ここ1ヶ月ほど、ずっと『収容所群島』を読んでいる。平日、仕事の行き帰りに毎日20~30ページずつ読んで、いま第4巻に差し掛かったところだ。この作品ほど仕事の行き帰りに読むのにふさわしくない本は珍しいと思う。思うのだが、しかし私はサラリーマンであるからして、選択の余地がない。長らく廃刊になっていた作品であるが、それが復刊されたのだ。よくぞ復刊してくれたものだと思う。全6巻で、全部で2万円くらいの出費となるけれども、しかしこの物語(これほど凄惨な物語はそうそうないだろう)をたった2万円で読めるのだ。きょうび2万円でこの作品を読むことを超える体験ができるであろうか。
しかしながら『収容所群島』を息継ぎせずに読むことが困難であることもまた事実であり、今日仕事の帰りに東梅田のブックファーストに立ち寄って村上春樹の新刊『走ることについて語るときに僕の語ること』を買って読み始めた。村上春樹の文体は私の身体にとてもしっくりときて、とても心が落ち着く。この作品もとても心地よい。しばらくこっちを読んで、また『収容所群島』に戻ることにしようと思う。
しかしながら『収容所群島』を息継ぎせずに読むことが困難であることもまた事実であり、今日仕事の帰りに東梅田のブックファーストに立ち寄って村上春樹の新刊『走ることについて語るときに僕の語ること』を買って読み始めた。村上春樹の文体は私の身体にとてもしっくりときて、とても心が落ち着く。この作品もとても心地よい。しばらくこっちを読んで、また『収容所群島』に戻ることにしようと思う。
収容所群島(1) 1918-1956 文学的考察ソルジェニーツィン,木村 浩ブッキングこのアイテムの詳細を見る |
走ることについて語るときに僕の語ること村上 春樹文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
たしか筒井康隆さんも同じことを言っていて、60歳を回ってからようやく読了でき、その面白さを理解できたそうです。
ということであと四半世紀くらい経てば面白く読めるのかも。