お盆もおわり・・・

お盆も終わり、日一日、夏の終わりへと向かう。

“盂蘭盆”
杉本鉞子著「武士の娘」に、明治のころのお盆の様子が描かれている。

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どこの子供も同じことで、私もご先祖さまをお迎えするのは何となく心うれしく感じておりました。家族一同仏前に集いますと、心もときめくのを覚えるのでありました。

家の中は心愉しい空気に満たされ、わがままな業をする者もなく、笑いさえ嬉しげでした。それも、皆が新調の着物を着、お互いに作法正しく、お精進料理を頂いて楽しみあうことをご先祖さまも喜んでいて下さると思うからでございます。

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心豊かな日本の風景が目に浮かぶ。
このようなお盆を迎える家は、ほとんど無くなってしまったのではないか。
時代は変化している。
もちろん変化もいい。
しかし、忘れてはならない日本の心があるはずだ。

伝えゆくべき大切なものを思い出してみよう。
失ってはならない日本の心を残していくために。