ギャンブル依存症と戦うんだ!

ギャンブル依存症の元夫との戦いの記録です。

ギャンブル依存症はやはり病気?

2012年02月22日 | ギャンブラーについて
2012年2月22日の記事

久々のギャンブル依存症ネタである。

昨日のニュースで知った方も多いと思うが、京都大大学院医学研究科の高橋英彦准教授(精神医学)らの研究グループが、ギャンブルへの積極性や慎重さに深く関わっている脳内物質を突き止めた。

被験者は一般男性19人。

実験にはコインを用い、表が出たら「利得」、裏が出たら「損失」と設定した。

勝った場合、負けた場合の何倍の金額を得られるかについて、どのように設定したら参加するかを調べたのだ。

グループは「負けたらどうしよう」と緊張した場合などに脳内で分泌される神経伝達物質「ノルアドレナリン」に着目。

結果、損失が小さくならなければ参加しない「慎重派」に対し、のるかそるかの配当2倍で参加する「積極派」との差がハッキリと分かれた。

どういうことなのか、ここからは私なりの解釈で説明してみる。

ノルアドレナリンとは、神経を興奮させる神経伝達物質のことである。

意欲・不安・恐怖と深い関係があり、人間を含めて動物において脳内で一番多く分泌されている。

ストレスを受けると放出されるため「怒りのホルモン」とも呼ばれる。

ギャンブルも「負けたらどうしよう」と思うわけだから、ストレスに違いない。

脳内が正常に機能していれば、シナプスよりノルアドレナリンが分泌され、受容体に吸収される。

それにより交感神経が刺激され、心拍数や血圧が上がり、敵に対抗する(または逃避)することが出来る。

ノルアドレナリンが強い覚醒力で人間の意識を維持してくれるお陰で、冷静な判断が可能となるわけだ。

しかし厄介なことに、いったん放出されたノルアドレナリンが、脳内のたんぱく物質によりまた元の場所へ回収されてしまうことが分かっている。

回収されると当然の如く、注意力は普段の状態に戻る。

つまり、慎重派はちゃんとシナプスより放出されたノルアドレナリンが受容体に吸収されている人であり、積極派は吸収される前にシナプスへ戻っていっちゃってる人ということになる。

積極派の人は、強いストレスを受けても脳内では危険と認知されないために、冷静に判断しないまま、大勝負に打って出ていると言える。

うーん。認めたくないけど、ギャンブル依存症ってやっぱり病気なんだろうか。

原因が解明出来たのなら治療法も確立するはず。

ノルアドレナリンが再度シナプスに回収されないための薬剤が開発されれば良いわけだ。

しかし、たった19人の被験者の結果で判断して大丈夫なのか?

元々生まれつきそうなのか、ギャンブルのし過ぎからそうなってしまったのか。

これだけでは分からないじゃないか。

もしオッサンが実験を受けて、正常に吸収されているとしたら、一体どう説明してくれるんだ?

どうせやるなら被験者を細かく分類し、100人単位くらいでやってくれないと。

そうそう、リアルに本人の所持金を賭けさせてやって欲しいわ。

今ひとつ納得がいかない私である。