私はちょっとアレな性格なのかもしれません。
目の前のグループの中に入っていくことができません…。
場所は幼稚園の役員室。
なんと私は先生に口頭で頼まれて、幼稚園の役員になってしまったのだった。
役員は一クラスに三人くらいいて、全員15人くらい。
もちろん全員がお母さんで、今は何やら運動会の景品を何にするか話しているのだけれど…。
私にとって、女性が15人も集まって話しているのは、ただの雑談に聞こえるのだ。
「去年ってさー、あのサングラス」
「そうそう、ピカッと光るやつね~」
「あ、このつぶつぶボールなんてどうかしらぁ」
「きゃー、かわいい~」
え、何このカオス…。雑談はいいから、早く運動会の景品を何にするのかの、議論を始めましょうや…。
…と思っているうちに、「それじゃあ年少組の景品は〇〇で、年中は〇〇で、年長は〇〇にしましょう」
ぎゃー!!いつの間にか決まってる~!
え…ただ雑談しているようにしか聞こえなかったのに…もしかしてあれが議論だったの!?
なんというか、女性の議論というのは、いや、女性に限らないのかもしれないけれど、
ぐちゃぐちゃ自由にしゃべっていくうちに重要な物ごとを決めていく「自由形議論」というべき形態になっている。
そしてそれに、私はうまくついていけない。
「今日の議題はこれです。問題はこれです。解決法を上げてください」とか、
要点をまとめてくれないと、私の場合は、自分が今何を話しているのかさっぱり理解できない…。
それで、会議が終わると、今度は作業だ。
看板の絵を描く作業。
お母さん方が看板を前にしながら、「草とか描いてみる~?」「動物を真ん中に描いてさー」と話している。
ムムッ。私はかつて、広告代理店の営業だった!
こういうふうにパネル等を制作するときには、ラフを描いて、それをもとに話していった方が具体的だよね。
サササッとお母さん方の話している内容をもとにラフを描いて、それを見せる。
「今の話をまとめると、このような絵にするということですよね?」
みんなが絵を見て、シーン…。
ヤバイ…なんでかはよくわからないけれど、おかしな空気になっていることはわかる…。
「これ、キャラクター? よく描いたね…」
気を使ったお母さんが、空疎なコメントをしてくれている!
みんなはパッと私の行動を無視し、話を進めていく…。
駄目だ。やればやるほど空回りしていく気しかしない…。
何が悪いのかよくわからないけど、自分がこの場の空気に超なじめていないことだけはわかるよ…、
話し合いにはうまく入っていけない。せめてできることはやろうと、自分からごみの袋を用意したり、あれこれと動いては見るものの…。
「あ、それやらなくていいんで、景品の袋詰め作業をお願いします…」
あ…使えない奴の役回りになってるよ…。
みんなはひたすら、何か雑談している。まったく無意味にしか聞こえない雑談。でもすごく意味のある雑談。
物事が次々と決まっていく。
でも、うまく入っていけない…。私が話すと議論が止まってしまう。
雑談にも参加できず、話す人も一人もいない中で、私は肩をすぼめる。
仕方がない。思い出してみれば、私はいつだって、五人以上の話し合いに参加するのは難しい奴だった。
今もそれが変わらないだけだ。
そしてこの状況は久々なだけで、初めて出会った状況でもない。
小学校、中学校、高校…いつかどこかで出会ったことがあるようなこの状況。
久々に感じながら、ハァとため息をつく。
目の前のグループの中に入っていくことができません…。
場所は幼稚園の役員室。
なんと私は先生に口頭で頼まれて、幼稚園の役員になってしまったのだった。
役員は一クラスに三人くらいいて、全員15人くらい。
もちろん全員がお母さんで、今は何やら運動会の景品を何にするか話しているのだけれど…。
私にとって、女性が15人も集まって話しているのは、ただの雑談に聞こえるのだ。
「去年ってさー、あのサングラス」
「そうそう、ピカッと光るやつね~」
「あ、このつぶつぶボールなんてどうかしらぁ」
「きゃー、かわいい~」
え、何このカオス…。雑談はいいから、早く運動会の景品を何にするのかの、議論を始めましょうや…。
…と思っているうちに、「それじゃあ年少組の景品は〇〇で、年中は〇〇で、年長は〇〇にしましょう」
ぎゃー!!いつの間にか決まってる~!
え…ただ雑談しているようにしか聞こえなかったのに…もしかしてあれが議論だったの!?
なんというか、女性の議論というのは、いや、女性に限らないのかもしれないけれど、
ぐちゃぐちゃ自由にしゃべっていくうちに重要な物ごとを決めていく「自由形議論」というべき形態になっている。
そしてそれに、私はうまくついていけない。
「今日の議題はこれです。問題はこれです。解決法を上げてください」とか、
要点をまとめてくれないと、私の場合は、自分が今何を話しているのかさっぱり理解できない…。
それで、会議が終わると、今度は作業だ。
看板の絵を描く作業。
お母さん方が看板を前にしながら、「草とか描いてみる~?」「動物を真ん中に描いてさー」と話している。
ムムッ。私はかつて、広告代理店の営業だった!
こういうふうにパネル等を制作するときには、ラフを描いて、それをもとに話していった方が具体的だよね。
サササッとお母さん方の話している内容をもとにラフを描いて、それを見せる。
「今の話をまとめると、このような絵にするということですよね?」
みんなが絵を見て、シーン…。
ヤバイ…なんでかはよくわからないけれど、おかしな空気になっていることはわかる…。
「これ、キャラクター? よく描いたね…」
気を使ったお母さんが、空疎なコメントをしてくれている!
みんなはパッと私の行動を無視し、話を進めていく…。
駄目だ。やればやるほど空回りしていく気しかしない…。
何が悪いのかよくわからないけど、自分がこの場の空気に超なじめていないことだけはわかるよ…、
話し合いにはうまく入っていけない。せめてできることはやろうと、自分からごみの袋を用意したり、あれこれと動いては見るものの…。
「あ、それやらなくていいんで、景品の袋詰め作業をお願いします…」
あ…使えない奴の役回りになってるよ…。
みんなはひたすら、何か雑談している。まったく無意味にしか聞こえない雑談。でもすごく意味のある雑談。
物事が次々と決まっていく。
でも、うまく入っていけない…。私が話すと議論が止まってしまう。
雑談にも参加できず、話す人も一人もいない中で、私は肩をすぼめる。
仕方がない。思い出してみれば、私はいつだって、五人以上の話し合いに参加するのは難しい奴だった。
今もそれが変わらないだけだ。
そしてこの状況は久々なだけで、初めて出会った状況でもない。
小学校、中学校、高校…いつかどこかで出会ったことがあるようなこの状況。
久々に感じながら、ハァとため息をつく。