夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

【ターミネーター復習篇】ターミネーター

2009年06月12日 | た行の映画
Story
1984年のロサンゼルス。強烈な閃光と共にサイバーダイン101型ターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)が2029年の未来から送り込まれた。彼の任務は、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)という女性の抹殺。彼女は未来の人類の命運を握る女性なのだ。ターミネーターを追うように未来から一人の戦士が送り込まれる。彼の名はカイル・リース(マイケル・ビーン)。サラ・コナーを命がけで守るのが彼の使命だ。不死身のサイボーグを相手に悲壮な闘いを挑むカイル・リース。人類の未来を賭けた闘いが現代のロスで始まるのだった。
1984年/アメリカ/ジェームズ・キャメロン監督作品





評価 ★★★★

ターミネーター4の公開に期待は高まるばかり!そこで、記念すべきターミネーター第1作をおさらいしてみました。

「殺人魚フライングキラー」というおバカ映画で監督デビューしたジェームズ・キャメロンとヒロイックファンタジーの「コナン・ザ・グレート」シリーズで売り出し中だったアーノルド・シュワルツェネッガー。2人の若いエネルギーが爆発した傑作SFアクションです。

アクションのヤマ場は2つ。一個目は警察署襲撃場面。一旦追い返されたターミネーターが「また来る(I'll be back.)」と、後に有名となるセリフを言った後、いきなり四駆で突っ込んで来る場面に呆然。そして、警察官を次から次へ情け無用で撃ち倒す場面は、喜んじゃいけないけど痛快無比でした。
二個目が、クライマックスのカーチェイスから工場での最後の死闘。乗ってたトラックの爆発で骨格だけになったターミネーターがひょこひょこ追いかけて来るのは恐ろしくも可笑しいものでした。この頃はCGがまだまだ発展途上の段階だったので、ここの所はストップモーションアニメで撮影されていたと思います。そのギクシャクした動きがまた良かったですね。

当時のシュワルツェネッガーは、「コナン」シリーズで演技ができないのを実証済み(笑)。これを逆手に取って、全編無表情でセリフもほとんど無しのキャラクターを設定したのが大成功。一方で、未来からやって来た戦士カイル・リース役を演じたマイケル・ビーンは、時折回想される過酷な未来の情景と共に悲壮感が溢れていて、これもまた良かった。
それから、「プラズマライフルはあるか?」「まだ入荷してません」で始まる銃砲店でのやりとりなど、細部へのこだわりも捨て難い。
「嵐がやって来る」と語る少年を背に荒涼とした道に車を走らせるサラ・コナーが、暗黒の未来への不安感をかき立てる。彼女の写真がタイムトラベルのギミックとなる演出も鮮やかに決まりました。
キャラの魅力と監督ジェームズ・キャメロンの畳掛けるアクション演出が観客を捉えて離さない、SFアクションの金字塔です。

トラックの謎
最初のサラ・コナーさんの家にやって来たターミネーターが車でおもちゃのトラックを踏みつぶす。彼の冷酷さを表す効果的な場面ですが、クライマックスでターミネーターは同型のトラックに轢かれてしまいます。これは、因果応報?それとも、低予算で金がないからミニチュアの使い回しか。

特殊効果
公開当時、おもちゃのバンダイから特殊効果専門雑誌「シネフェックス」が不定期に刊行されていて、ある号でターミネーター特集が組まれました。それによると、空飛ぶかたつむりみたいなハンターキラーは、モデルをつかってワンショットで撮影されたそうで、触角の所で光っているミニチュア電球は、アキバで買ったのだと。

強いヒロイン
サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンは、ジェームズ・キャメロン作品につきものの強いヒロインの始まりとなりました。その精神は、シガニー・ウィーバー(エイリアン2)→メーリー・エリザベス・マストラントニオ(アビス)→ケイト・ウィンスレット(タイタニック)と受け継がれて行く訳ですね。



wancoの言うように、キャメロン監督の描くヒロインたちは皆タフで格好良くて大好きですね。パート1ではまだあどけなくて可愛らしかったサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)が、パート2でいきなり筋肉もりもりのタフなお母さんに変わっていたので、そのギャップに当時驚いた覚えがあります。^^;
また、主役のシュワちゃんよりもジョン・コナーのお父さんになるマイケル・ビーンの方が、今思い出してもクールな感じで本当に素敵でしたねー♪
このパート1はアクションあり、SFあり、そして恋愛ドラマありと、盛り沢山の展開で、かなり楽しませてくれた映画でした!これこそが面白い映画だと、自信を持ってオススメできる作品の一つではないかと思います。

評価 ★★★★★


(「ターミネーター」1985年 7月 wancoが山形フォーラム にて鑑賞)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 天使と悪魔 | トップ | 【ターミネーター復習篇】タ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

た行の映画」カテゴリの最新記事