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瓦版CARAVAN

かけがえのない我が子、天日古と大日人への遺言一式。「心を強く生き抜いて」と切に願いながら。04.10~07.3

再掲載『森の学校115』~「月末ラプソディ」(2005.8)

2012-02-12 | 閑話
月末です。 新しい言葉を紡げない季節が またやってきました。 「何やってんだろ、オレ」 毎月そう思いますが、 なんの改善も見られないまま 次の月末にダラダラ突進する日々です。 銀行郵便局その他の役所が 僕は全て苦手です。 彼等の職業柄と言うのでしょうか、 あの何ともスクエアな雰囲気に接していると、 カラダの芯が傷んできそうな不快感がくるのです。 ソーシャルサービスとしての役所は 近代文明に不可欠 . . . 本文を読む

再掲載『森の学校114』~「真夏の夜の疱疹」その後(2005.7)

2012-02-11 | 閑話
僕の肌はとても丈夫です。 火傷を負っても痕が残ることはほとんどありませんし、 マジックリンやハイターの原液を素手で触っても 手荒れすることはないほどです。 年齢と共に多少その性能は劣化しているようですが、 それでも「皮膚科」に通ったとは一度もありません。 ニキビというのも出来たことはありません。 ま、これは食生活が適度に貧乏であったことに由来するのでしょうが、、。 ::::::::::::::: . . . 本文を読む

再掲載『森の学校113』~「真夏の夜の疱疹」(2005.7)

2012-02-10 | 閑話
最近知り合った24歳の女性、晴美ちゃん(仮名)は美容師です。 小柄ですが水泳で鍛えた身体は、 口数の少ない表面と違い、 いつもはち切れそうです。 ご両親は現在でも教職についておられ、 とても古風な厳格さが家中にみなぎっていると言います。 二十歳の時に大手の美容室に入り、 今年の3月に退職しました。 やっとお客を「任され」た矢先のことです。 彼女は前触れなく、いつも突然やってきます。 「あたし、仕 . . . 本文を読む

再掲載『森の学校112』~爽々茶話、第三夜「眼鏡」(2006.2)

2012-02-09 | 閑話
昭和と言う古い時代、 東京オリンピックという歴史上の大イベントの少し前、 僕は小学校に入学した。 しかし、 メガネをかけた同級生は一人も居なかった。 学校中を探しても、 ひとりふたりの近眼の児童が、 男の子は大きな黒ブチの、 女の子はマゼンタ色の、 男の子用よりは少し華奢なフレームのモノをかけているくらいだった。 彼らはたいてい「メガネ」という渾名で呼ばれていた。 マンガのキャラクターで ガリ . . . 本文を読む

再掲載『森の学校111』~爽々茶話、第一夜「湯呑み」(2006.1)

2012-02-08 | 閑話
僕の育った時代、 近在には「強権家」の頑固おやじが溢れていた。 おやじ達はなべて「寡黙」であったから、 叱られた子どもたちは、 「何故叱られたのか」を 自分で考えなければならなかった。 しかもおやじ達はよく間違いを犯していた。 間違っていても「訂正」しないのが当たり前のことで、 従って子どもたちは年頃になると 「正しく叱られたかどうか」の検証も 自前でこなさなければならなかった。 子どもなりにと . . . 本文を読む

再掲載『森の学校104』~「Karma Crab(カルマクラブ)の頃」(2005.7)

2012-02-01 | 閑話
1980年。 今風に言えば僕はフリーターだった。 二つの効率の良いアルバイトをしていたから、 収入には申し分なかった。 おそらく現在よりも「稼いでいた」からだ。 念願だった「鉄の扉」のついたマンションに引っ越し、 犬や猫が居て時々通ってくる女性も居た。 有り余る時間を僕は存分に浪費することが出来た。 前述の天才Kがカセットテープに吹き込んで寄越す、 「新しいメロディ」に「言葉」を象嵌することと . . . 本文を読む

再掲載『森の学校103』~柿月夜、連々 第十夜「終の夜」(2005.11)

2012-01-31 | 閑話
この一週間、 「PCごとき」に翻弄されておりました。 PowerBook/G3にG4のプロセッサカードを差したものを 普段使いしていたのですが、 数週間程前から「速度」が出ないことに加え、 すぐに「落ちる」現象に悩まされていました。 実は夏にも同じ症状が出て、 その時は内臓のハードディスクがCPUの発熱にたえきれず、 お亡くなりになったのでした。 今回も「同じ」だろうと高を括り、 「ミズテン . . . 本文を読む

再掲載『森の学校102』~柿月夜、連々 第九夜「星飛雄馬は夜尿症だった」(2005.11)

2012-01-30 | 閑話
三つの息子が急にオネショをするようになった。 本人も濡れた布団や寝間着にかなりショックを受けているようだ。 寝言も頻繁に言うようになった。 夜中にいきなり、 「天敵」らしいクラスの子の名前を叫んだり、 「熱が有りそうだから(保育園)やすむ」という寝言に 夜毎、魘されはじめたのだ。 あぁ、オマエもタイヘンだ。 彼の人生で最初のストレスが降ってきた様だ。 :::::::::::::::::::: . . . 本文を読む

再掲載『森の学校101』~柿月夜、連々 第八夜「フジコ」(2005.11)

2012-01-29 | 閑話
ジョルジュ・ムスタキの「私の孤独」を聴きながら、 中秋の寂寥を飲み干してみるか。 ムスタキ23才、 18才年上のエディット・ピアフとの出会い、 熱愛、 破局、 放浪。 ランボー、 コクトー、 ラディゲ、 そしてムスタキ。 吟遊詩人という括りはいくつになっても 私をときめかせる。 彼等は「神」や「悪魔」と 「約束の酒」を交わしながら さまざまに流れて行く。 そして人知れず費えるのだ。 詩人を . . . 本文を読む

再掲載『森の学校100』~柿月夜、連々 第七夜「不幸な女」(2005.10)

2012-01-28 | 閑話
十月某日、午前二時を回った頃。 私はくだらない仕事の残滓を だらだらと飲みながらようやく片づけ了え、 仕事場の腐食し始めたドアを蹴りあけて、 小雨の通りに出た。 日本で一番バスの往来の多いという通りだが、 さすがにこの時刻になると車通りは少ない。 タクシーが一台、クラクションを鳴らしながら 私の足元に飛沫を飛ばして走り過ぎた。 クラクションの理由を探して 私は歩道から車道を見渡した。 酔漢が車 . . . 本文を読む

再掲載『森の学校尾99』~柿月夜、連々 第六夜「冬支度」(2005.10)

2012-01-27 | 閑話
拙文「Karma Crabの頃」で、 「中古車流通の現場」で自動車重量税の二重取りが 平然と行われていたことをお話ししましたが、 先日のニュースで、 今度は「自賠責保険」の「横道支出」の問題が明るみに出ていました。 「自動車賠償責任保険」は原付自転車から大型トラックまで、 「路上を走るエンジン付き車両」全てに義務づけられた保険です。 400cc以上の車両ではこれを掛けていないと車検が通りません。 . . . 本文を読む

再掲載『森の学校98』~柿月夜、連々 第五夜「変態」(2005.10)

2012-01-26 | 閑話
和歌山で見つかった 「ハテナ」という微生物がおもしろい。 細胞分裂すると 片方は口のような器官が発達して藻を食べ、 もう一方は光合成によってエネルギーを産み出すそうです。 ひとつの個体から動物と植物が発生する訳です。 そういえば、マユツバ面白ネタで 何年間も「食事」を摂らないのに 痩せもせず健康に過ごしている人々が居るとTVでやってました。 特殊な例として学会もその能力の存在は認めているそうです . . . 本文を読む

再掲載『森の学校95』~柿月夜連々、第四夜「三面記事」(2005.10)

2012-01-23 | 閑話
★和泉元彌がプロレスデビュー? ☆新潟中越地震の時、温泉旅行のついでに被災地を訪ね、 「時間が空いたので三時間だけボランティアします」などと、 真顔で事務所に申し出た(複数の)「お気楽家族」を思い出しました。 (念のために申し添えますが、これは「迷惑行為」です) ミルマスカラスばりの必殺空中技を練習中とのことですが、 さてさて。 ★野田聖子議員、一転「賛成票」? ☆選挙時の公約に対する「民意」は . . . 本文を読む

再掲載『森の学校94』~柿月夜連々、第三夜「理髪店」(2005.10)

2012-01-22 | 閑話
今夜は 「Waltz For Debby/Bill Evance」   を聴きながら。 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 僕は床屋が苦手です。 もう三十年近く行ってません。 厳密に言えば、 どうしてもパーマネントを掛けたかった時に 美容室に一二度行きましたから、 それ以来ご無沙汰なのです。 二十歳の時に、 梅雨時の後ろ髪のう . . . 本文を読む

再掲載『森の学校93』~柿月夜連々、第二夜「舞踊」(2005.10)

2012-01-21 | 閑話
今夜はトム・ウェイツのデビュー盤を聴きながら、 だらだら行ってみたいと思います。 :::::::::::::::::::::::::::::: ご質問を頂きました。 「『柿月夜、連々』はどう読めばいいのでしょう?」 如何様でも構いません。 「かきづくよ、つれつれ」でも 「かき、つき、よる、れんれん」でも お好きにお読み下さい。 字面からのイメージだけで サブタイトルにしました。 もう少し秋 . . . 本文を読む