

佐藤多佳子さんの“しゃべれどもしゃべれども”を読みました

トキオの国分さんが映画で主演するそうです

若い落語家・三つ葉さんがちょっとしたことから
しゃべりに自信のないOL、テニスコーチ、小学生、プロ野球解説者に落語を教えるというお話

すごい派手な話の展開もヒーローも悪人も出てこないのですが
それぞれの悩みに共感でき
ときどき登場する師匠や三つ葉さんのおばあさんがいい味だしてます

三つ葉さんのおばあさん役はのりうさの大好きな八千草薫さん

本では粋で気の強いお茶の先生なので、優しい雰囲気の八千草さんとはちがった面がみれそうです

国分さんはぴったりな感じがしました

とても共感したのは
“自信って、一体なんだろうな。
自分の脳力が評価される、自分の人柄が愛される、自分の立場が誇れる
そういうことだが、それより、何より、肝心なのは、自分で自分を“良し”と納得することかもしれない。”(本文より)
という文章がなるほどーと思いました
のりうさもなかなか‘良し’と納得できません

なかなか自分のここが‘良し’と思えなくて悩んだり落ち込んだり


この本の人たちは落語を教えてもらったからといってどうということはないですが
読みおわってなんだかほっとしました

読んでるときは、くくっと笑うところも満載でとても楽しい本でした

大阪に落語の寄席ができたのでちょっとのぞきに行ってみたくなりました

東京の‘鈴本’も行ってみたいなー
