谷とかいう球審は巨人に何か負い目があるのか
●アップアップのクルーンは大助かり
「今のは……」
テレビ中継の解説席に座っていた江川卓、野村謙二郎の両軍OBも思わず絶句した。
3日の巨人―広島戦の九回。
制球を乱した抑えのクルーンが2点を失い、なおも2死二塁のピンチを招いた場面だ。打席に5番の嶋を迎え、試合はにわかにヒートアップ。その2球目である。
クルーンの投じた159キロの直球は、左打者の嶋の外角低めに大きく外れるクソボール……、と思った瞬間、
「ストライク!」
と、谷球審の右手が高々と上がったから、驚いた。
スローVTRを確認しても、明らかにボール3個以上は外れているように見える。
「キャッチャー(の阿部)のミットが地面についていますからね。相当、低くは見えますね」とは、江川氏。野村氏も「ボールです」と呆れるほどだった。
その直前、2番の赤松が悠然と見送った低めの球も、「ストライク!」とコールされているだけに、ブラウン監督が三塁側ベンチを飛び出したのも当然だった。
もちろん、判定は覆らず、アップアップだったクルーンは結果的に大助かり。その後、自らのワイルドピッチでさらに1点を失ったものの、1点差で逃げ切った巨人も球審サマサマだった。
谷球審は、楽天の野村監督がヤクルト時代から「また、やっとるわ」と巨人戦のたびに警戒していた審判。まさか、とは思うが、他球団から疑念を抱かれること自体が問題だ。
巨人の味方などと言われたら、巨人だっていい迷惑なはず。多分。
(日刊ゲンダイ2008年9月4日掲載)
●アップアップのクルーンは大助かり
「今のは……」
テレビ中継の解説席に座っていた江川卓、野村謙二郎の両軍OBも思わず絶句した。
3日の巨人―広島戦の九回。
制球を乱した抑えのクルーンが2点を失い、なおも2死二塁のピンチを招いた場面だ。打席に5番の嶋を迎え、試合はにわかにヒートアップ。その2球目である。
クルーンの投じた159キロの直球は、左打者の嶋の外角低めに大きく外れるクソボール……、と思った瞬間、
「ストライク!」
と、谷球審の右手が高々と上がったから、驚いた。
スローVTRを確認しても、明らかにボール3個以上は外れているように見える。
「キャッチャー(の阿部)のミットが地面についていますからね。相当、低くは見えますね」とは、江川氏。野村氏も「ボールです」と呆れるほどだった。
その直前、2番の赤松が悠然と見送った低めの球も、「ストライク!」とコールされているだけに、ブラウン監督が三塁側ベンチを飛び出したのも当然だった。
もちろん、判定は覆らず、アップアップだったクルーンは結果的に大助かり。その後、自らのワイルドピッチでさらに1点を失ったものの、1点差で逃げ切った巨人も球審サマサマだった。
谷球審は、楽天の野村監督がヤクルト時代から「また、やっとるわ」と巨人戦のたびに警戒していた審判。まさか、とは思うが、他球団から疑念を抱かれること自体が問題だ。
巨人の味方などと言われたら、巨人だっていい迷惑なはず。多分。
(日刊ゲンダイ2008年9月4日掲載)