夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

ワールド・ウォーZ

2013年09月20日 | わ行の映画
Story
元国連調査員のジェリー(ブラッド・ピット)と家族の乗った車が、渋滞にはまっていた。すると、前方で爆発音が聞こえ、トレーラーが無数の車をはじき飛ばしてクラッシュし、パニック状態の群衆が通りになだれ込んでくる。そのただならぬ状態から家族を守ろうと、妻子を連れて逃げるジェリー。やがて、彼は人間を凶暴化させる未知のウイルスが猛スピードかつ世界的規模で感染拡大しているのを知る。そんな中、元国連職員の技能と知識を買われたジェリーは、各国を回ってウイルスの感染原因を突き止めるよう依頼される。(yahoo映画より。)
2013年/アメリカ/マーク・フォースター監督作品





評価 ★★★★


どうせゾンビの大群とバトルを繰り広げるだけのバカ映画で、ブラピももう少し作品選べば良いのに、と全く期待せずに観に行きました。
しかし、意外や良く出来ていたのにびっくり。一言で言えば、ゾンビ版『コンテイジョン』(2011年、スティーブン・ソダーバーグ監督作品)といったところです。
世界中が伝染病でゾンビ化が進むのですが、感染までに12秒かかることや、音に敏感、といったゾンビの特性を上手くサスペンスに取り入れていました。
稀にゾンビに襲われずに素通りされる人がいる、という何気ない描写を伏線にしているのも上手い。
前半は、怒濤のごとく押し寄せるゾンビとの攻防が見所で、特にイスラエルの防護壁を突破するシーンが凄まじい迫力。
時折挿入される、下界の惨状を俯瞰で捉える映像が効果的で、絶望的な状況がひしひしと迫ってきます。インドかパキスタン辺りで核爆発が起きる所もショッキング。
ブラピが感染源を特定しワクチンの開発につなげようと苦闘するわけですが、後半はWHOの疫学研究所でのサスペンスが大きな見せ場です。
そこでついに特効薬のカギを掴むのですが、ここに至るまでの動のスリルから静のスリルへの転換も利いて、優れた場面に仕上がっています。
グロテスク描写を極力抑えてシーンの積み重ねで盛り上げることに成功し、SFホラーパニック映画として上出来の部類ですね。




映画『ワールド・ウォーZ』公式サイト


(「ワールド・ウォーZ」 2013年9月 岡谷スカラ座 にて鑑賞)

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