実は、みなさんにお知らせがあります。
4月から転職することになりました。
今まではコンサルタントの立場での業務でしたが、今度はメーカーの立場でやっていくことになります。
このブログを読んでくださってる方から、『え?、なんで?こんなに仲間には恵まれてるのに?』『コンサルタントのどこに不満があるの?』『せっかく技術士なのに?』という声が上がってくるかと思いますが。
なぜ、辞めることにしたのか?
それは、
Uさんが辞めると言ったときに
『ねずみくんは、ここにずっと残って仕事したいの?』と聞かれたことがきっかけになってます。
自分自身、ずっとこのことが引っかかりながら仕事をしていたのを、勘のいいUさんは気がついていたのでしょう。
無意識のうちに、忙しさで誤魔化してそんなことを考えないようにしてたんですね。
それから、この言葉にずっと悩まされ続けていました。
あるとき、あるお客さんから
『所詮、ねずみくんはメーカーの人間じゃない。俺たちの気持ちは本当にわかるわけが無い。』と言われました。
自分としてはお客さんに寄り添って仕事をやってきたと思ってましたが、この人にはそんな思いが通じてないのかと思い知らされた瞬間でした。
コンサルとして(自分はコンサルという言葉が偉そうで嫌いなので、お手伝いと言ってましたが)、
仲間のように入り込んで支援してきたつもりでしたが、実際には本当の仲間には入れてもらえてなかった。
それからというもの、仕事をやればやるほど虚しさが出てきていたのは事実です。
そんな中、
うちの事務所が移転するという話が出てきました。通うことはほぼムリなので、一度は一人暮らしをしようかと思いました。
その時ふと、『ここにずっと残るの?』というUさんの言葉が頭によぎりました。
事務所移転にそのまま乗って行ったら、ある意味、この会社で最後まで尽くすことになります。
本当にこれでいいのか?
かといって、自分がどこまで外で通用する人間なのか?
転職する年齢として『35歳限界説』があるといいます。40過ぎの自分に果たしてニーズはあるのか?
一度、いわゆる転職サイトに登録してみて、自分の可能性があるのかを見てみようと考えました。
すると、すぐにある転職エージェントから『ねずみさんにぜひ来て欲しいという会社があるんですが。』と打診がありました。
そこの会社は、元々は食品とは異なる分野のメーカーですが、
新規で始めた食品分野が急成長していて、今兼務でやってる人だけでやって行くのはムリが出てきたそうです。この事業を伸ばしていきたい。
そのマネジメントをしてくれる人を探しているのだと。
会社の雰囲気を知りたいので、実際に社長や役員、実際に仲間になるであろう方と会って話してみたところ、
みんながチーム一丸となって同じ方向に向かっていることを感じました。
今の会社はみんないい人ばかりで、
とても居心地がいいです。
ですが、コンサルという仕事柄、チームでの仕事ではなくあくまで個人業務。
自分の成果が自分に跳ね返ってくるのはやりがいもありますが、自分は仲間と一緒に分かち合って仕事をしたい。
ある日、出張帰りに空港からモノレールに乗って帰路につくとき、車窓から何処かのオフィスの中が見えるのですが、チームで一緒に取り組んでる姿が見えて、孤独感に苛まれて涙が止まらない時がありました。
→情けないですね。
そんなわけで、随分と思い悩みましたが、自分の人生は一度きりだと、
転職を決めました。
でも、
今のこのあほな仲間たちとずっと仕事ができればと何度も思ったけど、
永遠にこの仲間でやって行けるわけないし、
それより何より、
ここでの将来のビジョンが描けなくなってしまったことが一番の理由かもしれません。
いつもだったら、『今年はこういうことを主軸に新規案件立ち上げるぞ!』とか『よし、新たなことをチャレンジするために、このことを勉強してやってみよう』というモチベーションがありましたが、今は考えられなくなってしまいました。
こんな仕事に対する情熱の炎が消えてしまった状態で、このまま漠然と仕事をしていてよいのか?と。
おいらをご指名で仕事をくれる人や、
長年仕事をくださっている会社、
いろいろと頼ってくれる地方の営業所のみなさん、
そして、前の会社からシステムの下支えをしてくれたTくん。
そんな人達とはおそらく仕事をすることはなくなる可能性があるので
心が締め付けられる思いですが、
でも、進まなければ。
Perfumeの曲で『ワンルームディスコ』という曲があります。
『新しい場所でうまくやっていけるのかな。』
そんな歌詞が今の自分にぴったりとはまります。
師匠も、ムラさんも、Y先輩もいない会社でやっていけるのか?考えてしまいますが、こう信じるしかありません。
『そのうち慣れてくるでしょう』