家族が脳腫瘍になったら読むブログ!

約8年前夫が突然悪性脳腫瘍に倒れ、それからずっと脳腫瘍患者の妻をやっています。家族のためのブログです。

ときどき…

2013-04-24 23:53:14 | 日記
なんだかわからないけど涙が止まらなくなることがある。

別になにがあった訳ではないのに…

私の今置かれている状況って、多分きっと結構大変な状況なわけで…
そうですよね?
ちがう?

でも、
「大変大変!」
って騒いだところで状況が良くなることもなければ、周りの誰かが助けてくれられる訳でもない…

それがわかっているから、なるべく普通の顔をして日々過ごすことにしている。

大変な状況を背負っていても、楽しいことは楽しいし、やらなきゃいけないことはやらなきゃいけない。

だけど普通にしていると、みんな私のこと普通だと思うんだよね…
もちろんそれが狙いなわけだから、それでいいのだけれども、
「大変ね、かわいそう。」
と言われたくないという私の気持ちは満たされているはずなのに…
どこかに居るんだよね…

大変なのに大変そうにしてないことをほめて欲しい厄介な自分が…

多分孤独に耐えかねたその部分が突然涙を流し始めるんだと思う。


「普通にしてるからってみんな普通だと思って…子供たちもそうだ!ちっとも私に優しくしてくれない!それどころか平気で負担をかけてくる!」
そんな不満でいっぱいになったけれど…

そういえば、うちの子2人とも、こんな状況なのに、毎日普通に暮らしてるな…
楽しいことはちゃんと楽しんで、やらなきゃいけないことはちゃんとやって…

あぁ…ちゃんと私を見て育ってくれたんだな…

頑張って普通に暮らすことをちゃんと真似してくれてるな…

そこに気づいた時、今度はありがたくて涙が出たよ。


涙もろいのは年のせいかな(笑)

許可が出ました!

2013-04-24 21:46:10 | 日記
こんばんは!ちぇぶです。

先日の探偵ごっこ!じゃなくて、
「ひとりで会社まで行けるもん!」プロジェクトは無事成功しました!
帰り道も、乗り換えのタイミングがちょっと違うかな?
ってとこはあったけど、結果としてはちゃんとひとりで帰れました。

電車の車内アナウンスもちゃんと聞いていて、臨機応変な対応もできていました。

次の日が診察日だったので、主治医にその話をすると、とても喜んでくれて、
「極端な話、明日からでも仕事復帰していいですよ。」
と言ってくれました。

MRIの画像も前回よりも更にきれいになり、良くなっているていうことでした。
「テモダールがこんなに効く人は初めてです。」
ということでした。

この状態が続くといいのだけれど…


4/20から今日まで5日間、再発後2クール目のテモダールを飲み終え、体調は良好なようです。

会社にも復職したいと申し出て、手続きを始めたところです。

すべてうまくいけばゴールデンウイーク明けには仕事に復帰できるかな?
というところです。

体力面での問題はあるので、徐々に慣らしていかなければいけないけどね…

とにかく一安心かな…

みなさん、うまくいくように一緒に祈ってくださいね。

会社の前まで行ってくる。

2013-04-18 13:00:36 | 日記
今日は夫について、彼の会社の前まで行ってきました。

通勤時間1時間半。
バスと電車を使っての長旅です。

乗り換えも2回あるし、大丈夫かな?
って思ったり、最近の様子を見てると大丈夫!
って思ったり…

家を出てから
「私はちょっと離れた所に居るからね。○○駅(会社の最寄り駅)の改札出た所で待っててね!」
と夫に伝え、私はちょっと探偵気分で彼を尾行しました。

最初に乗った各駅停車が途中駅で快速に抜かされるとアナウンスがありました。

乗り換えた方が早いんだけど、どうするかな?
と思って見ていたら、ちゃんと乗り換えました。

最初の乗り換え駅でも各駅停車を見送って、ちゃんと特急にのることができました。

地下鉄を降りて地上に出ると、会社のビルが見えました。

難なく会社までたどり着くことが出来ました。


でも○○駅の改札出た所で私を待つことは忘れていたみたいで、ドンドン歩いて会社まで一目散でした(笑)

会社の前で追いついて、
「無事到着!おめでとう!」
と声をかけると、
「ありがとう。問題ないよ。」
との返事でした。

会社の近くの良く行く定食屋さんに連れて行ってもらって一緒にランチを食べました。


今帰りの電車の中です。
私はまた探偵に戻っています。
久々の遠出で疲れたらしく、夫はちょっと居眠りをしているようです。
帰りの駅のホームでは少し体が傾いていたのが心配です。


乗り換え駅で起きられるかな…?


無事に会社まで1人で行けたことはとても大きなことです。
最初はきっと疲れるね。
徐々に体力が戻るといいのだけど…


問題点もありました。

それはまた次の記事で!

え~と、ここからは私信です。

hanaさん♪
読んでくれているって礼さんから聞きました(^O^)一緒にがんばろうね♪

ドーナツ

2013-04-11 01:22:34 | 日記
今日(もう昨日か…)
夫は退院後初めて
「1人でバスに乗り、最寄り駅まで行ってみる。」
というチャレンジをした。

一度は通勤は無理と言われた夫。

一つずつ少しずつのチャレンジだ。


ミッションは、
「駅のそばのブックオフに寄って本を見て、更にミスタードーナツに寄って、ドーナツを買ってくること。」
にした。

通い慣れた道だし不安はなかった。
家で待機していると、2時間足らずで無事帰ってきた。

ドーナツの箱を手に持って♪


夫は、
「いや~、何年ぶりだろう…ドーナツ買ったの。」
と言って楽しそうだった。

夜、息子が帰ってきた時、
「ドーナツがある♪」
と嬉しそうに言うから、
「パパが買ってきてくれたよ。」
と言うと、

「パパ昔は帰りにドーナツ買ってきてくれたよね。小さいとき、パパが買ってきたドーナツを次の朝食べるの楽しみだったんだ~(^O^)」
と懐かしそうに笑った。

病気になる前の家族の思い出がこんな所にあった。
夫は子供たちそれぞれの好みをちゃんと覚えていた。
小さかった息子もパパが買ってきたおみやげの嬉しさをちゃんと覚えていた。

辛いことがあっても泣けないのに、こんなことで涙が止まらなくなって困る。

なんとか居場所を作れないものか…

2013-04-11 00:30:47 | 日記
高次脳機能障害の人は自分を無くしてはいない。
自分を持っている。

認知症の人とはちがう。

精神を病んだ訳でもない。

若い人も居る。


だけど、うまくできなくなったことがあって、ちゃんとできることもあって、
ちょっとしたきっかけと正しいサポートで回復することもたくさんあって…

だから専用の居場所を作れないかな…

認知症の人も受け入れているグループホームでも、老人ホームでもダメなんだ。

社会復帰目指して回復するのをサポートできる居場所を!
作れないかな。


病気そのものは治らなくても…
薬が効いて普通で居られる間、少しでも本来のその人らしく居られるように。

そんな居場所を作れないかな。