皇居の落書き

乱臣賊子の戯言

次の皇位継承の問題

2024-05-17 12:11:50 | 皇室の話(3)
「皇位継承の問題とは切り離し」とした上で、皇族数の確保を図るというのは大嘘で、

男系男子の継承原理の固定化のための方策なのだろうけれど、

この方策を支持する者たちというのは、次の皇位継承のことについて、

真剣に考えているのだろうか。

男系男子の継承原理によれば、次の皇位継承者は秋篠宮殿下であるが、

天皇陛下のご誕生は昭和35年2月23日、秋篠宮殿下のご誕生は昭和40年11月30日。

5年9ヶ月しか、歳が離れていないのである。

したがって、秋篠宮殿下が即位するとして、その在位期間は短い期間となるか、

あるいは、

こういう話はなかなか口にしにくいことではあるが、

即位されないということもあり得るかもしれない。

これは、象徴天皇制度の運用上、大きな問題であるはずだが、

愛子天皇という選択肢を排除しようとする男系派において、

この問題について議論しているといった様子はまったく見られない。


秋篠宮殿下の即位がこのような状態であるとすると、

悠仁親王殿下の運命も厳しいものとなりそうである。

天皇としての在り方を身につけることが果たして可能なのか。


また、それ以前の問題として、

あまり週刊誌の記事に依拠した議論は適切でないと思うのだが、

お仕えする職員の扱いが随分と非道いといった記事は気になるものである。

記事の内容は間違いや脚色が含まれているであろうけれども、

宮務官の異動といったことは外部からでも分かるものである。

弱い立場にある人間を粗末にする。

君主として、象徴天皇として、あってはならないことだ。


皇族数の確保どうこうの前に、もう日本に「天皇」は要らないという時代が来てしまうかもしれない。

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