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ブログ版ネクストテクストです。

ピンチョンの効能

2010-08-07 10:42:55 | 濫読、併読、斜め読み
お仕事の忙しさがピーク。バランスをとるために仕事から思い切り距離のある小説を、と思って読むのを中断していたピンチョンの『ヴァインランド』を再開。おかげさまで頭がぐちゃぐちゃになってきた。 仕事なんてどーにかなるものよ、などと開き直りの気持ちにさせてくれるのがピンチョンのいいところ。 . . . 本文を読む

ヤワな心構えでは

2010-05-18 09:02:18 | 濫読、併読、斜め読み
どこかで誰かが(両方とも忘れてしまった)猛烈に推薦していたトム・ジョーンズという作家の『拳闘士の休息』を読んでいる。 短篇集なのだが、最初の三つを読んで完全にノックアウトされた。こんな荒々しくて乾いた文章読んだことない。絶句。 これは皆さんもぜひ読んでみてください。 . . . 本文を読む

かなりの数の人と同じ行動

2010-04-18 15:31:24 | 濫読、併読、斜め読み
『1Q84 BOOK3』を読んでいる。実に面白い。BOOK2を読み返してから読んだほうがいいんだろうな、細部をけっこう忘れてしまっているものな、などと思いつつ、読むのを中断できん。 おそらくいま何十万人かの日本語を読める人たちが、いろんな場所でこの本を読み進めているんだろう。 . . . 本文を読む

こんな種類の感動があったのか

2010-04-16 09:18:53 | 濫読、併読、斜め読み
『わたしを離さないで』読了。深く、強く、そして静かな感動。全身にゆっくりとしみわたる感動。もっと早くに読んでおくべきだった。 続けて同じ作者の『日の名残り』を読み始めた。プロローグで一気に引き込まれてしまう。なんということだ、これまた大傑作に違いないぞ。 . . . 本文を読む

朝に似つかわしくないショック

2010-04-06 09:13:22 | 濫読、併読、斜め読み
『わたしを離さないで』を読み継いで三分の一あたりに差し掛かったところで衝撃的な(この物語のなかの)事実が明かされた。 まさかこんなことが待っていたなんて。少なくとも朝には全く似つかわしく展開だな。 . . . 本文を読む

久しぶりの小説

2010-03-31 21:22:51 | 濫読、併読、斜め読み
忙しさにかまけて小説を読んでいなかった。久々に手に取った小説はカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』。会社の同僚が、ぜひにと貸してくれたもの。数十ページしか読んでいないが謎めいた独白が魅力的。期待がいやが上にも膨らむ。こりゃ面白いぞ。 . . . 本文を読む

爽やかで不快な光景

2010-03-28 08:57:26 | 一喜一憂躁鬱日記
以下の文章には極めて不快な内容が含まれています。あらかじめご了承ください。 朝、出勤途上の御堂筋。休日出勤は憂鬱ではあるが、人気の無い日曜日の朝のオフィス街を歩くのは気持ちいい。清々しい朝だ。何気なく路上に目をやると二羽のスズメが木の実か何かをついばんでいる。まことに爽やかな光景である。 少し近寄ってみると、スズメがついばんでいるのは酔っぱらいの吐いた雑炊のようなゲロであった。 責任者出てこ . . . 本文を読む

東海道新幹線にうってつけ

2010-03-12 10:12:41 | 濫読、併読、斜め読み
東海道新幹線で東京へ移動中。車中の読書は『未完の「国鉄改革」』。労組と経営側のやり合いが迫力あって面白い。 自ら書いたのではなく口述したのを部下の人たちが書き起こしたものらしい。それゆえ文章に起伏がないというか色気がないのが残念ではあるが、逆に言えばそんな文章でもテーマ次第でこれだけ面白くなるという好例。 日航機に乗りながら『沈まぬ太陽』を読むのと同じ感じですな。 . . . 本文を読む

歴史にひれ伏す

2010-03-06 10:41:00 | 濫読、併読、斜め読み
『ザ・コールデスト・ウィンター』の下巻の帯に「すべては歴史にひれ伏す」というようなことが書いてあった。それがちっとも大げさな表現でなかったことが読み終えた今よくわかる。 まだ3月なのに、今年の読書でナンバーワンになりそうな予感がする。あらためて教訓。「本屋で買うかどうか迷ったら、買うこと。(ついでに、服屋で買うかどうか迷ったら、買わないこと)」。出会えて良かった。 . . . 本文を読む

つくづく女性には敵わない

2010-02-13 22:50:42 | 一喜一憂躁鬱日記
「んー。明日の夜明け前とか、もしかしたら夕方くらいになるかもしれんな」 と産科医の先生が言ったのが午後6時くらい。それから1時間するかしないかで妻が痛みで悶絶し始めた。いやちょっとこれは命に関わるんじゃないのかと思って看護婦さんを大急ぎで呼びに行き、看護婦さんは大急ぎで先生を呼びに行き、妻は分娩室に運び込まれ、私は妻の絶叫を聞きながら廊下をうろうろしていた。 午後7時半に分娩室に呼ばれ、それから . . . 本文を読む

長い夜になりそうだ

2010-02-13 17:03:32 | 一喜一憂躁鬱日記
産婦人科にいる。今日になって妻の陣痛が強くなったのだ。二時間ほど前に母が娘を迎えに来てくれて、二人で岸和田の実家に帰って行った。 妻はいま検査中。私は温まりきっていない個室のベッドの端に腰掛けて、朝鮮戦争を題材にしたドキュメンタリー『ザ・コールデスト・ウィンター』をゆっくり読んでいる。長い夜になりそうだ。 . . . 本文を読む

しばらく何も手がつかなそう

2010-01-30 09:44:49 | 濫読、併読、斜め読み
最近、会社の福利厚生施策の一環で書籍やCDやDVDが割引価格で買えるようになった。なんと素晴らしい福利厚生ではないか。えらい! というわけで、それを利用して、この前本屋さんで見かけて「こ。これは絶対面白そう・・・でもこんなの買っちゃうと読まなきゃいけないあの本とかあの本とかあの本とか当分読む時間がなくなるよなあ。買おうかなあ、どうしようかなあ」などと相当悩んで結局買わないでいた『ザ・コールデスト . . . 本文を読む

面接官役

2010-01-29 09:14:58 | 一喜一憂躁鬱日記
ご近所で働く高校時代の同級生がビジネススクールを目指して準備中。この週末に面接があるというので、私が面接官役になって昨晩飲み屋で模擬面接をしていた。 とはいえ、もともと高校時代から成績面で私にとって文字通り雲の上の存在だった男であり、面接官役をするなどおこがましい行為なんである。きっと難なく合格することでありましょう。 がんばれH君! . . . 本文を読む

勘違い

2010-01-21 09:04:04 | 一喜一憂躁鬱日記
今朝、珍しく娘(3歳)の寝起きが良かった。 「ねえお父しゃん」 「ん?」 「こーき君(保育所の友達)なぁ、卵の白身食べられへんねん」 「え。そうなん?」 「うん。エネルギーやねんー」 「トーコ、それはもしかしてアレルギーとちゃう?」 「んー」 . . . 本文を読む

テキサスバーガー評

2010-01-17 14:08:30 | 一喜一憂躁鬱日記
マクドナルドで限定販売中のテキサスバーガーを食す。 不味くはない。が、味にもう少し統一感が欲しい。さまざまな素材がただ一緒くたにされただけ、という感じ。そんななかで個人的に期待していたオニオンフライが完全に埋もれてしまっていたのが残念である。バンズはなかなか良い。 総合的に見て価格に見合うだけの商品とは言えないと思う。ぜひ改善いただきたい。 . . . 本文を読む