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ブログ版ネクストテクストです。

Appleのすごいところ

2005-01-13 08:47:42 | いつも雑念ばかり
iPod shuffleMac miniが出た。最近めっきり物欲がなくなってる私であるが、どっちも無性に欲しいと思わせる魅力的なデザイン。スラドなんかでも盛り上がっているようだが、今回発表された一連の新製品を眺めて、私が一番感心したのは、「思い切りの良さ、潔さ」である。アップルの凄さの秘密は実はここにあるんじゃないだろうか。

iPod shuffleでいうと、「音楽を240曲ここに詰め込んで、あとは(名前のとおり)曲順を気にせずシャッフルでがんがん聴いちゃいましょうよ」。だもんだから液晶ディスプレイを無くしてしまった。Mac miniも、たぶんWindowsからの乗り換えを狙って、「もうディスプレイもキーボードもマウスも持ってらっしゃいますよね。だから本体だけにしました。こんなかわいくってシンプルなデザインのPCは無いですよ。数万円出せばこれが試せるんですよ」ってなもんで、アレもコレも省いてしまった。

企業が新しい製品(サービスでも)をつくるとき、追加するよりも省くほうが勇気がいることだと思う(実際自分がサービスを考えているときでもそうだった)。ビデオデッキとか、携帯電話とか、洗濯機とか、車とか、なんでもそうだけど、新しくなっていくにつれて、追加の機能がバンバンついていき、複雑で醜悪になっていく。そうした意味でアップルの製品は非常に対照的であり、画期的だと思うし、私は断固支持したい。そうなのだ。実は不要な機能ってたくさんあるんだと思う。

そういえばあの初代iMacも、フロッピードライブをまことに潔く無くしてしまった(たしか大手PCメーカでは初めての)製品だった。Appleが今後何を削ぎ落としていくのか、相変わらず目の離せない会社です。

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2 コメント

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ジョブズさんのビジョンと情熱の賜物か。 (中川一郎)
2005-01-13 09:56:06
コンピューティング、コンピュータの在るべき姿を構想し、それを具体的に製品として仕掛ける。象徴的な人物としてスティーブ・ジョブズさんがやってきたのは、そういうことであるかと思います。



ipodも、そして最近の展開も、コンピュータやコンピューティングのかくあるべし・・というビジョンに製品設計・生産が追いついたという感じでしょうか。



apple ・・・ というよりは、ジョブズさん・・ひきつづき、要注目ですね。



この記事を読みながら、一番最初によぎったのは、「足りない足りないとぼやいているけれど、余計なものが多いのだ」(早川義夫)という格言がありました。



たしかに (fujikata)
2005-01-13 11:21:33
たしかにアップルというよりはジョブズの信念がすごいんでしょうね。彼がトップダウンで会社の行く先、プロダクトの行く先をビシビシと決めていってるんでしょう。こんなスリリングな人物はそうそういないと思います。