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傑出の出来ばえ!!NHK土曜ドラマ「外事警察」って

2010年03月08日 | アメリカ徒然日記



いや面白かった。
久々に日本のテレビドラマ見て面白いと思えました!
流石はNHK!
やるときはやります!
何がって、NHKが土曜9時の土曜ドラマ枠で放送された「外事警察」!!
昨年11月14日からの6週間に渡って放映され、その後、1月10日にBSでアンコール上映されました。

原作は麻生幾の同名小説「外事警察」。
公安警察の中でも、外国からのテロなどを警戒取り締まる、極秘の部署の話です。

ウィキペディアからいただいた「みどころ・あらすじ」よると・・・

警視庁公安部外事第4課[1]作業班長・住本健司。
彼をリーダーとする作業班は、対国際テロ捜査を担い、
決して世の中に知られることなく秘匿で活動し、
時として任務のためには手段を選ばない。

そんな住本の下にCIAから、国際テロリスト「フィッシュ」が
日本に潜伏しているという情報が流れる。
そしてその時期は、各国首脳が出席する「対テロ国際会議」を
間近に控えている時でもあった。

「スパイ天国」と称される日本で、
公安警察の中でも防諜の任務を担う外事警察(「ソトゴト」)と
テロリストとの壮絶な情報戦争・騙し合いを描く。

とのことですが、こんなドラマ、日本で作れるんかいな?と思うでしょ?
いやドラマは制作できるけど、それなりの説得力とリアリティを持たせたドラマを本当に作れるのか?
海外ドラマではよくある刑事物や、諜報関係物も日本で製作されると、
とたんにチャッチイというか、うそ臭いドラマになってしまう。
何度、貧困で安直な脚本、ド下手な役者、知的センスのない演出に騙されたことか。
今回もそんなんじゃないだろうか?とちょっと思ったのですが、
しかし、今回は制作がNHK。しかも土曜ドラマ枠。
土曜ドラマ枠ではかつて、「ハゲタカ」「監査法人」など優れたドラマを手がけています。
ここなら、こういったサスペンスも撮れるのでは?と思い見てみることに。
そして参りました。
面白かった!
演出、脚本、役者、どれをとっても素晴らしい。
いや本当にどのキャストも本当に演じきっています。
若干外人キャストに物足りなさを感じるのですが、まあ、それもご愛嬌。




住本主任こと渡部篤郎さん。


主演の渡部篤郎!!!
凄いわ。もしかしたら天才かも。
失礼な言い方だけど、この人、ちょっと頭が行ってる役、めっちゃ上手いよね。
映画「愛のむき出し」でも、頭が行ってる父親にして牧師を演じていたけど最高でした。
凄いね。内面のよじれ具合の深さがオーラのように伝わってくるのよね。


映画「愛のむき出し」の時の渡部篤郎さん。
鬼気迫る演技は凄かった!!
「愛のむき出し」も近年稀に見る傑作でしたが。


脇で出てる嶋田久作、遠藤憲一、余貴美子、石橋凌、なんかも良いんだけど、
意外(?)に僕が好きなのが石田ゆり子!




この人さ、はっきり言ってあんまり演技上手くないと思うんだよね。
でもね、素というか、変にエロい主婦をやらせると物凄い魅力的なんです。
なんか不安にさせられるんです。
心がぞわ~っとして、ブルブル震えてしまうんです。
いや、個人的にやられてるだけかもしれないけどねえ・・・

初めての出会いは、林真理子原作の「不機嫌な果実」だったかな。
SMホテルでの濡れ場とかエロいシーンが多かったけど、オープニング映像もちょいエロです。
それから、「今週、妻が浮気します」これなんか、ちょっと中身でもドキドキしたにゃあ。
この人見てると、「浮気は男の専売特許じゃないなあ」「妻も浮気するなあ」
「でもうっかり、浮気の証拠なんか押さえようものなら、
“どうしてあたしが浮気したか分かるっ!?”なんて逆切れされそうだよなあ・・・」
いや、とにかく男性を不安にさせる魔性の魅力なんですよ。ある意味・・・。

って、随分話が反れましたが・・・・・「外事警察」!!
サスペンスですから、好き嫌いはあるでしょう。
でも、日本でも面白くって、大人の鑑賞に堪えうるTVドラマが作れるって、思わせてくれるドラマです。
必見です。
機会があれば、是非どうぞー



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