リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

After the gold rush 長良川河口堰後

2005-05-02 18:00:03 | サツキマス研究会/長良川調査会
 大阪で開かれた第52回日本生態学会大会 大阪大会 で次の様なシンポジウムが開催された。
そのパネラーの提示した最初のスライドが写真のものだった。(クリックすると画像が拡大します)

 日本生態学会のHP上にあるシンポジウムの抄録に記述されてはいないが、彼は、長良川河口堰反対運動から、河川法の改正、淀川水系流域委員会にいたる一連の動きを、自らの経歴の中で説明した。
 
 ボクは静かな感慨にひたっていた。河口堰建設反対運動は長い時の流れを経て続いて来た。その最後の15年間にボクは係わってきた。そして、生活も大きく変わり、今は、長良川河畔に住んでいる。

 一連の行動を始めた当人として、あの行動が、建設省の河川行政を転換するきっかけとなったという自負はあったのだが、まさか、建設省はそれを言うまいと思っていた。それが、シンポジウムという場であり個人としての意見であるとはいえ、もう一方の当事者から語られる時が来たのかという、感慨だった。
 
 河口堰が始まりだった。そう思っている人間は、案外多いのかなと、その時思ったのだった。
 今年は、河口堰の本格運用から10年、長良川の今について、報告しようと思う。
 にいむら

・シンポジウムのタイトルとパネラー
3/28(月) 14:00 -- 17:00
L2 企画シンポジウム
淀川水系流域委員会の試みー
講演者
近畿からの発信 三田村緒佐武(滋賀県立大)
川上聰(木津川源流研究所所長)
西野麻知子(滋賀県琵琶湖研究所)
児玉好史(国土交通省近畿地方整備局)
新田啓之(三菱総合研究所)
コメンテータ:田中真澄(京都志明院住職) 谷田一三 企画責任者 (大阪府大)


・発表内容の抄録
 以下の内容が 生態学会のHPにあります。利便性を考慮し、貼り付けましたが、引用等につきましては、以下のリンク先から、行ってください。

日本生態学会 シンポジウム 抄録より

*児玉 好史1)

1) 近畿地方整備局河川部河川調査官

Abstract:  筆者は、2001年8月から国土交通省の琵琶湖河川事務所の所長として、さらに2004年4月から近畿地方整備局の河川調査官として、淀川水系河川整備計画の策定過程に関与している。この立場から、以下の3点を述べることにより、琵琶湖・淀川流域の今後の河川行政が目指しているところを示したい。 第一に、河川整備計画基礎案(河川整備計画の案)は淀川水系流域委員会を含むどのような過程を経て策定されたか、なぜそのような策定過程を経ることとなったのか。 第二に、河川整備計画基礎案の内容はどのような特徴を持つか、治水や利水について新しい考え方はあるか、新河川法で目的化された「環境」についてどのような考え方か、事業中のダムはどうなるのか。 第三に、淀川水系河川整備計画の策定過程に対する批判はないか、反省点はないか。

Keywords: 琵琶湖; 淀川; 河川; 行政; 河川法
Copyright (c) 2005 日本生態学会

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