家族が脳腫瘍になったら読むブログ!

約8年前夫が突然悪性脳腫瘍に倒れ、それからずっと脳腫瘍患者の妻をやっています。家族のためのブログです。

みなさんに知ってほしいこと

2016-05-19 20:59:01 | 日記
ご無沙汰しています。
ちぇぶです。元気です。
夫も元気です。
元気とは言っても、昨年12月に腫瘍が再発し、もう積極的な治療はしないと決め、1月に消えていて、3月にまた再発し(別の場所)、5月に消えている。
という、もう主治医もビックリの経過をたどっています。
MRIがおかしいんじゃないか?
と、疑うような結果ですが事実です。
夫は相変わらす、土曜日から持つよう日まで施設に泊まる生活を送っています。

なぜ急にブログを更新しようと思ったかというとね、
高次脳機能障害を始めとする脳の障害を負ってしまった人を家族に持つ奥さんや旦那さん、家族のみなさんに、諦めないでほしいからです。

病気を治すことをではありません。
本人を含むご家族それぞれの人生を諦めないでほしいんです。
あれだけ大変で毎日死にたかった私が、今それなりに幸せに暮らしています。

夫の病気が治ったわけてもなければ、心配事がなくなったわけでもありません。
変わったことといえば、介護保険や障害年金、施設利用というような制度をちゃんと利用できるようになったことです。
これ、なかなか大変で、制度を利用できるようになるまではものすごい忍耐力と集中力と何度でも立ち向かっていく根性が必要です。
この国は年齢の若い中途障害者にけっして優しくはありません。
制度を利用するには知識を得ることも必要です。
利用すべき制度を利用するためには、時間を惜しまず労を惜しまず頑張ってください。
必ず良かったと思う日が来ます。

そしてもうひとつ大切なことがあります。
要介護者を抱える家族のみなさま。
自分の人生を諦めないでください。
それはきっと介護される側、あなたの大切な人のためにもなるんです。

あなたが自分を犠牲にすれば、必ず不満が溢れます。
不満を持ちながら介護をしていれば必ず、
「この人のせいで不幸」
と、思ってしまうでしょう。
それこそが不幸なんです。

そこから抜け出すのは意外と簡単なんですよ。

「私は今日からこの人のためにやりたいことを諦めるのをやめる!」
そう決めるだけです。

その人を施設に預けて、旅行にも飲み会にも行きましょう。
あなた自身の大切な世界を持ちましょう。

結局はそれがお互いのためになります。

その人のために自分を犠牲にしてはいけません。

そうしていれば、いい感じに落ち着くところに落ち着きます。
お互いにお互いを追い詰めてしまうことはなくなります。

どうかみなさん!
ご自分の人生を大切にしてください!
それがあなたとあの人を幸せにいい関係で居させる唯一の方法ですよ!