夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

サイレント・ナイト

2022年12月04日 | さ行の映画
Story
イギリス人夫婦ネル(キーラ・ナイトレイ)とサイモン(マシュー・グード)と3人の子どもたちは、田舎の屋敷でクリスマスのディナーパーティを開くことに。屋敷には夫婦の学生時代の友人たちとその家族が集まり、子どもを含む12人の男女は久々の再会を喜びあう。しかし、今年のクリスマスは例年とは全く異なるものだった。あらゆる生物を死滅させる謎の毒ガスが地球全土に拡がり、明日にもイギリスに到達するのだ。毒ガスの恐怖が迫る中、パーティには次第に不穏なムードが漂い始める。(映画.comより)
2021年/イギリス/カミラ・グリフィン監督作品






評価 ★★★☆☆

オープニングだけ見るとクリスマスパーティを舞台にしたホームドラマかと思ってしまいますが、彼らの言動から次第に不穏な空気が漂ってきます。
ニワトリを逃がそうとする父親、ケーキ屋を叩き破ってケーキを持ってくる奴、「歳をとるのは今日が最後だ」というセリフ・・・?

環境破壊への逆襲なのか地球が毒ガスを発生させ、人類は滅亡の淵に追いやられている。
毒ガスで苦しんで息絶えるよりも、せめて楽に死んでもらおうと、政府はEXITピルという安楽死の薬を配布した・・・
といった状況が徐々に明らかになってくるのがスリリングでした。

そういう状況下で、キーラ・ナイトレイとマシュー・グードの夫妻が友人夫婦を招いてEXITピルを飲む前の最後の晩餐を催します。そんな悲惨な状況でも痴話喧嘩を繰り広げる大人たちには呆れてしまいますが。一方で、キーラ夫妻の末っ子のハートがEXITピルを飲むことに疑問を感じるシーンがあって、彼が言うセリフ「もし、政府が間違っていたら?、医者のいいなりになって死んでもいいの?」は、自分の頭で考えて行動することが大切なのだと教えてくれるようでもありました。

毒ガスが迫ってくる映像は戦慄的ではあるのだけど、毒ガスで倒れる描写は一切ありません。被害映像は本物か?と本当に致死性ガスなのか疑問をさしはさむセリフもチラッとあったりして、不確かな情報に翻弄されて生死を左右される人々の悲劇を描いた感じもします。ただ、映画自体も解釈を助ける余計な説明を省いているので、観客に判断を委ねる形になっていますね。




映画『サイレント・ナイト』公式サイト


(「サイレント・ナイト」2022年 12月 MOVIX昭島 にて鑑賞。)

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