夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

ワルキューレ

2009年05月04日 | わ行の映画
Story
第二次世界大戦下のドイツ。アフリカ戦線で左目を負傷したシュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)は、“良心”と“忠誠心”の葛藤に悩んだ末、祖国の平和のためにヒトラー暗殺を考えるようになる。やがて画期的な暗殺計画≪ワルキューレ作戦≫を立案し、トレスコウ少将(ケネス・ブラナー)やオルブリヒト将軍(ビル・ナイ)ら、同志と着々と準備を進めていく。そして、決行の1944年7月20日を迎えた。ヒトラーとその護衛たちを前に、大佐たちは計画を成功させられるのか…。(goo映画より)
2008年/アメリカ=ドイツ/ブライアン・シンガー監督作品




評価 ★★★★

第2次大戦を舞台にヒトラーに反旗を翻したドイツ軍人の物語。
史実を基にした物語で、当然結末は分かっているわけですが、もしかしたら歴史が覆るかもと錯覚させるような臨場感溢れる展開でした。
肝心の暗殺計画ですが、ヒトラー政権に対して内乱が起った場合の鎮圧作戦であるワルキューレ作戦を逆手に取ったところが面白い。暗殺→ワルキューレ作戦発動→国内予備軍を動員して政権中枢を制圧 という段取りで、ヒトラー側の国内予備軍を意のままに動かすため、作戦計画書を改ざんするというところが頭脳プレイの最たるものです。

暗殺の決行に際してハラハラ場面が連続するわけですが、最近の映画には珍しくヒッチコックを彷彿させるようなサスペンスシーンがいくつかありました。
例えば、トレスコウ少将が不発に終わった爆弾を回収しに司令部にのり込む場面。ヒトラーが搭乗した飛行機を爆破するべくウィスキーの木箱に爆弾を仕掛けたのですが、不発だったため、バレる前に回収しようとします。しかし既にバレているかもしれず、その場合は即拘束されてしまうというハラハラ場面です。
または、改ざんしたワルキューレ作戦の計画書にヒトラーのサインをもらう場面。ヒトラー暗殺・・どうのこうのと記載してある行動計画で、サインもらう前に読まれてしまったらいっかんの終わり。めくら印を押してもらわないとダメな訳ですね。
将校の中には、土壇場で躊躇してしまう人間の弱さが露呈したりする人もいて、その辺の描写も上手いと思いました。

スタイリッシュな映像も各所にあって、例えば、ヒトラー登場までの飛行機着陸と将校達を捉えたショットなどはゾクゾクするものがありました。
久しぶりに、映像、ストーリーともにがっしり作られたサスペンス映画に満足。


映画『ワルキューレ』公式サイト


(「ワルキューレ」 2009年4月 岡谷スカラ座にて鑑賞)

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