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神戸大学ニュースネット委員会が、神戸大に関するニュースをお届けします。開始日:2008年2月22日

◎陸前高田の記憶を語る ボラバス受け入れ先、学内で講演

2013年05月19日 | シンポジウム・講演
 岩手県陸前高田市で神戸大学東北ボランティアバスを受け入れている、上和野町内会の千葉浩一事務局長による講演会が17日、国文K402教室で開催された。会場には、普段からボランティアに関わる学生らおよそ70人が集まり、千葉さんの話に真剣に耳を傾けていた。【5月19日 神戸大NEWSNET=UNN】

 ボランティアバスを始め、防災やまちづくりなどでも神戸大と深く関わる上和野地区。「地域連携協定を結んだ恩返しをしたい」と千葉さんらが神戸大に立ち寄り、講演会が実現した。

 千葉さんら上和野地区の住民は震災発生後、3カ月間避難所を自主的に運営。被災直後から、避難所解散までの苦労について写真を交えつつ話した。避難者のために行政と議論を闘わせた記録や、「3カ月で体重が7キロ減った」などの生々しい話に、聴衆は真剣に耳を傾けた。また、「心の支援」としての学生ボランティアの重要性、今後のまちづくりに専門機関としてかかわる神戸大への期待を語った。

 講演を終え、千葉さんは「たくさんの若い学生に真剣に聴いてくれただけで、心が解放されてありがたい」と話した。

 2011年の4月から、ボランティアバスで和野会館を訪れている武久真大さん(発達・修士課程)は「陸前高田からわざわざ神戸に来てくれて話をしてくださりありがたい。たくさんの学生が陸前高田に関心をもって講演会に集まったことは本当に感慨深い」としみじみとした様子だった。(記者=鈴木太郎)

【写真】講演する千葉さん(5月17日・国文K402教室で 撮影=鈴木太郎)

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