徒然なるのゐどる

ふしぎにさびしい宇宙の果てを
ふわりふわりと昇って行こうよ。

テレビの時間

2015年01月27日 | Weblog
「世界の日本人妻はみた」という番組を、たまにみている。というか、よくみている。
これは世界の日本人妻が、どういうふうに世界に出て結婚に至ったか、とか、どういう暮らしをしているのか、というのを扱っている番組で、私は特に買いものしているシーンが好きだ。
「チーズの種類がいっぱいあっていいなー。日本のチーズ、ばか高すぎるだろ!」と日本の市場価格に憤ったり、「ナツメヤシってどんな味がするんだろ」と、異国のフルーツに思いをはせたり、「この国は値切り交渉しないといけないのか。面倒くさいな」と、自国に満足したりしながらみるのが面白い。

他の国に嫁いだ主婦たちは、たくさんの苦労をする。
韓国に嫁いだ嫁は姑に気を使う。アメリカだと洗濯するためのコインランドリーがよいが大変。マルタは道が狭いので運転が大変そう。イタリアは買い物に時間がかかる。
みんななにがしかのメリットとデメリットを抱えながらも、主婦業等に奔走している。
たまに、働きながら子供を育てたりしている、バリバリママがでてきたりする。
大変そうだな~と思いながら、綺麗な街で美しい恰好をして頑張っている女性を観ると、自分も何か子育てがひと段落したら、働いたり、習い事に行ったり、バリバリ何かに打ち込みたいな、と思って、気分が鼓舞される。

でも、たいていトルネに録った世界の日本人妻を観ている時は、娘が幼稚園に行ってて、息子が私の膝枕でスースー寝ている時だ。
「私も何かしよう!」と鼻息荒く一瞬思ったりはするけど、息子がのんびりと寝息を立てて私のそばで寝ると言うこんな時間も、今だけの時間だ。
せっかくこういう時間が今の自分にはあるのだから、今はこの時間を大事にするほうがいいかな、と、カフェオレのんでのんびりとそう思ったりもする。
たいしたヤル気もないワタシ。

おそうしきのこと

2015年01月22日 | Weblog
年が明けました。
今年もよろしくお願いします。

年末に、夫の父親である義父が亡くなりました。
母親を亡くし、東日本大震災に遭い、妻と離婚し、末期がんとなって、亡くなる・・結婚して4,5年のあいだにいろいろな事があり、なくなったおとうさんでありました。
お父さんが危篤だと言うので、夫が夜中に車を飛ばして栃木県へ。
翌日、お父さんが亡くなったと言うので、私は娘と息子をかついでタクシーにのり、新大阪駅から新幹線で東京、東京から宇都宮へ。子連れはしんどい・・。

お義父さんが亡くなる一年前にお義母さんが離婚されたので、夫は喪主になりました。
お義母さんはお葬式にこないというので、私はお母さん的な立場と、喪主の妻と、まぁなんかそこはいろいろ大変そうな感じでした。
子供も1歳9カ月と4歳・・・でもそこはもう、きっと誰か親族に一人はいる世話焼き的な人が来てくれて、どうにかしてくれるだろう、とたかをくくっていました。

・・・・誰もそんな人はいませんでした。

寝転んで「眠いー」という4歳をなだめて、大泣きして走り出し、胡椒を部屋中に振って暴れまくる1歳9カ月をおんぶし、そのあいまに「お父さんに手甲してあげてください・・」というのでしにいき、その間誰も子供の面倒見てくれないんかい!とツッコみたくなる感じの大変さでありました。
喪主の妻どころか子供の世話で手一杯。

一日目の夜は、「お義父さんがいきていてくれたら、一番子供の面倒見てくれたのに・・・」と御父さんの死よりもおとうさんがいないことに泣けてきました。

二日目は北海道から実父が駆けつけてくれました。
おかげでお通夜はずっと子供を見ていてもらえてほっとしたけど、子育て苦手な子供にあまり好かれないタイプの父・・・。娘が「おかあちゃーん」と泣きながら走ってきて、完全なお手伝いは出来ない父・・・。
すしをにぎりしめて投げ始める息子と「眠いー」とぐでぐでになる娘を父と二人でなだめてどうにかなりました。
(ちなみに母親はきてくれませんでした。なぜなら家にはDQNな姉がいるからです・・・)

なんか大変すぎて悲しむ隙間もない感じで御葬式が終わりました。
私は、お義父さんが亡くなる前の一年間、一週間に三回ほど孫の写真をメールで送ってました。
それで、毎回ぽつぽつ近況報告をして、亡くなる二日くらい前までちゃんと返事が届いていました。
最後のメールは、「うちの母親が、孫は、子供とはまた違ったかわいさがあるもんなんだよねーといってましたが、そういうもんなんでしょうかね^^」というメールを送り、お義父さんはそれを読んだんだか、読んでないんだか。。
「ちゃんと開封済みになってたよ」といわれて、なんだかほっとした気持ちになりました。

危篤になった時、娘が電話で「てっちゃーん、ゆまちんだよー」と一生懸命叫んだら、もうしゃべれもしないおとうさんが、少し、にっこり笑ったと夫が言ってました。
子供がいてとっても大変だったけど、お義父さん、ものすごく孫を可愛がっていて、いつもメールで孫の写真、嬉しそうだったと親族の方に聞きました。
お義父さん、少し、幸せだったかな、と思いました。