傍観者の独り言・戯言

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特報首都圏:「延命医療をやめられますか」・・・覚悟はあるが、寿命の兆候?(追記)

2015-10-18 15:20:00 | 雑感

経鼻栄養による老母を在宅介護で看取ると決断した当方は、経鼻栄養チューブをどのタイミングで外すかは常に留意しており、16日のMHK[特報首都圏]の【延命医療をやめられますか】を視聴し、経鼻栄養中止・寿命の前兆・兆候は参考になりましたね。

経鼻栄養による老母(来月95歳)を在宅介護中の当方は延命医療無用論で、老母の延命措置を中止する覚悟はあるが、どういう前兆・兆候になれば経鼻栄養のチューブを外すかは分からず延命措置は関心事でした。


16日のNHK「特報首都圏」は【延命医療をやめられますか】で、延命措置の中止を取り上げていました。
番組紹介は、

“「人生の最期を迎えた肉親に胃ろうなどの延命措置を続けるべきか。多くの家族が悩み続けている。世田谷区の特別養護老人ホームでは、胃ろうを選択した入居者に対して、体の様子を見ながら少しずつ栄養を減らしていく「差し控え」や「中止」を行っている。無理に栄養を入れても、衰弱する体が受けつけず、逆に患者の負担が増えてしまうと考えるためだ。穏やかな死につなげるための現場の取り組みを通して、延命措置のあり方を考える。」”

で、番組概要は、

“「進歩を続ける医療がいま、患者や家族に新たな課題を突きつけています。
延命医療の差し控えと中止です。
胃ろうなど人工的水分・栄養補給法を行い、延命医療を受けている方々の最期をどのように穏やかに迎えてもらえるか?
東京のある介護施設では、入居者の体調を見ながら、家族との話し合いを進め、栄養剤の量を減らし、最後は中止する取り組みを進めています。
2012年、日本老年医学会はガイドラインで初めて、人工栄養の差し控えと中止について言及し、新たな指針が出されました。
しかし、一度始めた、医療をどのように差し控え、中止するのか。
医療関係者の間では戸惑いの声も聞かれています。
延命医療の差し控えと中止、進歩を続ける医療技術がもたらす新たな課題について考えます
。」”

で、老衰・寿命の兆候・前兆の場面があり参考になりました。

当方は、延命措置無用論で、認知症の老母(94歳)が特養内での転倒事故が契機で拒食なり、療養病院に入院の際に、もう寿命の年齢ですから延命措置不要の申出に、病院側から「まず、様子を見させてください」と言われ、抹消静脈点滴、中心静脈点滴を施しましたが、3か月後、点滴の注射針を刺すことに難渋になり、病院側から経管栄養を施すことで相談があり、老母は断片的でしたが意思疎通ができ延命措置無用とも言えず、生体に傷つけることに抵抗があり、経鼻栄養を選択しました。
延命措置を施しても1年持たないと思っており、病院で看取りまで先約もあり、終末は病院で迎える老母の介護から解放されると精神的に楽になったのは事実です。
しかしながら、入院生活1年経ち、終日天井を眺めながら変化のない状況にいる老母が哀れなり、自宅で終末期を迎えられるか病院側と相談し、在宅での経鼻栄養を施すことにしました。
在宅介護し始めたしばらくは「ここには居られない。帰らないと」と不安定状況でしたが、ヘルパーさんとも馴染み落ち着き、94歳の誕生日を迎え、来月には、95歳の誕生日を迎えることができそうです。

当方は、拒食の老母は在宅介護で1年持たないと思っていたが、在宅介護半年後、体重も増え、顔色は赤味を帯び、1年半経過した現在も、入院時と同じ経管栄養400ccを1日3回3年間投与しており、一体、延命措置を中止する兆候・前兆はどうなるのか関心事でした。

番組では、経管栄養(胃ろう)の高齢者は老化すると、水溶性のもの多量に嘔吐、胃瘻部から栄養が漏出の共通症状が現出するのは体が栄養剤を受け入れ出来なくなったと説明があり、老化が進むと体内で栄養を受け付けなる研究報告があるとし、食べた物を消化吸収する小腸の無数の「じゅう毛」が委縮し栄養素を吸収することが出来なくなるとし、老いた体の拒否反応と解説があり、特養「芦花ホーム」の石飛幸三医師は経管栄養の減量、中止し体の負担軽減が必要と紹介していました。

石飛幸三医師は、
“「(栄養)が多すぎると下痢をする場合もある、体が受け付けなければ、場合によっては、上に逆流して誤嚥性肺炎とかゼコゼコしてきて熱も出てきて、結局、ある段階から、それ以上は受け付けられないのが人間の体。
無理強いしないことに尽きる
」“
と語っていました。
成る程と納得できる内容でした。

老母は、在宅介護1年半で、大量の嘔吐は、2回ありました。
1度は、経鼻栄養が終った直前に、当方の顔を見て、何か言おうとしてモゴモゴして「栄養剤と同色の黄色液状」を大量に嘔吐しましたが、直ぐに落ち着きました。
もう一度は、今夏の猛暑時、日中から体温が28~29度で解熱せず夕刻、通常の経鼻栄養を投入し、経管栄養が終了直前に大量の嘔吐し、夜間も体温が29度台で、翌朝も29度台なので、初めて訪問看護師に電話し状況説明したら「熱中症」であり、救急車、入院手配をし、翌朝には平熱に戻りました。
少量の嘔吐は数回ありましたが、経管栄養後、1、2時間経過後、痰が詰まったようで、口をモゴモゴしごく少量嘔吐しましたが、直ぐに収まり寝始めたので気に留めませんでした。
嘔吐・排便については、訪問看護師は神経質になっているのを理解できましたね。

嘔吐、下痢が老化現象と理解できましたが、特養での転倒事故以降、口をへの字に噛みしめ、口腔ケアもさせない拒食症状で痰の吸引は、出来そうもなく、留意しなければいけないのは痰を詰まらせることでしょうね。
老母は、来月で95歳の誕生日を迎えますので、経管栄養を中止する覚悟はできていますが、痰を詰まる様相は苦しそうであり、心構えが必要と思いますね。

「追記」

経管栄養の高齢者には、嘔吐、下痢には要注意ですが、当方は、経鼻栄養中の老母で苦い体験をしました。
老母の室温は留意していましたが、経管栄養剤は廊下の暗所に保管しており、晩秋に老母は体調崩し嘔吐・下痢するようになり、訪問看護婦から経管栄養剤の保温温度を問題視されました。
本ブログ『経管栄養剤の保管温度の失敗・・・常温保存の教訓!』(2015-04-13)で、経管栄養剤の保管温度の失敗内容を書きました。





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