土曜日、ご婚礼のお仕事にいってまいりました。
婚礼の朝は針仕事からはじまります。
白無垢、その下に着る掛け下、そのまた下に着る長襦袢。
それぞれの衿や袖下などを縫い縫いしていきます。
大切なお着物にシワがよらないように、よごさないように、丁寧に縫い縫い縫い…。
この作業に30分はかかります。
緊張感のある、このお支度部屋の空気が私は大好きです。
花嫁のみほさん。
色白で、白無垢姿がとってもキレイ。
純白ではなく、オフホワイトの白がアンティークのお着物ならでは。
日本髪はみほさんの地毛で結いました。
カツラでは出ない自然な日本髪スタイルが出来上がり。
新郎の末岡さんはラグビーをされていて、紋付姿が似合いすぎ。
お若いのに貫禄ありすぎです(笑)。
挙式は櫛田神社での神前式。
昔ながらのやり方で、神主さんや巫女さん方に囲まれての由緒正しい結婚式です。
みほさんのお母様は、朝から炊いたお赤飯で私たちにまでおにぎりを作ってきてくださって、
『娘の白無垢姿をみるのが夢だったの』と、とても嬉しそうに話されていました。
一人娘の旅立ちを嬉しそうに、そしてちょっぴり寂しそうに見守るお父様とお母様。
みてると涙がでちゃいます。
朝から降っていた雨もちょうどあがり、なんだか神秘的でした。
チャペルも素敵ですが、神前式もいいですね。
背筋がピンと伸びる感じ。
神社ならではです。
末岡さんは毎年山笠に参加されていて、お櫛田さんは思い入れの強い場所。
参列の方も山笠の方がたくさんで、大賑わいでした。
これぞ博多の結婚式!!
披露宴は西鉄グランドホテルで。
色内掛けにお色直しです。
入場までのお色直しの時間は約10分ほど。
ヘアスタイルと、メイクを猛スピードでチェンジします。
裏舞台は時間との闘いです。
この緊張感もたまらなく好き。
衿の具合は?
リップは?
後れ毛はでてないか?
入場されるまで気が抜けません。
お色直し完了。
可愛いお着物、こちらもアンティークの色内掛け。
珍しい配色がとても素敵。
お二人とも和服がよくお似合いですね。
いってらっしゃ~い。
そして最後はウエディングドレス。
生花を編み込みに入れ込み、メイクも柔らかい色味にチェンジして、
ふんわりとした印象に。
ドレスもレースがとっても可愛い!!
花嫁さんも可愛い♪
お父様との入場。
お二人とも緊張気味ですね。
ここでもう泣きそうでした。
それにしても、ベテラン介添えさんの動きはとても勉強になります。
ドレスの裾や、花嫁さんの歩く先の先を見据えての完璧な介添えっぷりに脱帽しました、ほんと。
絶対ベテランさんです、この方は。
最後の最後まで、入場のその瞬間まで、みんなの神経が新郎新婦に集中しています。
結婚式に携わるお仕事って、ほんとに大変ですが、ほんとに素晴らしい。
毎回毎回そう感じます。
幸せのお手伝いができて、ほんとに幸せ。
ほんとほんと言い過ぎました。すみません。
末岡さんは私の兄の紹介で、私が長年カットさせてもらっているお客さま。
みほさんはお友達の紹介で田代オーナーが長年担当させてもらってるお客さま。
そんなお二人がいつの間にかお付き合いされていて、そして結婚!
私と田代さんにとって、とても嬉しい1日でした。
縁っていいですね~。
末岡さん、みほさん、末長~くお幸せに♪
RYOKO