No Life Without Football

サッカーのない人生なんて......

野田線ダービー、行ってきました

2005-05-05 07:52:31 | サッカー
東武野田線というのは、埼玉と千葉を結ぶ私鉄の地方線です。その始点と終点が大宮と柏。そう、これはアルディージャとレイソルの「野田線ダービー」なわけです。
ゴールデンウィーク中盤の好天の下15,000人弱が集まった埼玉スタジアム2002のバックスタンドは、きつい西日が射し込んで日焼けの心配をしなければいけないくらいの陽気でした。

試合はキックオフから柏がラッシュ、速い展開についていけない大宮はその対応に追われます。オフサイドにはなりましたが、
一度はゴールを割られる場面も。お互いが4-4-2で立ち上がりは高い位置をキープしながらの応酬でしたがそれも前半まで。
後半はどちらも連戦の疲れからか、間が開いてしまいどちらもゴールすることが出来ませんでした。

両チーム唯一のゴールは、前半40分、粘った藤本から効果的な上がりを見せたこの試合で初の右サイドバックで先発の片岡
がゴールラインぎりぎりから絶妙なクロスをあげ、少しもどりながら頭にあわせたトゥットのもの。直前の微妙なオフサイド判定で取り消されたゴールをしっかりと取り戻しました。
この試合、クリスティアンが出場停止、森田とトゥットのツートップで機能的な動きが出来るのかと不安もありましたが、久しぶりに出場のトゥットのやる気の高さはそのプレーに表れていました。しっかりゴールも奪いましたし。しかしそれが裏目にでたのか球離れの悪さも健在でしたけれど。一方、森田はゴールからも遠ざかっている昨今の不調そのもので、試合終了間際の2本、特にループシュートをはずした場面では非常に重いコンディションを感じさせられました。

中盤、頻繁にポジションを替えながら攻撃のバリエーションを広げた藤本、久永、そのポジションチェンジでバランスが崩れるのをしっかり防いでゲームを落ち着かせたマーカス、金沢、出色の出来とは言えないまでも自分の仕事はちゃんとこなしました。また、最終ラインの4人も的確なプレーで無失点に抑えることが出来ました。荒谷もいつもどおり安定していました。
チーム全体にも言えることですが好不調の波のない荒谷のプレーは心強いですね。

さて、柏は......悪くなかったと思いますが、全体的に。
安永も豊富な運動量で動き回っていましたし、ボランチでは明神が上手にチームをコントロールしていましたが、
トップにはあまり怖いというかいやらしい感じはありませんでした。
毎試合チェックしているわけではないのでなんとも言えませんが、玉田の不在は大きいのでしょう。
昨日のゲームは立ち上がりの20分でゴール出来なかったことが最後まで響いてしまいましたね。
試合終了後「いっつもこんなゲームだぜっ」と吐き捨てるように嘆いたレイソル・サポーターのつぶやきが、北越谷へ向かうバスの中で聞こえてきました。

というわけで初の野田線ダービーは1-0で始発駅が終着駅に勝ったことで終わりました。

なにかの調査で知りましたけれど、家族で観戦する率が一番高いのが大宮のゲームだとか。
確かにそれを裏付けるスタンド風景でした、昨日も。
なんかいいなって思います、そういうのも。みんなで楽しめるイベントになればいいなと思います。
もちろん友達や仲間と一緒に行く率の高い浦和のゲームも楽しいことは言うまでもありませんが。
北越谷駅出発の往きのバスに上品な老齢の女性が乗ってきました。正直、行き先を間違えたのでは?などど思ったのですが、
連れの女性に、あら、双眼鏡を忘れてしまったわ、と話をされているのを小耳にはさんでそれは危惧だったことになんだかほっとしてしまいました。
ほぼ満席だった車内で、その女性に席を譲るためにさっと立ち上がったのはアルディージャのユニフォームを纏った青年でした。きょうの試合はいいゲームになるんだろう、というさわやかな気持ちになれました。

浦和や代表の50,000人もいいけれど、大宮の15,000人もそれはそれでいいものです。
やっぱり現場で観ることは楽しいです、次はどのゲームに行きましょう?

※ 写真は試合終了直後のレイソル・サポーターです。