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やたらに小銭をせがまれる、アメリカのおおらかさって(2)

2010年05月23日 | アメリカ徒然日記

本編とは全く関係ありません。  
あしからず・・・。


昨日深夜、58丁目と8アベの辺りを歩いていると男性から声をかけられました。
立ち止まって聞いてみると「洗濯したんだけど、25セントが足りない。2枚くれないか」とのこと。
見れば年恰好30歳ぐらいで、洗濯物を入れたカートを押している。

NYでは、自宅に洗濯機や乾燥機があるアパートは珍しく、
あっても建物の地下にコインランドリーがついている程度で、
それすらついていないアパートが山ほどあります。
しかも、コインランドリーは必ずクウォーター(1ドルの4分の1と言う意味で25セント硬貨を指します)が必要です。
しかも、1回の洗濯に私のアパートの場合、10枚必要です。洗濯機1台と乾燥機1台を1回まわす度に
20枚のクウォーターが必要になります。これ並大抵ではありません。しかも両替機なんてまずありません。
なので、必然的にニューヨーカーは25セント硬貨を集める習性がつきます。
そして、当然ですが、こまめに洗濯なんかできなくなります。
まめな人で週に1回、ずぼらな人で2,3週間に1回、さらには月1回なんて人も・・・
当然、巨大な洗濯袋をかかえてコインランドリーに行くはめになります。
湿った洗濯物は非常に重く、多くのニューヨーカーが車輪付きの洗濯カゴ、
ならぬ洗濯カーゴを購入することになります。

で、最初の男性ですが、その洗濯カーゴを押していました。
なので、かなりナチュラルに
「洗濯に来たけど、コインランドリーでクウォーターが足りないのに気がついて焦っているのね・・・」
と思った私はポッケから小銭を取り出しかけると、彼が
「あ、じゃあ、2枚、いや3枚、1ドルでもいいよ。」と言います。
ちょっと引っかかったのですが、まあ、3枚あるし、1ドルじゃあ意味ないから3枚あげることに。

その後、一緒にいた知人から「あんなのにお金あげるの?」と聞いてきたので、
「え、だって洗濯で困ってるんじゃないの?」と答えたのですが、
うーん、待てよ・・・ よく考えると、高級アパートが立ち並ぶあの辺で
真夜中に25セントを捜し求める男ってどうよ!
しかも思い返せば、洗濯カーゴにはジーンズやシャツなどがちょこっとしか入っていなかったし・・・

やられたかも・・・(次回に続く)


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