家族が脳腫瘍になったら読むブログ!

約8年前夫が突然悪性脳腫瘍に倒れ、それからずっと脳腫瘍患者の妻をやっています。家族のためのブログです。

ドーナツ

2013-04-11 01:22:34 | 日記
今日(もう昨日か…)
夫は退院後初めて
「1人でバスに乗り、最寄り駅まで行ってみる。」
というチャレンジをした。

一度は通勤は無理と言われた夫。

一つずつ少しずつのチャレンジだ。


ミッションは、
「駅のそばのブックオフに寄って本を見て、更にミスタードーナツに寄って、ドーナツを買ってくること。」
にした。

通い慣れた道だし不安はなかった。
家で待機していると、2時間足らずで無事帰ってきた。

ドーナツの箱を手に持って♪


夫は、
「いや~、何年ぶりだろう…ドーナツ買ったの。」
と言って楽しそうだった。

夜、息子が帰ってきた時、
「ドーナツがある♪」
と嬉しそうに言うから、
「パパが買ってきてくれたよ。」
と言うと、

「パパ昔は帰りにドーナツ買ってきてくれたよね。小さいとき、パパが買ってきたドーナツを次の朝食べるの楽しみだったんだ~(^O^)」
と懐かしそうに笑った。

病気になる前の家族の思い出がこんな所にあった。
夫は子供たちそれぞれの好みをちゃんと覚えていた。
小さかった息子もパパが買ってきたおみやげの嬉しさをちゃんと覚えていた。

辛いことがあっても泣けないのに、こんなことで涙が止まらなくなって困る。

なんとか居場所を作れないものか…

2013-04-11 00:30:47 | 日記
高次脳機能障害の人は自分を無くしてはいない。
自分を持っている。

認知症の人とはちがう。

精神を病んだ訳でもない。

若い人も居る。


だけど、うまくできなくなったことがあって、ちゃんとできることもあって、
ちょっとしたきっかけと正しいサポートで回復することもたくさんあって…

だから専用の居場所を作れないかな…

認知症の人も受け入れているグループホームでも、老人ホームでもダメなんだ。

社会復帰目指して回復するのをサポートできる居場所を!
作れないかな。


病気そのものは治らなくても…
薬が効いて普通で居られる間、少しでも本来のその人らしく居られるように。

そんな居場所を作れないかな。

壊れた脳生存する知

2013-04-11 00:04:23 | 日記
脳に損傷を負って生還した患者さん、それを支える世話人のみなさん。

どうかこの本を読んで下さい。

「壊れた脳生存する知」
山田規畝子著

http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4044094136/ref=mw_dp_buyxgety_y


原因が脳腫瘍でも脳血管疾患でも、交通事故でも…

脳に損傷を負えば、高次脳機能障害になる可能性があるのです。

誰にでも起こり得ることなのです。

それなのに知らない人が多すぎる!

だから、みんなで広めませんか?

高次脳機能障害の認知度をあげる努力をしませんか?

とりあえず私は、自分の周りの人に、この本を読んでもらえるように、私たち家族に手を貸してくれる人にこの本を贈り読んでもらうことを始めています。


こんなことしかできないけれど、この理不尽な環境を変えて行くために、なにかしたいのです。