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ブログ版ネクストテクストです。

料理

2005-01-15 03:56:42 | いつも雑念ばかり
料理が上手な人というのはいいですね。うらやましい。私は料理をほとんど作らない。学生時代は一人暮らしをしていたのでたまに作ったりしていた。何しろ大学に入学して、校内の生協で初めて買った本が『初めての料理』とかそんなタイトルの、それこそ包丁の使い方や油の使い方から説明してくれているハウツー本だったくらいである。その本に書いてある通りに、肉ジャガやカレーを作ったりはしていたが、結局面倒くさくなって、数ヶ月後にはひたすら肉野菜炒めを作り続けていた記憶がある。さらに数ヶ月たつと、今度はひたすら卵ご飯に生野菜というメニューになっていた。たしかに卵ご飯は美味い(私はいつも醤油と七味唐辛子をふりかけて食っていた)。美味いけれども、しかし料理という観点からするとこれは明白な後退だ。

会社に入ってからも1年ほど一人暮らしをしたが、そのときは賄いつきの寮に入ったので料理はしなかった。結婚してからは98%くらいは妻に作ってもらっている。なぜって、一人で食べる分には自分で作った怪しげな炒め物やら卵ご飯でもいいけれども、とてもじゃないが他人にもてなす勇気はないからだ。

では2%程度の私の貢献は何かというと、これが「お好み焼き」である。さすが関西出身と思われよう。が、これも大きな間違いで、このお好み焼きですらキャベツと小麦粉と水と牛乳(私はいつも牛乳を入れる。これが美味いのだ)の配分を忘れ、作るたびに料理関係のWebサイトとかを調べている有様だ。

余談だが、「関西の人はお好み焼きをおかずにご飯を食べる」とよく冗談になっているが、うちの実家はまさにそれを実践していた。夕食にお好み焼きのときは、当り前のようにご飯がいっしょに出たものである。私も何の疑問も持たずにお好み焼きをおかずにしてご飯を頬張っていた。だから東京に来て、これが冗談になっているのを知って最初はけっこうショックを受けた。さらに言うと、もちろんうちの実家にも「たこ焼き器」はあった(さすがにたこ焼きをおかずにすることはなかった)。

閑話休題。

さて、そんな私に最近料理のレパートリーが増えたのである。この冬休みに妻から教えてもらったのだ。その名も「鶏肉とハクサイのワイン蒸し」。おおお。お好み焼きとは違って、ちょっと高級感が漂うではないか。でも実に簡単なのである(そうじゃないと私には作れない)。しかも非常に美味い。健康にも良さげだ。少なくともアメリカ中西部で外食するよりは100倍以上健康に良い筈だ。

作り方は、鍋に油をひいて、鶏のモモ肉を炒め、色がついてきたところでザク切りにしたハクサイを大量に投入、そこに白ワインをドボドボドボとかけて、塩、コショウをふる。あとはフタをして弱火で煮込むだけ。ハクサイがしんなりとしたら出来上がり。ポン酢と七味唐辛子でいただく。鍋一つだけでできるので後片付けが楽というのがありがたい。

そんなわけで2005年に入り、料理の幅が一気に2倍になったんだから物凄い進歩である(ま。1つが2つになった、ということなんですが)。

この料理をインディアナ州で作る際の唯一の問題点は、ハクサイの値段が高いということであろう。先日デカいハクサイをスーパーで買ったら、10ドルもした。10ドルってつまり1,000円である。1,000円って。お前はメロンのつもりかあぁぁ、と憤激したのだが、考えてみればこの町でハクサイを買う人など中国人か台湾人か韓国人か日本人しかいないだろうし、高いからってそんな問題にはならないんだろう。まあそれでも白菜1つで4、5食分はあるし、鶏肉に限らず肉類は全般に安いので外食するよりは断然安いのだが。

最後にもうひとつ余談。スーパーではハクサイは"NAPA (CHINESE CABBAGE)"という名前で売られている。「中国キャベツ」はわかりやすいけれども、「ナパ」って日本語の「菜っ葉」のことなのかな・・・。謎です。

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