農マライゼーション

サラリーマンしながら趣味の米つくりです。無化学肥料・無農薬です。自然農法というよりホットケ農法です。

サッカーを見る駿介

2011年05月31日 07時01分56秒 | Weblog
先々週、買って持って行ったテレビ。
外付けのハードディスクがあれば録画できるとのこと。

欧州チャンピオンリーグの決勝戦。
見たいだろう。

日曜の朝方。
みせてやりたい。

今回の松江の目的はハードディスク取り付けであった。
私にできることはそれくらい。

もう一つの目的。
日曜日に電動車椅子サッカーの交流試合が松江で。

私はそれに出かける。
駿介は当然行けない。

その時に世界の最高のサッカーを見ていて欲しい。

思い残すことなく玉湯体育館に向かった。

結果はどちらのサッカーも最高の舞台となった。




天使とは・・・

2011年05月30日 06時29分30秒 | Weblog
土曜の夜9時。
夕食の後、駿介は寝ているかと病室を覗く。

目が開いている。
9時には寝ると妻は言っていたのに。

様子が変。
苦しそうな表情で訴える。
私にはわかる。

心配になる。
このまま良くならないのではという不安が頭をよぎる。
何にもしてやれない自分の無力さも感じる。

そんな親子の苦しみを察知してかの助け舟。
「痰出しをしてみましょう」と看護師さん。

もう1人呼んできて、体位をかえながら、
「理学療法士のようにはいきませんが・・・」といいながら。
心拍数が150近くに。
しかし、落ち着いてしかも心強く痰出しをしてくださる。
根気も要る。

駿介は12時に眠った。

あくる朝、妻に聞いた。
その看護師さんは一番熱心に淡出しを理学療法師さんに教わっていたそうである。

天使とは
 美しい花をまき散らす者でなく
  苦悩する者のために
   戦う者のことだ

     ――フローレンス・ナイチンゲール







何の花?

2011年05月28日 08時43分46秒 | Weblog
会社の駐車場の山手の則面。
びっしり黄色い花が・・・



タンポポか
いや違う。
ジシバリか
オオジシバリか?

撮った写真と図鑑とにらめっこ。
荒い砂地であるのでイワニガナか

図鑑ともネット上でもこれに間違いないというものがない。
わからない。
園芸種かもしれない。

1時間かかってしまった。
駿介の所に早く行かないといけないのに・・・
少し遅れてもいいかという気持ちがどこかにあるのだろうか。
いやいや。

花は美しい。
しかし、
調べてわからない時はモヤモヤ、イライラ。
尾を引く。

いつかはわかるだろうと先送り。
わかった時の喜びも先送り。

しかし早く知りたい。
花博士様、教えて・・・








捨てるべき人間はいない

2011年05月27日 06時52分56秒 | Weblog
「大地の詩」という映画の案内。

北海道の大自然の中、留岡幸助物語が展開する。
これをとめおかないわけにはいかない。

子どもの成長には環境が大きく作用すると思っている私には納得がいく。

留岡さんははっきりいう。
「教養の慈母が、子どもの教育者としては一番。
無教養なる慈母でも、学校の先生より上なり。」と

そして
「教えんとするものは、自ら教えられなければならない。」

「学校さえやれば子どもは良くなると思っている親。
 学校が2分で家庭が8分なのだ」と。

信念を持って言う。
そして、それを実践。

生き方とはこうあるべきの見本となろう。
ぜひ、見てみたい。

「子どもを育てるには大自然の中が一番」と『エミール』の中でルソーが書いた言葉に納得したい。


花桃の里

2011年05月26日 06時49分50秒 | Weblog
駿介が松江に行って、妻は付き添い。
私は平日は1人。
そんな私を心配して、夕食にご招待してくださる友がいる。

週に一回、一家団欒に加わる。
「帰りました」とに好意に甘える。

バラ寿司、魚の開き、ナスの煮込み、ダイコンの煮付け、ギボシ・・・
広いテーブルににぎやかに並ぶ。



昨日はスペシャルゲスト。
奥さんのご両親が長野からいらっしゃっていた。
私が実はゲスト、お邪魔虫だが、気さくな奥さんはどうぞ、どうぞと。

ご両親は阿智村で月川(げっせん)という温泉宿を営んでいらっしゃる。
阿智村、阿波村で話が弾む。

花咲おじさんと言われていて、花桃2500本を植えた張本人。
55歳で植えはじめて今75歳。

10年すればその里は花木の里にさま変わり。
1人の花が好きなやさしいおじさんが里を変えた。

  野に出れば
   人みなやさし 
     桃の花





介護の日

2011年05月25日 06時32分09秒 | Weblog
駿介のベットに看護師さんからのメッセージ。
介護の日は11月11日。
いい日いい日にかけて。

5月11日にきっと送られたのだろう。
CDプレーヤーとともに。

駿介の襦袢と言うか肌着と言うかパジャマとは云わぬか。
水色水玉。
妻とおばあちゃんが縫ったもの。
中央病院でICUに入っている時の面会時間の間に。



4着縫ったそうである。
一番はじめのものは小さかったと。

駿介が着る物。
それを縫う娘と母。

駿介はみんなの愛情を受けてゆっくり眠っている。
自分を大事にしてもらっている。
それを駿介はわかっているみたいだ。

目、キョロキョロ。 顔?

2011年05月24日 06時33分25秒 | Weblog
目が動く。
妻と先生の方を替わりばんこに。

それととも顔も動くことがある。
ガクッというほどではない。
カクッというのが当たっているかも。

上を向いているので、頭が動きやすいのかよく動く。
それを喜んでいる2人、いや3人である。

足も、といっても指先であるがすぼめる動作をしている。
口は、動くし、眉間にしわがよる。
赤くもなるし、笑っている表情の時もある。
顔の表情は戻ったようである。

土曜日、私が来て疲れたのか、7時には寝る。
朝5時には目が覚めて、落語を見ている。
目が覚めたので、看護師さんがテレビをつけたのだ。

演題は「つる」。
長くび鳥の話だ。
偶然に千羽鶴が送られた翌日。

考える力の方がまだまだよくわからない。
何とか刺激を与えようとテレビが大活躍。

10時からは「将棋の時間」
テレビの方を向けられて、スパルタ意識回復作戦。



駿介は集中しているみたいで、私の方を向かない。
考えている。

大局が終わって盤面を見るがどちらが勝ったかわからない。
駿介に聞いてみた。
いつもわからない時には聞いていた。

顔の表情から私に教えようとしているのがわかる。
いつもの、しょうがないな。
しかし、わかっているからおしえてやろうかの複雑な表情。

私にはわかるのである。
どちらが勝ったかわからなくとも。
駿介が教えてやろうとしているのが。

目はノーマル

2011年05月23日 06時04分38秒 | Weblog
21日午後1時30分、駿介のところに。
ソ~ッと近づく。
ドキドキしながら。

NHKの「江」を見ていた。
3姉妹の恋愛をおもしろがって見ているように思える。

私の声に私を見る。
千羽鶴を見る。
また、テレビを見る。

目がよく動く。
前のように遅くでなく早く。
カメラにも完全に反応。

妻は言う。
「完全にテレビっ子になってしまった」と。

テレビばかり見ているのは問題がある。
しかし、映像に対して目は反応している。
私はうれしくて興奮気味であるが、駿介も興奮していて顔が赤い。

仏のような顔であったが、今は子どもの顔。
脳にかなりの刺激になっているはず。
しかし、これだけ目を動かしていたら疲れるだろう。

案の定、7時には寝てしまった。
子どもが遊びつかれて眠ってしまうように。

子どものように駿介は懸命に生きている。
赤ちゃんのようにと言ったら駿介は怒るであろうか。




千羽鶴

2011年05月21日 07時50分31秒 | Weblog
どんぐり工房の仲間たちが駿介に千羽鶴を。
昨日、Nさんに届けてくださいと渡された。
感激。

言葉が出ない。
つくる課程のエピソードぐらい聞けばよかった。
キチンと折ってある。

メッセージも書かれている。
「歌さんの楽しい毒舌と
  安全な暴走運転を
   どんぐりの皆で待っています」

駿介の回復。
遅遅として進まない。

しかし、日々変化がある。
日々の積み重ね。
1000日経てば大きな変化。

一日千秋の思いであるが
   千羽の鶴も一羽から

有り難きどんぐりの皆からの鶴千羽のメッセージ。



ミツバツチグリ

2011年05月20日 06時20分37秒 | Weblog
たけのこ生えてる裏山に

向かう山坂 ノコノコと



揺れる足元 花に目が

雑草の中の雑花か

黄色い花と薄紫

薄紫はカキドウシ

しかし、黄色はわからない

キンポウゲの小さいのかヘビイチゴの種類か

名前はどうでも手に取ると美しい

持って帰ってコップにさす

朝日に光ってますますきれい

雑花という雑頭

図鑑をめくってミツバツチグリ

三つ葉で小葉は楕円形で鋭い鋸歯ありとある

確認するとそのとおり

名前がわかったうれしさよ

たけのこ見たさが織り成す縁

忙しい中のありがたさ







三方よし

2011年05月19日 06時43分18秒 | Weblog
イオンの幸せの黄色いレシート。
11日はイオンで買い物をするとレシートが黄色。

地元の市民団体のボックスに入れる買い上げ金額の1%がその市民団体に寄付される。
イオンの地域貢献。
贈呈品はイオンで扱っている商品。

5月8日にその贈呈式があった。
6団体。
子どももいて30人ぐらい。
いい感じ。

団体の交流会が出来て買い物客にイオンと団体の活動がPRできたらいいのに。
わが岡山ビゴーレは車椅子にのってイオンを走り回るのに。
駐車場でサッカーもできるかも。

大江商人の商売成功の秘訣である「三方よし」の実践。
買い手ヨシ(市民団体)
世間ヨシ (買者客)
売り手ヨシ(イオン)

さすが商売人イオン。

11日、最近あまりいい日とは言えないが、教訓を活かし、幸せないい日としたい。
そうしないと死んだ人が浮かばれない。
テロと震災とレシート。
幸せに行き着いて欲しいと願わずにいられない。


シートを取る

2011年05月18日 06時04分16秒 | Weblog
朝の気温5度。
10度以下で寒いが、シートを取る。
阿波の気候に負けない苗を。

棒で苗を撫でる。
力を入れても大丈夫。
今年はしっかりした苗である。
押さえても戻る。
5年目ではじめて。

強く育てといじめてやる。

トラクターも田んぼに入る。



今年は早く水を入れて、代かき3べん。
入れたカヤやワラや草が腐ってガスが出るが早前に出してしまう。
コナギが生えてきたところで代かきをして練りこむ作戦。

去年、田植え後、1週間でコナギがびっしり。
コナギを押さえれば草との戦いにおさらば。
うまく行く予感・・・

逆転本(逆転→)

2011年05月17日 06時16分45秒 | Weblog
ロッカーに封筒に入ったこの本。
誰が?

「あなたの笑顔が見たくて 伊達直人」と帯にある。
愛する人や仲間の笑顔を見るために、こっそりと。

失敗した → 挑戦した
難しい  → 奥が深い
ストレスたまった → 温泉に行こう

失敗した → おっぱいした
もう無理 → もうムキクキッ!
もう最悪 → もう快楽!
ここまでくるとバカらしいが笑ってしまう。

アッ、忍ばせてくれた人にやられた。
本にもはまって、笑ってしまった。

入れてくれる人にめぼしをつけて声をかける。
「この前、手渡しで渡したが~」と。
そういえば、そうか。
えっ、ロッカーに入れたのは私か。
大笑い。

あまりに忙しく、落ち込んでいたので覚えていなかったのだ。
物忘れもここまでくれば心配だが、逆転本の趣旨に乗っているのに何かを感じる。

忙しい → 盛り上がってきた
とある。
私は「充実している」と逆転して置き換えよう。
最近は充実しているのかと。
精神的にも。

「傷」は「気付き」に変わります。
さらにそれを家族や仲間で乗り越えたら「傷」は「絆」になります。
すばらしい!
バカらしい 逆転→ 素晴らしい

がんばれ → 一緒に頑張ろう
        あきらめんなよ!
        楽しんでいこ~
        ちょっくらリキ入れてこか~

すみません 逆転→ ありがとう
本当にありがとう。

人生を笑劇的(衝撃的)に素敵にする。
逆転の発想、言葉の数々。
感謝です。

笑ってくれた

2011年05月16日 06時55分18秒 | Weblog


昨日も7時半出発で駿介に会いに行く。
今回はおじいちゃん、おばあちゃんと。
おじいちゃんが運転してくれた。

じいちゃん、ばあちゃんの声に目を動かしてくれる。
じいちゃん、ばあちゃんが喜んでくれた。
昨日より反応がいい。

10時からリハビリ。
昨日と違って腕を上に上げながら、手で圧をかける。
手の平を細かくゆすらして肺の痰を落とし込む。

いいアイデアだ。
素晴らしいリハビリをしてくれる。
いやしてくださる。
休み返上で。

1時間30分のリハビリ。
終わると駿介がリラックスの表情を浮かべてくれる。

足の指が動いた。

帰り際、冗談を言うと笑ってくれた。
気のせいかもわからないが、
わずかであるが、確かに笑った。

駿介の顔の表情をこんなに見たことはない。
目の動きに喜び、
口の動きに喜ぶ。

たくさん駿介がしてくれる。
その僅かな動きに心踊る。
うれしい。


呼吸介助療法

2011年05月15日 06時46分33秒 | Weblog
駿介の病室から見える景色。
シロツメグサ、クローバーの園芸種であろうか。

緑に赤いじゅうたんが窓の半分を埋め尽くす。
アカツメグサというのであろうか?

しかし、「駿介が見えるのは青空だけ」と私が言う。
そしたら、看護師さんが「鏡を持ってきましょうか」と。
そんな雰囲気の中、痰出しの呼吸介助のリハビリが1時間30分。

医師と理学療法士と看護師。
そして妻と駿介と合わせて5人の療法時間。

4人の手が駿介にのびる。
理学療法士は駿介の胸に手の平を乗せ、ゆすったり押さえたり。
魔法の手。



呼吸器にあわせて、呼吸を介助。
計器と駿介を見ながら細心の注意を払っている。

看護師さんは痰を取る。
先生は次に何をしましょうかと指示を出す。

上向き、右向き、上向き、左向き、上向き
15分ずつ行っただろうか。
丁寧に。

胸の痰だしと意識がしっかりするように・・・・
祈るだけでなく手を加える。
大事にされていると感じる。
みんなの祈りが実現されている時間と空間。

休み返上の作業に頭が下がる。
心拍数が100代から80台に。
数値的にも確実な効果を出している。
駿介は気持ちよさそうに眠りかけている。

「これでけリラックスできれば言うことはない」と声があがる。
最高の環境でていねいな医療が行われている。
大事にされている。
感謝と喜び、そして満足。