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ねこにっき

ごはんのこと。ねこのこと。お散歩のこと。大好きなことだけ書くブログ。

夏の映画つれづれ。

2009-08-25 | 映画のこと
最近めっきり映画を観る回数が減ってきてますが
夏にちょうど良い作品を2つ観たので、備忘録として残しておこうと思います



南極料理人

日本から1000km以上離れた、平均気温マイナス54℃の世界で、
「おいしいごはん」を中心に繰り広げられる、楽しくて心温まるお話です

フードスタイリストさんが「かもめ食堂」と同じ方なので、
食卓に並ぶご飯がどれもキラキラしてて美味しそう思わずお腹が空いてきます

中でも一番可愛くておかしいのが、このシーン

一人1尾の伊勢えびが、エビフライになってます
伊勢えびは刺身でしょう…と映画同様にツッコミしつつも、
なんだか美味しそうでやってみたくなるのでした




サマーウォーズ

「時をかける少女」の監督、最新作です
全作同様に季節は夏で、空も青く高く、非常に爽快です

最初はちょっと、「今回のこの設定ははまらないだろうなぁ…」と敬遠していたのですが、
やっぱり見に行って良かった
ネットの仮想空間の設定のクオリティの高さもすごかったし、アバター達も可愛かった


夏らしく爽やかで、ドキドキして、ちょっと泣いて…
久しぶりにもう一度観たい映画となったのでした~
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梅雨の映画つれづれ。

2009-06-30 | 映画のこと
忙しいといいつつも、いくつか映画を観ていた私
今回は備忘録程度に残しておこうと思います



ヤッターマン
ご存知、昔懐かしアニメの実写化
私多分子供の頃リアルタイムで見てましたが、あんまり記憶に無いんですよね
(これよりもっと後に放映されている竜の子プロのものなら良く分かりますが…
出演者の中では深田恭子演じるドロンジョ様がとにかく可愛い
これだけでもこの映画を観る価値はあると思いました




重力ピエロ
こちらはベストセラーの映画化です
監督は「ランドリー」でお馴染みの森淳一氏。
仙台の美しい街を舞台にして、
小さな家族の悲しい過去と強い絆が描かれています
衝撃的なシーン・結末でもありますが、
それだけに全体に漂う春(岡田将生さん)の透明感が心に深く残る映画でした




グラン・トリノ
もうすっかりお馴染みになった、クリント・イーストウッド作品です
今回は主役も自分でこなしていますが、これがまたすごいハマリ役
戦争を経験し、自分に甘えや快楽をゆるさず厳しく生きてきた老人。
文字通り最期の生き方を自分で決めた衝撃のラストには、
悲しいほどの深い愛情に満ち溢れています。
結末を知ってからもう一度観ると、更に深い味わいがありそうな作品でした



ヱヴァンゲリヲン・破
こちらは前作の「序」に続く第2弾
TV版とはかなり内容が異なってきました
シンジくん・アスカ・レイのそれぞれが、
前回とは違う歩みを見せ始めているのが嬉しいです。
今回は悲劇的な結末にならないで欲しい。
次回作も楽しみな作品となりました



余談ですが、うちからお気に入りの映画館までは歩いていける距離なので、とても楽です
話題の最新作も昼間に行くと激混みですが、終電を過ぎるような時間になれば空席も多く、
その分ゆったりと楽しめます
最近は日中にチケットショップで安く映画チケットを手に入れて、
夜に映画を観るスタイルが定着してきました

相方さんと二人で見終わった後は、
ウォーキングのように歩きながら「あそこが良かった」「あれって何だったの?」なんて
映画の話をしつつ、帰途に着くのでした
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チェンジリング。

2009-03-01 | 映画のこと
2月に観たのはもう1本。
クリント・イーストウッド監督の最新作でした

チェンジリング
2008年 アメリカ(142分)
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ、ジェフリー・ドノヴァン、コルム・フィオール、ジェイソン・バトラー・ハーナー



1928年。ロサンゼルスの郊外で息子・ウォルターと幸せな毎日を送る、シングル・マザーのクリスティン。
だがある日突然、家で留守番をしていたウォルターが失踪。
誘拐か家出か分からないまま、行方不明の状態が続き、
クリスティンは眠れない夜を過ごす。

そして5ヶ月後、息子が発見されたとの報せを聞き、クリスティンは念願の再会を果たす。
だが、彼女の前に現れたのは最愛のウォルターではなく、彼によく似た見知らぬ少年だった。。。


老境の域に達してなお、自身の最高傑作を塗り替えている感さえある
クリント・イーストウッド監督の“硫黄島”二部作に続く本作は、誘拐された息子の生還を祈る母親の闘いを描くサスペンスドラマ。
平凡な主婦が、子供の行方をつきとめたい一心で腐敗した警察権力に立ち向かい、
真実を求めて闘い続ける姿を寡黙なタッチで描き出している。

ヒロインを演じるのはアンジェリーナ・ジョリー。
華麗なアクションを披露したかと思えば重厚なドラマに出演と、
多彩なキャリアを誇る彼女の集大成とも思える熱演ぶりに注目だ。
また、綿密に時代考証されたセット、
脇役の俳優一人ひとりまで行き届いたイーストウッド流の演出を体感できる一本といえよう。




今さらではありますが、クリント・イーストウッド監督の着眼点には本当に感服です。

子供を失って捜し求める悲しい母の話・・・かと思いきや、
その裏に潜む国家権力の陰謀を、静かに力強く描いているのに圧倒されました

実話ものは共すれば、事実に忠実であろうとするあまりどうしても話としての面白さを失いがちですが、
それを上回るキャスティングのよさ、サスペンスとしてのストーリー展開の面白さが、観る者を惹き込んでいき、
まさしく最後まで「息をもつかせぬ展開」になります



アンジェリーナ・ジョリーが所々で見せる、儚い表情がまた良いです

特に行方不明だったわが子(実は全くの別人)と再会するシーンでは、
嬉さを抑えきれない顔から一転し、事態を飲み込めない複雑な表情に変わるまでがなんとも言えず良い流れで、とても印象に残ったのでした



個人的に良かったのは子役達の演技
怯えきった表情、入れ替わった子供の心無い悪戯な顔、懺悔する姿・・・

名前も良く知らないのですが、これからの活躍が楽しみになるのでした
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ホルテンさんのはじめての冒険。

2009-03-01 | 映画のこと
アカデミー賞外国語映画賞に「おくりびと」が受賞されて賑わっている昨今、
私はこんな映画たちを観に行っていたのでした

ホルテンさんのはじめての冒険
2007年 ノルウェー(90分)
監督:ベント・ハーメル
出演:ボード・オーヴェ、ギタ・ナービュ、エスペン・ションバルグ、ヘンニー・モーアン、ビョルン・フロベリー


オスロに住むホルテンは鉄道の運転士。規則正しい生活を心がける彼の生活も今週末で定年を迎える。
いよいよ退職前夜、同僚が送別会を開いて勤続を表彰してくれるが、
彼は翌朝の勤務に備えて早く帰ろうとする。
だが、誘われて二次会へ。タバコを買いに出かけて戻ると、
マンションに入れなくなってしまった。
工事用の足場を伝って他人の部屋に侵入するも、そこで眠りこけてしまい、
翌日運転するはずの列車に遅れてしまう…。
鉄道一筋40年の生真面目な運転士ホルテンさんが、
定年退職の日に人生で初めての遅刻をしてしまったから、さあ大変!
その“事件”をきっかけに、ホルテンさんの冒険が始まる。
老人ホームに母親を訪ね、空港内で右往左往し、
夜、無人のプールで泳ぎ、“目隠しドライブ”が得意という不思議な老人と出会い…。
滑稽な中に哀しさを帯びたシチュエーション、
セリフは少なく無表情なのに、なぜか滑稽で笑ってしまう、
愛すべきキャラクターたち――。
カウリスマキ作品にも通じる、ベント・ハーメル監督(『キッチン・ストーリー』)独特のユーモアに満ちた作品だ。





こちらは去年(2008年)のアカデミー賞外国語映画賞を受賞した作品。ようやく日本に到着しました

以前にも「キッチン・ストーリー」という映画のレビューを書いたことがありますが、
これもまたノルウェーの気候を余すところなく活かした、心温まるストーリーとなっています

物語の中で起こる様々なシーンには余計な説明は一切無く、
観る人の想像力に任せているのもまた心地よい流れです

途中に出会う不思議な老人とお酒を酌み交わすシーンは特に素敵

母に期待されていたスキージャンプ大会出場の夢を、
勇気がなくて諦めたホルテンに向かって投げられた言葉。

「人生は手遅ればかりだ。だが、逆に考えれば、何だって間に合う。」

オープニングで見せる、ベルゲン急行の暗いトンネルを抜けると、真っ白な雪景色が開けるように、
ホルテンさんが少しずつ「いつもの日常」から変わっていくのが手に取るように分かります

観終わった後、心の奥底に暖かい光が灯り、最後のホルテンさんの笑顔をいつまでも思い出したくなるような、そんな映画でした
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007/慰めの報酬

2009-01-25 | 映画のこと
007/慰めの報酬

2008年 イギリス=アメリカ(106分)
監督:マーク・フォースター
出演:ダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ、マチュー・アマルリック、ジュディ・デンチ、ジャンカルロ・ジャンニーニ



初めて愛した女・ヴェスパーを失ったジェームズ・ボンドは、ヴェスパーを操っていたミスター・ホワイトを尋問し、背後にいる組織の存在を知る。
早速捜査のためにハイチへと跳び、知り合った美女カミーユを通じて、組織の幹部であるグリーンに接近。
環境関連会社のCEOを務める男だが、裏ではボリビアの政府転覆と天然資源の支配を目論んでいるのだった。
ボンドは復讐心を胸に秘めながら、グリーンの計画阻止に動くが……。



『007/カジノ・ロワイヤル』に続くダニエル・クレイグ版007の第2弾。
前作で初めて愛した女性・ヴェスパーを喪ってしまったジェームズ・ボンドが、
復讐心に駆られながらも任務に臨み、巨大な犯罪組織と対決する姿を描いていく。ダニエル・クレイグは前作同様、ジェームズ・ボンドを人間味たっぷりに表現。
またアクションでも身体を張ったファイトシーンなどを披露している。
本作のボンドガールを務めたオルガ・キュリレンコは、タフでどこか謎めいた魅力を持つカミーユを鋭く演じた。
監督は『チョコレート』のマーク・フォースター。人間ドラマを描くことに定評のある彼が、クレイグ版ボンドの魅力をより一層引き立ててている。






先週早々に先行上映で観て来たのですが、すっかりハマってしまいました
物語は「前作からわずか1時間後」という設定からいきなり始まるので、
前作を見てなくても楽しめますが、観ておけばより一層楽しめるかも・・・という感じです

愛する人を失って、暴走していくボンドとカミーユ。
二人の間に終始漂う喪失感と、心の安らぎを追い続ける動きがたまりません。



今回のボンド・ガールとの間にあるものはいわゆる「恋愛」ではないのもまた良い
傷ついた心を慰めあい、最後まで復讐を遂げようとする強さにも感動します

上映時間が短いのが残念もっともっとエレガントでタフでセクシーなダニエル・ボンドを堪能したかったです
次回もきっと観てしまうと思います


 お ま け 
ダニエルが格好良いのはもちろんなのですが、周りを固める俳優陣も見事なキャスティング
今回の標的・グリーン役には、「潜水服は蝶の夢を見る」のマチュー・アマルリック
ボンドの上司であり、MI6のトップ役には「眺めのいい部屋」「ショコラ」のジュディ・デンチ
そして前作でも登場したマティス役には「星降る夜のリストランテ」「ハンニバル」のジャンカルロ・ジャンニーニ

豪華すぎる・・・
上映期間中にもう一度観てしまいたくなるかも知れません
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今年の映画つれづれ。

2008-12-27 | 映画のこと
お久しぶりです
すっかり更新をさぼっておりましたが…みんな揃って元気です

暮れも迫ってきて大掃除やら何やらで忙しいのですが、
今年観た映画の振り返りをしておこうかと思います




ダークナイト

公開からかなり後に観たのですが、私的にはおそらくこれが今年の№.1かと
第1作ではあのジャック・ニコルソンが演じたジョーカーを、
こんなにも悪意と恐怖で包み込んだヒース・レジャーにものすごく引き込まれてしまいました。
バットマンとジョーカー、そしてもう一人の「光の騎士」の相対関係。
重厚な作り、疾走感溢れるセリフとアクションシーンにも目が離せません。
「メメント」からクリストファー・ノーラン監督好きの私にとっては、
久しぶりに強く心に残る作品となったのでした。





ワールド・オブ・ライズ

CIAに雇われた元ジャーナリストの男が、
ヨルダンで大規模なテロ組織を追跡する姿を描くサスペンスです。
テロ組織に潜入する男は、レオナルド・ディカプリオ。
味方と敵が誰なのか、最後にこの男がつかむものは何なのか、
目まぐるしい展開に最後までドキドキしながら観てしまいました。




クライマーズ・ハイ

「半落ち」でも有名な横山秀夫原作です。
題材はあの日航機墜落事故。もう14年も経っていたんですね。
かなり原作に忠実に作られていて、
凄惨で悲しい事故の現場、混乱する人々、そして真実を追い続ける記者たちに、
報道の厳しさを垣間見たような気がしました。




スカイ・クロラ

「キルドレ」と呼ばれる子供たちが、戦闘機に乗って「ショー」としての戦争を繰り広げる世界。
淡々とした言葉や表情で綴られていますが、戦闘のシーンはものすごい迫力です。
空の上でしか生きられず、生きて帰ることで生を実感し、死についての概念が驚くほど薄い彼ら。
観終わった後にぽつんと何かが心に残る、そんな映画でした。



年々映画館に足を運ぶ回数が少なくなっている気もしますが
大きなスクリーンで観る映画はやはり素敵

暗くなった場内で一気にその映画の世界に引きずり込まれるワクワク感
時間のある限り、これからも色々な映画を観ていこうと思うのでした
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ハンサム★スーツ。

2008-11-12 | 映画のこと
ハンサム★スーツ

2008年 日本(115分)
監督:英勉
脚本:鈴木おさむ
出演:谷原章介、塚地武雅、北川景子、佐田真由美、大島美幸、池内博之、本上まなみ



母親の残した定食屋を継いだ琢郎は、
ブサイクだが料理の腕前は天下一品の優しい男。
これまで数々の女性に告白してはフラれ続けてきたが、
心優しい美女、寛子がバイトに来るようになってから、琢郎の生活は変わった。

しかし寛子にもあっけなくフラれた琢郎は、自分がモテないのはブサイクなルックスのせいだとひどく落ち込む。
そんな時立ち寄った洋品店で、
着るとハンサムになれる“ハンサム・スーツ”を勧められる。。。


ハンサム★スーツ - goo 映画



ちょっと元気に笑いたかったので、観た作品です
テンポが良くて、定食屋の雰囲気やモデルの世界、小物に至るまでの可愛らしさもなかなか
特に谷原章介さん演じるハンサム…中身が「元ブサイク」な設定だけあって、
結構「ここまでやっていいの」的な捨て身(?)の演技に驚いたり


北川景子さんの“寛子”ちゃんも、美人なだけでなく心も綺麗
笑顔に思わずほんわかしてしまったり


コメディですが、ただ笑える言い回しだけでなく、他のセリフもきちんと心に響く作りです



「私が、見ただけであなたを好きになったら・・・嬉しいですか?」

「自分が、なりたかった自分になれちゃったら、幸せですか?」



「人を好きになるということは、見た目ではない」という、テーマとしてはわりとありきたりなものかも知れませんが、
それでも十分楽しめたのはやっぱり寛子ちゃんと、大島美幸さん演じる“本江”さんの言葉があったからではないでしょうか



映画館を出たあとは、なんだか皆にこにこしてて、
「あぁ、みんなも『良い映画だ』と思ったんだなぁ~」と、顔がほころんでしまいました~
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マルタのやさしい刺繍。

2008-10-18 | 映画のこと
縫い残した未来が、輝きはじめる。

マルタのやさしい刺繍

2006年 スイス(89分)
監督:ベティナ・オベルリ
出演:シュテファニー・グラーザー、アンネマリー・デューリンガー、ハイジ=マリア・グレスナー、モニカ・グプサー、ハンスペーター・ミュラー=ドロサート



スイスの小さな村、トループに住む80歳のマルタは最愛の夫に先立たれ、
生きる気力をなくし意気消沈しながら毎日をただ何となく過ごしていた。
そんなある日、彼女は忘れかけていた若かりし頃の夢「自分でデザインして刺繍をした『ランジェリー・ショップ』をオープンさせること」を思い出す。
しかし保守的な村では、マルタの夢はただ周りから冷笑され軽蔑されるだけ。
それでもマルタは友人3人とともに夢を現実のものとするために動き出す。

スイスの伝統的な小さな村に広がる、夢に向かって頑張るマルタと彼女を支える仲間たちの夢と希望の輪。
マルタの刺繍が、人々の心をやさしくあたたかく紡いでゆく―。




久しぶりにわざわざ初日に出かけたミニシアター系です
チーズで有名なエメンタール地方の牧草地がとても雄大で綺麗
手作りのアップルパイとお茶、窓辺の花、カードゲーム。
観ているだけでこの小さな村に、自分も住んでいるような気がしてきます

そして80歳になるマルタの夢、ランジェリーショップの可愛らしいこと
小さな村で閉鎖的な考えを持つ人に邪魔されながらも、
再び見つけた、忘れていた自分の夢に一生懸命向かっていく様に心を打たれます

そしてそんなマルタに触発された友人達もまた素敵
運転免許を取り始めたり、インターネットを習ったり
生きる喜びを忘れず何かにチャレンジしていけば、
人生は何度だって輝けるのだと教えてくれたようでした



私が一番好きなのは、このシーン


頭の固い息子に邪魔されて、せっかく作ったランジェリー達をゴミに捨てられてしまうのですが、
みんなでコッソリ夜中に取り返し(ゴミあさり?)に向かうのです

並んだ姿がなんとも可愛い
上映時間は短いですが、食事や町並み、レース模様、民族衣装など見所満載で、
とっても楽しい今年の1本になりました
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容疑者Xの献身。

2008-10-05 | 映画のこと
容疑者Xの献身

2008年 日本(128分)
監督 : 西谷弘
原作 : 東野圭吾
出演 : 福山雅治 、 堤真一 、 松雪泰子 、 金澤美穂 、 柴咲コウ

天才物理学者・湯川教授が生涯で唯一天才と認めた男、
天才数学者の石神哲哉は、娘と二人で暮らす隣人・花岡靖子に淡い思いを抱いている。
ある日、靖子の元夫・富樫が死体となって発見された。
離婚後も何かと靖子たちに付きまとい、どこへ引っ越しても現れては暴力を振るっていた富樫。
元妻である靖子が容疑者として捜査線上に上がるが、彼女には完璧なアリバイが存在していた…。


容疑者Xの献身 - goo 映画



テレビシリーズでも大人気だった東野圭吾原作「ガリレオ」シリーズのひとつが映画化です
と言いつつ、テレビでは見ていなかった私ですが、
原作からしてストーリーは全て独立しているので、これだけでも十分楽しめました

東野圭吾はやはりすごい。
単純なミステリだけでは終わらない、人間のもつ様々な感情を鋭く刺激します。

容疑者(天才数学者)が仕掛けるトリックも見事で、色々な伏線が張られていることには気づくものの、最後まで見抜けなかったりしてドキドキします
途中で「あれ?」とか「気になる…」と思うようなところは、全て最後に明らかになり、これにはとてもスッキリです

そして、その裏にある、容疑者の思い。



詳しくはネタバレになってしまうので省きますが、
天才数学者を演じる堤真一の朴訥な人柄に隠された、無償に注がれる愛情が切ないです。
人生に絶望していた男が初めて愛と言うものの存在を知る。
この小説は当初「容疑者X」というタイトルだったそうですが、刊行にあたり「献身」という言葉を付け足したのだとか。
わが身を犠牲にして、ただひたすら相手につくすこと…ナルホドと思いました



今回の映画は福山雅治はもちろん良いのですが、前述の堤真一、松雪泰子がまたすごく良いのです
特に松雪泰子…こういった少し陰ある役が似合いますね。はかなくてとても良いです
原作も良いし、キャストも良い。
テレビシリーズも見ておこうかと思います~
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おくりびと。

2008-09-15 | 映画のこと
久しぶりに映画の話です

おくりびと

2008年 日本(130分)
監督:滝田洋二郎
出演:本木雅弘、広末涼子、余貴美子、吉行和子、笹野高史、山崎努

所属する東京のオーケストラが解散して職を失ったチェロ奏者の大悟は
演奏家を続けることを諦め、妻の美香を連れて故郷の山形に戻ってくる。

早速求人広告で見つけたNKエージェントに面接に出かけ、その場で採用になるが、
それは遺体を棺に納める納棺師という仕事だった。
戸惑いながらも社長の佐々木に指導を受け、新人納棺師として働き始める大悟だったが、
美香には冠婚葬祭関係の仕事に就いたとしか告げられずにいた。




日本の映画でお葬式と言えば、もう伊丹十三の「お葬式」が余りにも有名でしたが、
こちらはその日本の風習・死者の最期の旅立ちを「納棺師」という仕事を通じて
ひたすら優しく、美しく丁寧に仕上げています
「お葬式」という厳粛な場面の中、どうしても笑ってしまうような所もしばしば
中盤も非常にテンポが良くて、飽きさせない作品です



若くして亡くなった人、誰にも看取られずに逝ってしまった老人。

劇中では様々な人の死に立ち会うはめになるのですが、
この納棺師の手にかかると何故か遺族が
「最期にもう一度きちんと向き合おう」と言う、
暖かくて強い気持ちになっているのを感じます



劇中の言葉にも似たようなものはありましたが、
人は「死んでしまったら終わり」なのではない。
次の世界へ行き、そしてまた新しい命へ繋がっていく。

飛び立っていく白鳥や、咲いては散る桜を見ながら、
人の命の尊厳、死と向き合うことの意味をしみじみと考えさせられたのでした
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