家族が脳腫瘍になったら読むブログ!

約8年前夫が突然悪性脳腫瘍に倒れ、それからずっと脳腫瘍患者の妻をやっています。家族のためのブログです。

死ということを考える

2013-04-03 00:56:28 | 日記
私は苦しい。

こんなに苦しいのがいつまで続くのか…

夫の病と共に歩んだ時間で、一番変わったことは、死に対する気持ちかもしれない。

人が亡くなっても悲しめなくなった。
病気で入退院を繰り返した人ならなおさら…

友達が亡くなっても、親戚が亡くなっても、悲しむより先に、
「もう苦しまなくていいんだね。」
という気持ちがきてしまう。

病気だった本人も、周りの人間も…
たくさん苦しんだんだよね。
もう苦しまなくていいなら、良かった。
そう思ってしまう。

私も苦しい。

もうすぐ死んでしまう。
良くなることはない。
そう言われながら生きることは辛い。

未来を夢見ることができない。


自ら命を絶つことはいけないこととされている。


残された者たちが辛い思いをするから。

残された者たちは、多くの場合
「なぜ話してくれれば助けられたかもしれないのに…」
という思いで辛いのだろう。

でも私の場合は
夫の場合は

どうだろう…


残された者たち、親しい大切な人たちは、わかってくれるんじゃないかな…

辛かったんだよね。
苦しかったんだよね。
耐えられなかったんだよね。

そう言って許してくれるんじゃないかな。


苦しみを背負って生きることは辛い。
そしてこの苦しみを誰も助けることはできないことも、みんなわかっているから。


私はもう…
許されたい。

解放されたい。


他に解放される方法が、見つからない。