今年のクリスマスはたくさんのプレゼントが届く。
駿介に会うたびにプレゼントを見ることが出来る。
今回はせともののサンタクロースとクリスマスカード。
どっしりサンタと3Dの子犬のカード。
駿介はカメラを向けても嫌わない。
そしてベッドの頭には配線と一緒に赤長靴。
娘の沙織が帰ってきた。
障害者がいての社会に日本はなっていない。
隔離され続けの日本だと。
駿介をとりまく社会を見て娘が気付いたこと。
私たち親は隔離された社会を変えるのは障害を持った子と社会に出していくしかないとがんばってきた。
しかし・・・
社会であれば弱者、障害者がいてあたり前。
その人を含めた社会はどうしたら可能か。
人間の幸せをかんがえながら、新しい社会を模索していきたいと。
そのために世界を見てきたいと。
驚きのうれしさである。
娘は障害を持つ子を持つ親の苦悩を見ていたのだろう。
そしてそれを受け止める弟のすごさを。
娘は成長している。
回りの環境を受け止めて、自分が何をしなければいけないかみえてきたのだろう。
娘はカルフォルニア大学に留学。
駿介は養護学校に入学。
妻は看護学校に入学。
これにはびっくりであるが、手放しでうれしい。
赤い長靴に何を入れるか。
夢や希望や愛か。
やはり最後は足か。
思えば4月は駿介が倒れて本当に苦しかった。
今までで一番の苦しさ。
自分ひとりならとっくに根を上げていたろう。
しかし、根をあげれない人の強さよ。
駿介は親の苦しさを乗り越えさせてくれたのである。
今年は未曾有の大震災。
うちの家族にも大震災。
進むべき道、心構えは同じであると思う。
のがれられない苦しさから私たち家族のチャレンジが始まる。
さあ、本日は3人で駿介の待つ松江に向かう。