの拠点を襲撃するあたりからようやく盛り上がってきます。シュワ型ターミネーターが登場したり、ジョン・コナーの頬の傷の由来が明らかにされたり、ここの攻防は結構見応えありでした。ただ、ラストの大爆発が安直だったかな。

登場する機械達のデザインが魅力の一つですが、過去の作品と違ってメタリックな輝きがなくなり、地味な色調になっている事から、未来が微妙に変化している事が窺えます。
個々のアクションシーンは大変迫力がありますが、物語といまいちかみ合ってこないのが難点。マーカスとジョンの扱いも、ドラマに密度がないから、機械が自己犠牲で人間を救うという感動が希薄になっています。この辺は、「T２」で溶鉱炉に沈むターミネーターに対して起る感情と比較すると、監督の演出力の差が顕著に現れていると思います。
ともあれ、人類に平和が訪れることを願いつつ、新シリーズのスタートを歓迎！





評価　★★★☆☆

待ちに待ったターミネーターのパート４ですが、今回の魅力は何と言ってもジョン・コナー役にクリスチャン・ベールを起用したことですね！彼のクールな魅力とカリスマ性は、リーダーとしてのジョン・コナーにぴったりで、「バットマン」のブルース・ウェインとはまた違った個性を発揮してくれました。
物語は今ひとつな所もありましたが、数々のアクションシーンは大迫力でしたね。特にカメラワークが迫真性を与えるのに効果的だったと思います。それから、CGの発達に負うところも大で、旧３部作と比べると隔世の感があります。nyancoも若い頃はCGの製作に携わっていたこともあるので、技術の進歩には感慨深いものがありました。
ジョン・コナーの奥さんケイトを演じたブライス・ダラス・ハワードも素敵でしたが、出番が少なかったのが残念。次回作からは彼女の活躍に期待したいです。


映画『ターミネーター４』公式サイト


（「ターミネーター４」2009年 6月　岡谷スカラ座 にて鑑賞）