「グミ・チョコレート・パイン」を観てきました(結構前ですが・・・)
以下、ネタバレが含まれています。
会社をリストラされ、実家に戻ってきた大橋賢三。
たまった手紙を整理していると、高校時代に憧れ淡い思いを描いていた、山口美甘子からの手紙が。
中にはたった一行、「あなたのせいなのだから」。
すぐに高校時代の親友、カワポンに連絡して話を聞き、山口美甘子は自殺したことを知らされる。
「何で俺のせいなんだよ・・・21年も会ってないのに・・・」
事情を知りたくなり情報を集める大橋、次第にあの頃の記憶がよみがえる・・・
「グミ・チョコレート・パイン」は、大槻ケンジ氏の同名小説の映画化です。
小説は、書店で見たことはあったのですが、読んだことはありませんでした。
青春映画ってあまり好きでないので敬遠していたんですが、この映画は面白かったですね~
高校時代の甘酸っぱいさ、バカっぽい感じと、現代の大人になった大橋達とその環境。
「あなたのせいだから」という手紙の意味と、とてもバランスがよく飽きませんでした
時代背景としては、1986年。
おニャン子クラブが流行り、「バレンタイン・キッス」が流れ、女の子は聖子ちゃんカット。
その時代に高校生ではなかったので、あまり分からないんですが、雰囲気は伝わってきました。
劇中、「タコハイ」なる飲み物が出てきたんですが、ご存知ですか?
自分は知りません・・・でも、そういう時代背景が新鮮でしたね。
高校生なんかの青春バカっぽさが良かったです。
俺は人とは違うと思い、水が甘く感じるからという理由で輪ゴムを噛み見続ける。
夜な夜な集まって、ロックを聞き、「タコハイ」を飲む。
いいですね~まっしぐらで
大人と子供の間の色んな悩みを抱えながら、混沌とした時代を楽しんでようです。
懐かしかったです
山口美甘子役の黒川芽以さんも魅力的でしたし、「あなたのせいだから」の真相もすっきりでした。
高校時代のキャストと、大人になったキャストも違和感無く楽しめ、
脇を固める、個性的なキャラクターも笑えました。
本当に素晴らしい時間を過ごせました
気になっていたタイトル「グミ・チョコレート・パイン」の意味ですが。
ジャンケンをして、勝ったときに出した手によって進む歩数の変わるゲームがありますよね。
グーで勝ったら、「グ・リ・コ」で3歩、チョキで勝ったら、「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」で6歩。
パーで勝ったら、「パ・イ・ン」で3歩。
(自分達は「パ・イ・ナ・ツ・プ・ル」の6歩でやってました)
それを例えに使った、高校時代、山口美甘子のこの言葉が由来です。
人生はグミ・チョコレート・パインだと思うんだ。
ジャンケンポン!で勝ったり負けたりしてるうちに、どんどん遠くにいく人と、
全然前に進めない人と、差はどんどん開いていくの。
この言葉、グッときました。
理由はうまく説明できませんが、とにかくきました。
映画を観た後の帰り道、ボーっと考えて歩いていた気がします。
ほんとそうかも・・・
高校時代に、この小説に出会っていたら、多分何らかの影響を受けていたでしょうね。
出会って損をしていたか、出会って得をしていたかは分かりませんが。
でも今は、出会えてよかったです・・・DVD買おうかな・・・
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