第一印象覚書

今日はサクッと「ダンス オブ ヴァンパイア」
プリンシパルの第一印象を書いておきます。

私の覚書なので、サラリと流してくださいませ。
順不同です。

クロロック伯爵
さすがの存在感ですが、もっとマントをばっさばっさ
翻して欲しかったなぁ。
（カーテンコールで後を向く時のマント捌きが
とっても素敵だった。って、本編じゃないじゃん！）
マントを翻さないなら、マントなしの衣装の方が
すっきりして１番似合ってたよ。
もっとサラが憧れるような華やかな衣装に
ならないものか。
ダークな色彩なので暗い照明では地味な印象。

歌は色々と声の表情を変えてお見事でしたが、
まだ劇場への響き具合などを確かめつつ
という感じで全開ではなさそう。
伯爵のナンバーは私には難しいメロディーが
多くて正直今脳内で再生できない状態です。
マントなしで歌ってた（多分）曲が好き。
慣れてきて全開の歌が早く聴きたい。

アルフレート
うわー、泉見君上手くなったなぁ。
私はマリウス初日の印象が悪くて
あまり好きではなかったんだけど、
嫌なイメージを払拭できたよ。
コメディが合ってるんじゃないですか？

アブロンシウス教授
実はこの人も苦手キャストなのですが、
今回はまだ手探り中のためかＯＫでした。
慣れるとくどくなる芝居が好きじゃないのですが、
このくらいなら許容範囲内。
この調子でお願いします。
くどくならなければ、さすがベテランで
間の取り方とかはとっても上手いと思います。

サラ
可愛くてちょっと天然系の娘の感じが
出ていて良かったです。
お風呂シーンもばっちり期待通り。
４月のレミでは特に高音が不調っぽい印象でしたが、
今回はよさそうですね。
サラの気持ちが誰に向いているかっていうのが
いまひとつ分かりにくかった。
伯爵への憧れをもっと強調して欲しい。

シャガール
うーん、この方にソロナンバーは
ちょっと勿体無いなぁ。
あまり良い印象なし。
シャガールを駒田さんで観てみたい。

シャガールの女房
阿知波さんは好きなんだけど
あまり存在感のない役でした。
宿屋のシーンが全体的に何かが足りない。

マグダ
この人も意外と印象が薄い。
もっと宿屋の主人、女房、愛人の人間関係を
きっちり演じてくれないと、
宿屋のシーンがなんだか間延びしてツライ。
もっとドロドロしたところとかを
見せてもいいんじゃないのかな？
それでこそ閉鎖的な世界にうんざりしたサラが
外の世界へ憧れる気持ちが浮き出てくるのでは。

クコール
駒田さんだからこそ、ろくに台詞もないこの役が
存在感があったのだと思うけど、歌も聴きたかった。
クコールとシャガールの役者を交換して欲しい。

ヘルベルト
うわー、思い切りましたね、吉野さん！
短い出番で思いっきりオイシイところを
もっていってしまわれました。
この方、アンジョルラスは私的にダメでしたが、
シカネーダーとヘルベルトはＯＫです。
やっぱりダンスがあると映えますね。

おまけで夢のシーンの歌。
アンサンブルさんが歌われているようですが、
ここだけ思いっきり歌のレベルが落ちている感が
否めません。
どこかで覚えがある感覚と思ったら、
四季の「コーラスライン」を見終わった時の
感じと同じでした。
要するに、この人たちはダンサーで、
歌は本職じゃないんだなーってことです。
夢のシーンなのでもっとエフェクトかけるとか
歌の拙さを誤魔化せないものか。

もう１つおまけでダンサー。
ダンサーサラとアルフは象徴的で
分かりやすかったけど、クロロックは
もう少し似せて欲しかったなぁ。
ダンスは素晴らしかったけど、
もうちょっとうまく芝居とつなげて欲しい。

個々の印象は良くない部分も多いし、
ストーリーも筋は分かるけど印象が薄いのに
全体的には楽しく仕上がってました。
これからまだまだ進化していくと思うので、
その過程を楽しみたいと思います。