「忍びの風(一)~(三)」
著者 池波正太郎
ふらふら度★★★☆☆
20220531火→20220708金
読書歴30年、995~997冊目の読破である。織田信長の天下取りの裏で暗躍した、忍者たちの復讐劇。まァ、そこそこ面白かったんだけど、3巻組は、ちょい長かった。しかも、ヒロインが想い人の敵討ちに執念を燃やすくノ一だし、主人公の下忍がヒロインに惚けて主を裏切るし、メインの忍者たちが、いまいち忍者っぽくないので、どーにも気持ちが入らなかった。
天下布武に邁進する織田信長、血気盛んな若き徳川家康、円熟した武田信玄、どんどん出世する羽柴秀吉と、史実色の強い武将パートは、文句なしに面白い。でも、フィクション色の強い忍者パートが、正直、微妙…。歴史の裏の忍者パートがメインで、歴史の表の武将パートがサブなんだけど、結局、サブの方が面白いのだ。忍者パートは、半分で良かったかも…。
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