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◎感染症センターを設立 鳥インフルエンザ中心に対応

2009年02月26日 | 大学関連
 神戸大は平成21年4月に、鳥インフルエンザを中心にウイルス解析やワクチン開発のための研究等を行う「感染症センター」を設立する。センター長には医学研究科・医学部の堀田博教授(微生物学)が就任予定。【2月26日 神戸大NEWS NET=UNN】

 文部科学省では、SARSや鳥インフルエンザの流行で新しい感染症への脅威が高まってきたことを受け、平成17年から、国内外、特に国外における感染症研究の体制を整備していくことを目的とする「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」を推進している。神戸大は平成19年からこのプログラムに参加。1960年代から学術交流を続けてきたインドネシアに研究拠点を置き、同国を中心に東南アジアの国々と共同研究を行ってきた。

 新設される感染症センターでは、鳥インフルエンザ専門研究者の国内外での連携を強化するほか、世界保健機関(WHO)の神戸センターや兵庫県健康環境科学研究センターなどとも協力。ウイルスの病原性・病態や遺伝子情報の解析などを行う基礎研究に加え、治療につながる臨床研究も進められる。
 臨床研究の主な内容としては、鳥インフルエンザはもちろん、C型肝炎ウイルスの治療ワクチンや抗ウイルス薬、デング熱の予防ワクチン開発などのための研究が行われる。また、ウイルス変異株等による重大な感染症の診断漏れを防ぐための診断キットの改良・開発にも取り組む。

 危険度が高いウイルスの研究を行うことができるバイオセーフティレベル(BSL)3の実験室の設置など課題はあるが、堀田教授は「(センター設立)1年目となる21年度は組織固めの年と考えている。これまでの実績を基に着実に研究を展開するとともに、22年度に国や地域の承認を得てBSL3の実験室を設置し、23年度以降さらに発展していければ」と今後の計画を話した。(記者=浅井淳平)

【写真】センター長に就任予定の堀田博教授。(2月23日・医学部医学研究科基礎学舎北棟で 撮影=有田朋央)

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