瓦版CARAVAN

かけがえのない我が子、天日古と大日人への遺言一式。「心を強く生き抜いて」と切に願いながら。04.10~07.3

インバネスの頃

2004-12-31 | 日と月と水
をんなのちひさな背中 肩ごしにまちがたそがれる をんなは雪待ちの瞳(め)して 停車場の灯りにたそがれる こんやどこで会いませう こんや何時に会いませう いつものお茶をのみながら 待ちませうか・・・ 17才の頃作った歌詞を突然思い出した。 世の中が「字余り」ソングで溢れている頃、 僕は七五調の「韻」にどっぷり漬かっていた。 革命家になるか詩人になるかしか 当時の僕に選択肢はなかった。 しかし、 . . . 本文を読む

ブキチという男

2004-12-30 | 日と月と水
90年代の終わり頃。 東京。 井の頭公園。 天気の良い休日に限って、 ときどき出没していた変わった男の話をする。 見事にそり上げた剃髪(ハゲアタマ)に、 大きな目鼻立ち、濃い眉。 一見坊主にも見間違う風体だが、 彼は「書家」である。 自らブキチと名乗っていた。 彼が何のためにここへ登場するかと言えば、 「書」を書くために、である。 散歩する人々の休日に突然吹き抜けた旋(つむじ)風、 イヤ、そ . . . 本文を読む

嘔吐

2004-12-17 | ゴシップ
親切な友人が雑誌を持ってやってきた。 「転載されてるよ」という。 「あ、ホントだ」 「え、いいの」 「うん。別に構わない」 「だって自分の文章でしょう?」 「商売じゃないしゲロみたいなもんだから」 「ゲロ?」 友人は呆れて帰っていった。 そう。 自分の中に長年溜まった「澱/滓」みたいなものを 掃除したくて書き続けているだけだから どなたがどう使おうと興味はないし、 僕の書くものに興味を持って呉れ . . . 本文を読む

モア

2004-12-11 | ゴシップ
若い女性が、 丸太に串刺しにされた映像、 ご記憶の方はいらっしゃるだろうか? 71年公開の「世界残酷物語」です。 鉛筆のように先端を研がれた丸太で、 若い女性が肛門から口を串刺しにされ、 美しい海岸に突き立てられている映像を、 オシッコをちびりそうな感覚で、 悪友達と観ました。 15才の夏休みのことです。 アフリカからアメリカに渡る奴隷線の甲板で、 伝染病予防のために、 消防ホースで浣腸される . . . 本文を読む

三島由紀夫のダブルファンタジー

2004-12-11 | ゴシップ
十代の頃、 三島由紀夫が大好きでした。 「金閣寺」「豊穣の海」「仮面の告白」貪るように、 著作の全てを読みました。 その中で、最終的に傑作だなあと感じたのは 「潮騒」です。 (三回映画化されていますが)私の世代だと 三浦友和と山口百恵のバージョンでしょうか? 眉間に皺を寄せて論評を書いていらっしゃる先生方は、 もっとマニアックで「文学史に相応しい高貴なニオイのする」作品を、 彼の代表作に挙げたが . . . 本文を読む

S氏への返信

2004-12-07 | ゴシップ
「カネで買えないものなんて あるわけないじゃないですか」 なんて大方の人が反発しそうな発言をされたIT関連の方が、 最近まで紙面や画面を賑わせていました。 たいていの人がムカツキながらも、 きちんと反論できない自分に イライラしていたのではないでしょうか? 彼もレベル低いけど きちんと反証を提示できないボクらも低次元なんです。 彼は「カネを稼ぐこと」を目的に 事業展開している訳ですから、 何ひ . . . 本文を読む